2014年6月16日(月)~6月20日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events
①米国 / カナダ
・米6月Empire State製造業指数⇒19.3(予想15.7)。
・米4月TICデータ(対米証券投資)
⇒▲$24.2bio(資本流出、予想$41.3bioの流入)。
・米5月鉱工業生産⇒+0.6%(予想+0.6%,mom)。
・米5月設備稼働率⇒79.1%(予想78.9%)。
・米5月CPI⇒+2.1%(予想+2.0%,yoy)。
2012年10月来の最高値。
単月の上昇幅(+0.4%)も2013年2月来最高値。
・米5月CPIコア⇒+2.0%(予想+1.8%,yoy)。
・米5月住宅着工⇒100.1万件(予想103万件)。
・米5月建築許可件数⇒99.1万件(予想103万件)。
・米FOMC政策決定会合
⇒金融政策据え置き。
⇒Tapering継続。資産購入額を100億ドル減額し350億ドルへ。
⇒2014年経済成長予測を2.9%→2.1%~2.3%に引き下げ。
寒波など一時的要因によるもの。
・加6月卸売売上高⇒+1.2%。
・加5月CPI⇒+0.5%(予想+0.2%,mom)。
・加4月小売売上高⇒+1.1%(予想+0.4%)。
②欧州 / スイス
・欧州圏5月CPI⇒+0.5%確定値。コア+0.75%確定値(yoy)。
・欧州圏6月ZEW⇒58.4(予想59.6)。
・独6月ZEW⇒29.8(予想35.0)。
・ZEW Fuest総裁⇒独経済は足元良好だが頭打ち。
第2四半期は厳しい。
・独5月PPI⇒▲0.2%(予想±0%)。
・スイス5月PPI⇒▲0.8%(予想▲0.9%)。
・スイス6月ZEW⇒4.8に下落。
・スイスSNB政策決定会合
⇒金融政策変更なし。3ヶ月Liborレンジ0~0.25%。
⇒対ユーロの為替レート下限も1.2に維持。
⇒ECBの緩和の影響を注視(Jordan総裁)。
③英国
・6月RightMove住宅価格指数⇒+0.1%(mom)。
・BOE Bean副総裁
⇒正常化を象徴する形での利上げは良い事。
⇒エマージェンシーレベルの金利の長期化は弊害有り。
⇒投資増加と製造業の自信回復が噛み合ってきた。
⇒自信を深める材料は多数あり。
・5月CPI⇒+1.5%(予想+1.7%,yoy)。
コア+1.6%(予想+1.7%,yoy)。
・5月PPIコア⇒+1.0%(予想+1.1%,yoy)。
・BOE議事録(6月)
⇒利上げにはインフレ圧力上昇の追加材料が必要。
⇒性急な引き締めは生産活動に有害。
・5月小売売上高⇒▲0.5%(予想▲0.5%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA議事録
⇒現状の緩和策は景気刺激に十分な水準。
⇒当面は現状維持が適切。
⇒年内は潜在成長率をやや下回る見通し。
⇒豪ドルの水準は歴史的に見て高い。
・豪4月景気先行指数⇒▲0.1%。
・豪5月Westpac景気先行指数⇒+0.1%(mom)。
・NZ第1四半期GDP⇒+1.0%(予想+1.1%,qoq)。
⑤IMF
・米国の2014年成長予測を下方修正。
⇒4月の2.8%から2.0%に大幅下方修正。
主に第1四半期の悪天候の影響による修正。
⇒2015年の米経済成長予測は3.0%で据え置き。
⑥日本
・5月貿易収支⇒▲8622億円の赤字(予想▲1兆305億円)。
・日銀6月金融政策決定会合
⇒政策方針の現状維持を全会一致で決定。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場が調整から再上昇へ。債券市場は保合い。
・日経平均も堅調。海外からの資金流入も増加傾向。
・日経平均は15,349.42円で越週(先週15,097.84円)。
・米株も堅調。DowとS&p500は史上最高値で越週。
・Dow→$16,947.08,S&P500→$1,962.87,Nasdaq→$4,368.04。
・週次でDow+1%、S&P500+1.4%、Nasaq+1.3%。
・米10年債利回りは2.61%(先週2.60%)。
・米30年債利回りは3.44%(先週3.41%)。
②商品市場
・中東情勢など背景に上昇トレンド継続。
・原油はバレル単価で$107.26(先週$106.80)。
・金価格も堅調。オンス単価で$1,314.05(先週$1,276.64)。
③為替市場
・FOMCやBOJもサプライズなく主要通貨はレンジ継続。
・米ドルは失速。カナダドルは好調な指標で上昇モード。
・アジア通貨ではベトナムドンが1%切り下げ。
・ドル円膠着も継続。101円台は固く102円台は重い状況。