EURUSDは先週1.40台で反発して1.43台まで反発して越週しています。
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一方でファンダメンタルズ的にはEURは今週の前半に一つの勝負どころを迎える感じです。
EUからはギリシャ向けの救済ファンドをリリースする意向が表明されており、これでギリシャはこれで7月~9月までの債務のロールオーバーが可能になります。EUに続いてIMFも条件付ながらギリシャ向けの救済ファンドのリリースを表明していますが、この条件と言うのがギリシャ政府がより厳格な緊縮財政計画を国会で議決する事です。
ギリシャ政府はこれに向けて金曜日に内閣改造を断行しており、注目の蔵相にはVenizelosという大物辣腕議員を登用して重要局面を泳ぎ切る覚悟を示しました。
ギリシャ救済ドラマではこの他にもギリシャ国債を保有する民間部門の投資家の負担の有無や程度が焦点になっていますが、これを求めるドイツ政府とこれに慎重姿勢を示すECBの溝も今後の市場変動の触媒であり続ける事でしょう。先週はこの部分にも楽観論が出回ってEURの反発材料になりましたが、非常にデリケートな問題なので今後も予断は許しません。
この週末の間もEU蔵相会議が行われており、ギリシャ向けの追加支援パッケージが議論されています。週明けの月曜日から色々な話が出てくる展開となりそうなのですが、総額150bioEURの追加支援が合意されるとの憶測も出回っているようです。
説得力のある追加支援策はEURの反発をExtendするでしょうが、インパクトが薄く、EURが再反落して対ドルで1.4の節目を明確に割り込んでしまうと下値余地が大きく広がりそうです。