先週はもとより後半の動きに注目が集まっていました。本邦勢にとっては会計年度末、海外勢にとっても2011年の第一四半期の締めとなる3月末が木曜日で、新たな四半期や年度のスタートが米国の3月雇用統計で始まると言う少し皆がドタバタする終盤となりました。
結局週を通しての主要通貨ペアの変動ランキングは以下のようになりました。
主要通貨 先週終値 前週終値 変動幅(pips) 変動幅(%)
①CADJPY↑87.23 82.87 +436 +5.00%
②AUDJPY↑87.27 83.43 +384 +4.40%
③EURJPY↑119.63 114.56 +507 +4.24%
④GBPJPY↑135.39 130.44 +495 +3.66%
⑤USDJPY↑84.05 81.34 +271 +3.22%
⑥CHFJPY↑90.95 88.40 +255 +2.80%
⑦NZDCHF↑0.7088 0.6927 +161 +2.27%
⑧CADCHF↑0.9585 0.9371 +214 +2.23%
⑨NZDUSD↑0.7674 0.7531 +143 +1.86%
⑩USDCAD↓0.9629 0.9805 -176 -1.83%
一目瞭然ですが、何と言っても1位~6位までがクロス円の上昇と言う結果になりました。一応整理すると上昇サイドで登場した通貨はCAD3回,NZD2回,後はAUD,EUR,GBP,USD,CHFが1回ずつです。一方で下落サイドはJPY6回,CHF2回,USD2回となっています。
USD,CHF,JPYが安いというのは完全な投資家相場であり、商品市場や株式市場の好調さと歩調をあわせた動きと言えます。
特に円安に関しては円キャリートレード的な動きが再開していると言う指摘がありますが、確かに先週は私の視野の中にも海外の大口HFなどによる度重なる円売りの動きが見えていました。
こうなると先般の協調円売り介入は絶大な効果を上げたという評価になるのでしょう。今週は流石にポジションも出来ているように見えるので調整的な動きが先行しそうに思いますが、調整幅が浅いようだと一気に円安バイアスが息を吹き返す可能性もありそうです。