2014年6月29日日曜日

Review of the Week.( June 23rd - June 27th. 2014 )

2014年6月23日(月)~6月27日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①欧州圏 / スイス
  ・欧州圏6月製造業PMI⇒51.9(予想52.2)。
  ・欧州圏6月サービス業PMI⇒52.8(予想53.4)。
  ・欧州圏6月Economic Confidence⇒109に低下。
                        Industrial Confidence⇒▲4.3に低下。
         Service Confidence⇒4.2に改善。
         Consumer Confidence⇒▲7.5に低下。
  ・ECB Draghi総裁
   ⇒低金利は2016年末まで継続する見込み。
   ⇒銀行の貸出促進策は4年間継続。
   ⇒経済回復は依然脆弱且つ欧州圏内での不均衡が拡大。
   ⇒予期せぬ外部要因などで状況急変のリスクあり。
   ⇒QE政策には国債以外に民間債権の購入も視野。
  ・独6月製造業PMI⇒52.6(予想52.7)。
  ・独6月サービス業PMI⇒54.6(予想55.8)。
  ・独6月IFO Business Climate⇒109.7(予想110.2)。
         Current Assessment⇒114.8(予想116)。
         Expectation⇒104.8(予想106)。
  ・独7月GFK消費者信頼感⇒8.9(予想8.6)。
  ・独6月CPI⇒+1.0%(予想通り,yoy)。
  ・仏6月製造業PMI⇒47.8(予想49.6)。
  ・仏6月サービス業PMI⇒48.2(予想49.5)。
  ・スイス5月貿易収支⇒+2.77bioに黒字拡大。
  ・スイス6月KOF景気先行指数⇒100.4に上昇。

 ②英国
  ・BOE 新チーフエコノミストHaldane.
   ⇒金利水準の"New Normal"は危機以前の水準未満
   ⇒足元は物価も賃金も上昇圧力は強くない
   ⇒引き締めを急いではいないし、実施も段階的になる
  ・BOE Carney総裁
   ⇒引き締め開始前にSpare capacityの吸収が必要。
   ⇒実際の雇用,収入,消費の増加を確認する必要有り
   ⇒収入増加は確認出来ていない
   ⇒景気回復に伴い金利水準正常化の時期は近付いている。
   ⇒引き締めは限定的且つ段階的。
   ⇒英国は近年で最悪の景気後退期から脱したところで
    依然として脆弱。
   ⇒家計部門は収入比負債が大きい
   ⇒少なくとも2017年初まではベンチマーク金利は2.5%未満
  ・第1四半期GDP確定値⇒+0.8%(予想通り)。
  ・第1四半期経常収支⇒▲gbp18.5bio(予想▲gbp17.3bio)。
  ・6月CBI売上レポート⇒4に急落(予想23)。
  ・BOE Financial Stability Report
   ⇒資産買い入れ基準の緩和リスクへの対処が必要。
   ⇒家計負債の増加傾向も要注意。
   ⇒家計部門の負荷の急増は英国金融業界の安定を脅かす
   ⇒10月以降年収の4.5倍を超える住宅融資は全体の
    15%未満に規制

 ③中国
  ・6月HSBC製造業PMI⇒50.8(予想49.7)。
   ⇒2013年12月以来の50台回復。

 ④日本
  ・6月製造業PMI⇒51.1。
  ・BOJ 黒田総裁
   ⇒G20各国は成長戦略の策定が肝要。
   ⇒日本も真剣な取り組みが必要。
   ⇒BOJは潜在成長率に左右されない物価安定の実現に注力。
   ⇒安倍政権の2%成長目標は野心的だが不可能ではない。
  ・5月CPI⇒+3.4%(予想通り,yoy)。
  ・6月東京都CPI⇒+2.8%(予想通り,yoy)。
  ・5月小売売上高⇒▲0.4%(予想▲1.9%,yoy)。
  ・5月失業率⇒3.5%(予想3.6%)。過去6年で最低失業率
  ・5月家計消費支出⇒▲8.0%(予想▲1.9%,yoy)。

 ⑤米国 / カナダ
  ・6月消費者信頼感⇒85.2(予想83.6)。2008年1月来最高値
  ・5月新築住宅販売⇒504千件(予想442千件)。
   2008年1月来の最高値。
   前月比で18.6%増も1992年1月来最高値
  ・Philadelphia連銀 Plosser総裁
   ⇒冬の悪天候からの回復が進行中。雇用見通しは良好。
     インフレ圧力も堅調。
  ・4月住宅価格指数⇒±0(予想+0.6%)。
  ・4月S&P Case Shiller20都市指数⇒+10.8%(予想+11.7%,yoy)。
  ・5月耐久消費財受注⇒▲1.0%(予想▲0.1%)。
      Ex-Transportは▲0.1%(予想+0.3%,mom)。
  ・第1四半期GDP確定値⇒▲2.9%(予想▲1.7%)。2009年以降最低値
  ・失業保険申請件数⇒6月21日の週は312千件(予想314千件)。
  ・5月個人所得⇒+0.4%(予想通り)。
  ・5月個人消費支出⇒+0.2%(予想+0.4%)。
  ・5月Headline PCE⇒+1.8%(予想通り,yoy)。
       PCE(コア)⇒+1.5%(予想通り,yoy)。
  ・Richmond連銀 Lacker総裁
   ⇒失業率は余剰労働力の状況の合理的に反映。
   ⇒単純計算による失業率が示唆する水準よりも余剰はあるもの。
   ⇒現状は失業率から推量される以上の余剰はないと考える。

 ⑥豪州 / ニュージーランド
  ・NZ5月貿易収支⇒+nzd285mioの黒字(予想+nzd250mio)。
  ・台中貿易が急増。特に台中輸出。

2 金融市場.

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場調整(下落) / 債券市場上昇(金利低下)の流れ。
  ・日経平均も調整。15,095円で越週(先週15,359.42円)。
  ・Dow→$16,851.84,S&P500→$1,960.96,Nasdaq→$4,397.93。
  ・週次でDow▲0.6%,S&P500▲0.1%,Nasdaq+0.7%。
  ・米10年債利回りは2.53%(先週2.61%)。
  ・米30年債利回りは3.37%(先週3.44%)。

 ②商品市場
  ・全体的に小動き。原油価格には調整も
  ・貴金属価格にも週半ばに調整が入り小幅上昇で越週。
  ・原油価格はバレル単価で$105.73(先週$107.26)。
  ・金価格はオンス単価で$1,315.94(先週$1,314.05)。

 ③為替市場
  ・低Volatilityのレンジ取引継続。
  ・貿易黒字増加のNZDが最強通貨。CADも続く展開
  ・長期金利定価でUSDは軟調。GBPも失速モード。
  ・レンジ内ではあるがやや円上昇バイアス。