先週は週初に北朝鮮からキムジョンイル氏の死亡のニュースが飛び込んできました。かつてはこういう時には円が売られたものですが、この日は韓国ウォンが急落した割には円は売られませんでした。ただ、その後週を通して円が買われ難くなったということは言える様な気がします。
次は週央のECBによる大盤振る舞いのニュースに市場は驚愕させされたのですが、期間3年の資金供給を実施したところ実に523もの金融機関から申し込みが殺到し、総額はEuro489bioと言いますから$638bio程ということになり日本円にすれば実に50兆円規模と言う事になりました。
主に株価がしっかり持ち直して週末まで走る格好となりましたので為替市場でもリスク回避バイアスが後退した格好になっています。
以下先週の主要通貨ペアの変動ランキングです。
通貨ペア 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①CADJPY↑ 76.43 74.88 +155 +2.03%
②AUDJPY↑ 79.14 77.54 +160 +2.02%
③NZDJPY↑ 60.38 59.23 +115 +1.90%
④USDCAD↓ 1.0198 1.0384 -186 -1.82%
⑤EURCAD↓ 1.3305 1.3540 -235 -1.77%
⑥EURAUD↓ 1.2851 1.3073 -222 -1.73%
⑦AUDUSD↑ 1.0143 0.9968 +175 +1.73%
⑧CADCHF↑ 0.9162 0.9006 +156 +1.70%
⑨AUDCHF↑ 0.9486 0.9325 +161 +1.70%
⑩NZDCHF↑ 0.7242 0.7124 +118 +1.63%
上昇サイドではCAD4回,AUD4回,NZD2回と資源国通貨の独壇場でした。下落サイドはJPY3回,CHF3回,USDとEURが2回ずつとなっています。
今週は2011年の最終週ですね。時間の流れの速さにびっくりしてしまいます。
市場の流動性は落ちる一方でしょう。突発的な事象やニュースが無い限りは狭い範囲のレンジ取引に終始すると思います。