先週は、2013年でも最大の激震が走った週と言って良いと思います。溜まっていたマグマが一気に噴出して、一旦は沈静化したように見えていると言うのが今の状況なのではないでしょうか。
1 株式市場
・23日(木)に日経平均が急落。前日比▲1,143.28円(▲7.32%)の14,483.98円で終了。
・下落幅は2000年4月以来13年1ヶ月振り規模で歴代11位。下落率では歴代10位。
・朝方は15,900円を越える5年5ヶ月振り高値に到達してからの下落。
・15千円割れは7営業日振り。
・日経平均採用銘柄は全銘柄が下落。
・東証1部売買高(76億5514万株)、売買代金(5兆8376億円)は共に過去最高。
・これが引き金となり海外株式市場などリスク資産に広範な売りが入る。
2 長期金利(債券市場)
・債券市場は乱高下。
・新発10年物国債利回りは上昇(価格は下落)し、1%に到達。(2012年4月5日以来)
・日銀の緊急資金供給や株売り/債券買いの動きに価格上昇、利回りは0.8%台に低下。
・前日には米国10年債利回りが2%台となるなど長期金利は世界的に不安定。
3 為替市場
・ドル円は103円台後半まで上昇(103.73)後に切り替えして一時100円台に。
・週足は101円水準の攻防へ。
・アベノミクスの調整バイアスで円高。リスク回避でスイスフランに上昇バイアス。
・米ドル独歩高の流れも一服へ。
アベノミクスのモメンタム、円安、株高、米ドル高などのベーストレンドは中長期には継続し、先週のゲリラ豪雨的な調整が全てを反転させてしまうと言う可能性は低いと思われますが、短期的には相場は一旦ダメージコントロールの過程に入ると思います。値動きはchoppyで、チャート分析上も非常に”騙し”が多くなる期間です。軽めのフットワークで機動的な動きを心がけるか、暫くは静観するようなスタンスでも良いのかもしれません。