米国のQE2終了が今月末に迫ってきました。今週が最終週という事になります。
このタイミングに呼応するように昨秋来のRisk-onトレンドはあちこちでおかしくなってきました。明らかな変調と言えるでしょう。
株式市場は最近まで6週連続の下落、平均するとこの2ヶ月で10%程度下げています。
商品市場のベンチマークであるCRBインデックスは10%以上の下落で、特に一時は無敵に見えたSilverが30%下落、原油も20%下落と言う状況です。
リスク回避バイアスは米ドルをほぼ1年続いた下落トレンドから救い出しており、ドルインデックスは底値からはほぼ5%の上昇と言う展開となっています。
前項の通りこのQE2の終了に向けて為替市場ではCHFが独り勝ちする展開となっており、このCHFの強さもリスク回避による安全資産買いというイメージで語れる話だと思います。
市場参加者の大半はトレンド追随をしており、この2ヶ月の間はダメージコントロールに追われる内容が多く報告されてきましたが、多くのヘッジファンドやトレーダー達が7月を勝負の月と位置付けている事から7月から始まる2011年後半戦の動きには十分な注意が必要でしょう。久し振りに大きなトレンドが出てくる展開が期待できるかも知れませんよ。
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