2014年6月21日土曜日

Review of the Week.( June 16th - June 20th.2014)

2014年6月16日(月)~6月20日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events

 ①米国 / カナダ
  ・米6月Empire State製造業指数⇒19.3(予想15.7)
  ・米4月TICデータ(対米証券投資)
   ⇒▲$24.2bio(資本流出、予想$41.3bioの流入)
  ・米5月鉱工業生産⇒+0.6%(予想+0.6%,mom)。
  ・米5月設備稼働率⇒79.1%(予想78.9%)。
  ・米5月CPI⇒+2.1%(予想+2.0%,yoy)
           2012年10月来の最高値
           単月の上昇幅(+0.4%)も2013年2月来最高値
  ・米5月CPIコア⇒+2.0%(予想+1.8%,yoy)
  ・米5月住宅着工⇒100.1万件(予想103万件)。
  ・米5月建築許可件数⇒99.1万件(予想103万件)。
  ・米FOMC政策決定会合
  ⇒金融政策据え置き。
  ⇒Tapering継続。資産購入額を100億ドル減額し350億ドルへ。
  ⇒2014年経済成長予測を2.9%→2.1%~2.3%に引き下げ。
   寒波など一時的要因によるもの。
  ・加6月卸売売上高⇒+1.2%。
  ・加5月CPI⇒+0.5%(予想+0.2%,mom)
  ・加4月小売売上高⇒+1.1%(予想+0.4%)

 ②欧州 / スイス
  ・欧州圏5月CPI⇒+0.5%確定値。コア+0.75%確定値(yoy)。
  ・欧州圏6月ZEW⇒58.4(予想59.6)。
    ・独6月ZEW⇒29.8(予想35.0)
  ・ZEW Fuest総裁⇒独経済は足元良好だが頭打ち
              第2四半期は厳しい
  ・独5月PPI⇒▲0.2%(予想±0%)
  ・スイス5月PPI⇒▲0.8%(予想▲0.9%)。
  ・スイス6月ZEW⇒4.8に下落。
  ・スイスSNB政策決定会合
  ⇒金融政策変更なし。3ヶ月Liborレンジ0~0.25%。
  ⇒対ユーロの為替レート下限も1.2に維持。
  ⇒ECBの緩和の影響を注視(Jordan総裁)。
  
 ③英国
  ・6月RightMove住宅価格指数⇒+0.1%(mom)。
  ・BOE Bean副総裁
  ⇒正常化を象徴する形での利上げは良い事
  ⇒エマージェンシーレベルの金利の長期化は弊害有り。
  ⇒投資増加と製造業の自信回復が噛み合ってきた
  ⇒自信を深める材料は多数あり
  ・5月CPI⇒+1.5%(予想+1.7%,yoy)。
         コア+1.6%(予想+1.7%,yoy)。
  ・5月PPIコア⇒+1.0%(予想+1.1%,yoy)。
  ・BOE議事録(6月)
  ⇒利上げにはインフレ圧力上昇の追加材料が必要
  ⇒性急な引き締めは生産活動に有害
  ・5月小売売上高⇒▲0.5%(予想▲0.5%,mom)。
  
 ④豪州 / ニュージーランド
  ・豪RBA議事録
  ⇒現状の緩和策は景気刺激に十分な水準。
  ⇒当面は現状維持が適切。
  ⇒年内は潜在成長率をやや下回る見通し。
  ⇒豪ドルの水準は歴史的に見て高い。
  ・豪4月景気先行指数⇒▲0.1%。
  ・豪5月Westpac景気先行指数⇒+0.1%(mom)。
  ・NZ第1四半期GDP⇒+1.0%(予想+1.1%,qoq)。

 ⑤IMF
  ・米国の2014年成長予測を下方修正
  ⇒4月の2.8%から2.0%に大幅下方修正。
    主に第1四半期の悪天候の影響による修正。
  ⇒2015年の米経済成長予測は3.0%で据え置き。

 ⑥日本
  ・5月貿易収支⇒▲8622億円の赤字(予想▲1兆305億円)。
  ・日銀6月金融政策決定会合
  ⇒政策方針の現状維持を全会一致で決定。

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場が調整から再上昇へ。債券市場は保合い。
  ・日経平均も堅調。海外からの資金流入も増加傾向
  ・日経平均は15,349.42円で越週(先週15,097.84円)。
  ・米株も堅調。DowとS&p500は史上最高値で越週
  ・Dow→$16,947.08,S&P500→$1,962.87,Nasdaq→$4,368.04。
  ・週次でDow+1%、S&P500+1.4%、Nasaq+1.3%。
  ・米10年債利回りは2.61%(先週2.60%)。
  ・米30年債利回りは3.44%(先週3.41%)。

 ②商品市場
  ・中東情勢など背景に上昇トレンド継続
  ・原油はバレル単価で$107.26(先週$106.80)。
  ・金価格も堅調。オンス単価で$1,314.05(先週$1,276.64)。

 ③為替市場
  ・FOMCやBOJもサプライズなく主要通貨はレンジ継続。
  ・米ドルは失速カナダドルは好調な指標で上昇モード
  ・アジア通貨ではベトナムドンが1%切り下げ
  ・ドル円膠着も継続。101円台は固く102円台は重い状況。