それにしても・・・・
ドル円の76円台は突っ込み過ぎでしたし協調介入まで入ったと言う事でこの程度の円安は想定内なのですが、どうやら私自身一旦ここで欧州ベアな相場観と株式市場調整懸念はバックシートに回さざるを得ないような展開です。
震災後の原発災害懸念で一時76円台を付けたドル円は先週もさらに円安に動き84円台、EUR/JPYは119円台、AUD/JPYは87円台とクロス円主導とも言える円安相場となりました。個人的にはドル円はともかくクロス円はショート戦略が好きなのでどうもリズムが合いません。
先週はユーロの利上げ観測でユーロ高基調が続き、米国でも米雇用統計の結果、米国の出口戦略期待も台頭して円が独歩安のような展開となりましたが、金曜日の最後に出てきたNY連銀総裁がかなりハト派的な発言をしたことで最後に対円以外でドル売りが出た為にクロス円の上昇にモメンタムが強まりました。
欧州
●欧州中銀金融政策発表の利上げげ観測
既に今月の利上げは、確実と言う状況で市場では3回以上の利上げを織り込んでいますので逆に
追加利上げ期待に水を差すようなコメントにはユーロロングの投げも出易いと思います。
米国
●出口戦略の議論
ブラード米セントルイス連銀総裁⇒「景気回復に伴い米金融当局は計画している米国債購入の規模を1000億ドル程度圧縮することは可能だ」
フィッシャー米ダラス連銀総裁⇒「QE2の期間延長には反対する」
コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁⇒「2011年末までに利上げの必要に迫られる可能性がある」
●米雇用統計の改善
3月非農業部門雇用者数(米)21:30
前回 → +19.2万人(修正 +19.4万人)
結果 → +21.6万人
3月失業率(米)21:30
前回 → 8.9%
結果 → 8.8%
非農業部門雇用者数も失業率も、予想より良い結果でした。発表前から動いていましたが、さらに対円では発表後にも続伸しました。
今週は豪州、英国の金利政策も発表されます。ECBの利上げが確実視される中で、豪州も英国も、物価上昇が懸念材料となっている事で何かしらの決断があってもおかしくはありません。
期初からイベントが続きます。