2011年9月12日月曜日

AIs got hammered: Another story on SNB event.

SNBが突然EURとCHFの交換レートの片方PEG(EURCHFの下限を1.20に設定)を発表した際に、それまで安全資産として大量に購入されてきたCHFが一気に下落する展開となりましたが、この騒動の中で多くの通貨が乱高下する展開となっています。

代表例としてAUDUSDのチャートを出しておきますが、これはSNBの発表を受けて一度は上昇してから週末にかけては反落しています。

AUDUSD DAILY














個人的にも市場が動揺していると言う印象を持っていましたが、あるレポートで多くのAI(人工知能)搭載の所謂ロボットトレードが大きなドローダウンを出していると言う事が書いてあったので驚くと同時に納得も出来ました。

従前から市場参加者がリスク回避傾向を強めると安全資産が買われ、リスクテイク意欲を強めるとリスク資産が買われて安全資産が売られるという図式が定着していた訳ですが、先週のSNBの動きを受けてCHFが急落する値動きをFEEDされた多くのAIが市場がリスク回避からリスクテイクに急速にシフトしていると解釈して一旦は積極的にリスク資産を買いに行った様なのです。

その後は各方面でのリスク回避バイアスが再FEEDされて一気にポジションの清算を余儀なくされたと言う事ですね。

実は通貨オプション市場などでもSNBの動きを受けてVolatilityが急落していたのですが、あれもAIが絡んだ勘違い(リスク回避の後退⇒Volatility売り)が関与している可能性が否定出来ないように感じます。

元々世の中単純ではないのですが、色々と複雑化しすぎていますね。