このような状況下で相場の分析もどうかとは思いましたが、敢えて普段通りに記述する事にしました。不謹慎だと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんがご容赦頂ければ幸いです。
先週の週を通した主要通貨ペアの変動上位10ペアは以下のようになりました。
通貨ペア 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①GBPNZD↓2.1641 2.2009 -368 -1.70%
②GBPCAD↓1.5644 1.5835 -191 -1.22%
③GBPUSD↓1.6079 1.6267 -188 -1.17%
④EURJPY↓113.77 115.10 -133 -1.17%
⑤GBPAUD↓1.5856 1.6041 -185 -1.17%
⑥EURNZD↓1.8711 1.8924 -213 -1.14%
⑦CHFJPY↓ 87.99 88.97 -98 -1.11%
⑧NZDCHF↑0.6900 0.6824 +76 +1.10%
⑨EURCAD↓1.3524 1.3611 -87 -0.64%
⑩EURUSD↓1.3901 1.3985 -84 -0.60%
これら通貨ペアの上昇サイドを見るとNZD3回、CAD2回、USD2回、JPY2回、AUD1回となっています。下落サイドはGBP4回、EUR4回、CHF2回と面白い事に全て欧州勢でした。
EURに関しては前半にムーディーズによるスペインの格下げを引き金に大きく売り込まれていましたが終盤にはドイツが提案した周辺国支援パッケージ充実策の合意が好感されて買い戻されていますが前半の下げ幅を回復するまでには至っていません。
GBPに関してはBOEの政策決定会合で政策金利が据え置かれた事で市場が織り込む5月乗り上げ期待が少し後退した感じでしょうか。
NZDはRBNZによる50bpの利下げ(3.0%⇒2.5%)がありましたが、かなり織り込まれていたのでむしろショートスクィーズ的な動きとなっています。北米通貨(USD,CAD)も安定的で、JPYの上昇は主に地震の結果、復興需要から国内への資金還流が起こると読んで海外勢がJPY買いに動いた結果です。市場影響力のあるデニス・ガートマン氏も数日から数週間でUSDJPYは75円に到達するだろうと言う予想を出していました。
火山の噴火、大きな地震、津波、大洪水と天変地異的な現象が世界中で起きています。また中東・北アフリカ情勢も予断を許しません。金融市場においても何が起こるか全く予想が付かない状況だと思いますのでリスク回避的な傾向が強まる事だけは間違いなさそうです。