2014年6月2日(月)~6月6日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米5月ISM製造業⇒53.2(予想55.5)。
・米5月ADP雇用レポート
⇒民間部門雇用は+179千人(予想208千人)。
・米4月貿易収支⇒$▲47.2bioに赤字拡大。
・米5月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)は+217千人(予想+219千人)。
前月データは+288千人から+282千人に若干の下方修正。
⇒失業率は6.3%で変わらず(予想は6.4%への上昇)。
・加BOC金融政策決定会合
⇒政策金利1.00%で据置き。政策バイアスは中立。
⇒声明文「CPI2%到達は一時的なエネルギー価格上昇
と為替レートの影響」。
・加4月貿易収支⇒cad▲0.6bioの赤字(予想+0.1bioの黒字)。
・加4月建築許可⇒+1.1%(予想+1.0%,mom)。
・加5月雇用統計
⇒雇用者週は+25.8千人の増加(予想+21.5千人)。
⇒失業率は7%に上昇(予想は6.9%で横ばい)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏5月製造業PMI⇒52.2に下方修正。
・欧州圏5月サービス業PMI⇒53.2に下方修正。
・欧州圏5月小売業PMI⇒49.9に低下。
・欧州圏5月CPI⇒+0.5%(4月の+0.7%から低下,yoy)
2009年11月来の低水準に回帰。
・欧州圏4月失業率⇒11.7%(予想11.8%)。
2012年10月以降の最低失業率。
・欧州圏第1四半期GDP⇒+0.2%(予想+0.15%,qoq)。
・欧州圏4月PPI⇒▲0.1%(予想通り,mom)。
・欧州ECB金融政策決定会合
⇒3つの利下げを発表
a.政策金利(Refinace rate)を0.25%→0.15%。
b.中銀預金金利(Deposit rate)を0%
→▲0.1%(初のマイナス金利)。
c.限界貸出金利(Marginal Lending Facility rate)を0.75%→0.4%。
⇒Draghi総裁記者会見
重要な決断をしたがこれで終わりではない。
必要があれば追加措置。実体経済への貸出し増加が必要。
・欧州圏4月小売売上高⇒+0.4%(mom)。
・独4月貿易収支⇒+eur17.7bioの黒字(予想より大)。
・独5月CPI⇒+0.9%(予想+1.1%,yoy)。
・スイス5月SVME PMI⇒52.5(予想55.5)。
・スイス5月CPI⇒+0.2%(予想+0.1%,yoy)。
③英国
・5月製造業PMI⇒57に低下。
・5月建設業PMI⇒60(予想61)。
・5月サービス業PMI⇒58.6(予想57.5)。
・4月Mortgage Approval⇒62.9千件(予想64.5千件)。
・BOE金融政策決定会合
⇒政策金利0.5%据置き。月次資産購入規模gbp375bioも据置き。
・4月貿易収支⇒gbp▲9.6bioに赤字拡大。
④豪州 / ニュージーランド
・豪4月建築許可⇒▲5.6%(予想+2.0%,mom)。
・豪RBA金融政策決定会合
⇒政策金利2.5%据置き。バイアスも中立。
⇒声明文は非炭鉱部門の設備投資増加を見込むなど
全体的に楽観ムード。
⇒豪ドル高への懸念は後退の印象。
・豪4月小売売上高⇒+0.2%(予想+0.3%,mom)。
・豪第1四半期経常収支⇒aud▲5.7bioに赤字縮小。
・豪第1四半期GDP⇒+1.1%(予想+1.0%,qoq)。
・豪4月貿易収支⇒aud▲122mioの赤字(予想は黒字)。
⑤日本
・第1四半期資本支出⇒+7.4%(qoq)。
・5月製造業PMI確定値⇒49.9.
⑥中国
・5月製造業PMI⇒50.8(予想50.7)。
・5月サービス業PMI⇒55.5に上昇(過去6ヶ月の最高値)。
・5月HSBC製造業PMI⇒49.4に下方修正。
・政府発表
⇒地方や中小企業への貸出しを増やした金融機関への
準備預金基準の優遇を実施予定。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場上伸+債券市場頭打ちの図式。
・日経平均は1万5千円台へ。
15,077.24円で越週(先週14,632.38円)。
・米株も史上最高値更新中。
・Dow→$16,923.77,S&P500→$1,949.42,Nasdaq→$4,321.40
・週次でDow+1.2%,S&P500+1.3%,Nasdaq+1.9% の上昇。
・米10年債利回りは2.60%(先週2.47%)。
・米30年債利回りは3.44%(先週3.39%)。
②商品市場
・引き続き上値の重い展開が中心。
・米雇用統計後にエネルギー関係中心に小幅上昇。
・貴金属も下げ渋りモード。
・原油価格はバレル単価で$102.76(先週$102.88)。
・金価格はオンス単価で$1,252.99(先週$1,250.31)。
③為替市場
・株価の堅調や需給要因で円安基調。
ドル円は週半ばに102円台後半まで反発。
・AUD堅調もNZDやCADは失速気味。
・USDもレンジ取引でドルインデックスは80台で停滞。
・EURはECB利下げ後に1.35水準まで急落するも大口需給要因
から1.36台に急反発する展開。