2011年9月4日日曜日
Trying To Keep "HOPES" HIGH.
金融市場では、悲観と楽観の間を振り子が行き来しているような状況が続いていますが、流石に雇用が伸びないとか増税だ何だと言う話が欧米で跋扈し続けている間に所謂センチメント指数が着実に悪化してきました。
・米国の8月消費者信頼感指数は44.5まで急落しました。
・ISM製造業は辛うじて50を割り込まなかったものの50.6まで下落しました。
・欧州の8月PMI製造業指数は49に下方修正されました。
・同じく英国のPMI製造業指数も49まで下落しました。
9月20日からのFOMCでQE3の議論がどうなるのかに世界中が注目していますが、どうも話はそう単純ではなさそうです。 前回のFOMCでは少数のメンバーからより踏み込んだ大胆な措置(緩和)を望む声も出たと言う事なので今回バーナンキ議長が提案すれば何らかの形でQE3が現実のものとなる可能性は否定出来ないと思うのですが、QE,QE2と行ってきて結局株価は維持出来たけど雇用状況等は改善しないと言う意識が定着し始めている感もあるので状況は極めて微妙です。QE3を実施したけど効果はなかったというのが最悪のシナリオですので、このカードも中々切れないと言う状況になっているような気もします。
足元は週末の終わり方がよくなかった株式市場とEUROに注意しましょう。