2014年5月26日(月)~5月30日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米4月耐久消費財受注
⇒Headline +0.8%(予想▲0.5%,mom)。
Ex-Transport +0.1% (予想+0.2%)。
・米3月S&P Case-Shiller住宅価格指数
⇒+12.4%(予想+11.9%,yoy)。
・米Atlanta連銀 Lockhart総裁
⇒FEDは量的緩和の解除を急いではいない。
⇒現状は経済の稼働率やインフレ指標に切迫感なし。
⇒持続的景気拡大ペースのエビデンスが引き金。
⇒見極めには何ヶ月も必要。引締めは段階的。
・米第1四半期GDP
⇒▲1.0%に下方修正(予想▲0.6%)。
⇒2011年第1四半期以来のナイナス成長。
・米失業保険申請件数⇒5月24日の週は300千件(予想321千件)。
・米4月個人所得⇒+0.3%(予想通り)。
・米4月個人支出⇒▲0.1%(予想+0.2%,mom)
・米4月PCEデフレータ⇒Headline+1.6%,Core+1.2%(yoy)。
・加3月GDP⇒+0.1%(予想通り,mom)。
・加4月産業商品価格指数(IPPI)⇒▲0.2%(予想+0.3%,mom)。
・加4月原材料価格指数(RMPI)⇒+0.1%(予想+0.5%,mom)。
②欧州圏 / スイス
・ECB Draghi総裁
⇒欧州は低インフレ,低インフレ期待,信用縮小の
負の連鎖リスクに直面。
・ECB Mersch専務理事
⇒ECBは金融政策のToolboxを拡大している。
・ECB/BOE Joint Paper(共同ノート)
⇒銀行は資金調達手段の多様化が必要。
⇒ABS市場の復活はシステミックリスク軽減に資する。
⇒欧州域内の各証券化市場横断の基準策定も有効。
・欧州圏5月景況感指数(Business Climate)
⇒0.37(予想0.35)。
・欧州圏5月景気信頼感(Economic Confidence)
⇒102.7(予想102.2)。
・欧州圏5月鉱工業信頼感(Industrial Confidence)
⇒▲3(予想▲4)。
・欧州圏5月消費者信頼感(Consumer Confidence)
⇒▲7.1(予想通り)。
・欧州圏5月サービス業信頼感(Service Confidence)
⇒3.8(予想3.5)。
・独5月雇用統計
⇒非雇用者数+24千人(予想▲14千人)。
⇒出業率は6.7%で横ばい。
・スイス第1四半期GDP⇒+0.5%(予想+0.6%,qoq)。
・スイス5月KOF指数⇒99.7(予想102.1)。
③英国
・4月BBA Mortgage Approvals⇒42.2千件(予想45.2千件)。
・5月CBI流通取引調査⇒16に低下(予想36)。
・4月GFK消費者信頼感⇒0(予想▲2)。
④日本
・4月企業向けサービス価格指数⇒+3.4%(予想+3.3%,yoy)。
・4月小売売上高
⇒▲13.7%(予想▲11.7%,mom),▲4.4%(予想▲3.2%,yoy)。
⇒短月の落込みは過去14年間で最大(消費税率引上げの影響)。
・4月CPI⇒Core+3.2%(予想+3.1%,yoy)。
・5月東京地区CPI⇒Core+2.8%(予想+2.9%,yoy)。
・4月失業率⇒3.6%(予想3.6%)。
・4月家計支出⇒▲4.6%(予想▲3.4%,yoy)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪4月Westpac貸出指数⇒▲0.5%。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場持ち直し + 債券市場も堅調維持。
・日経平均小幅上昇⇒14,632.38円(先週14,462.17円)。
・Dow→$16,717.17,S&P500→$1,923.57,Nasdaq→$4,242.62。
・週次でDow+0.7%,S&P500+1.2%,Nasdaq+1.4%。
・5月はDow+0.8%,S&P500+2.1%,Nasdaq+3.1%。
・米10年債利回りは2.47%(先週2.53%)。
・米30年債利回りは3.33%(先週3.39%)。
②商品市場
・商品系ファンドに現金化の動き。全般に上値の重い流れ。
・原油価格はバレル単価で$102.88(先週$104.36)。
・金価格は大幅下落でほぼ4ヶ月振り安値圏。
オンス単価で$1,250.31(先週$1,291.90)。
③為替市場
・米ドル反発のモメンタムは一旦失速。
・欧州通貨も勢いなし。ユーロは一服もCHFやGBPが失速。
・円高圧力も緩和基調。ドル円も101円の下は固い展開。
・コモディティ通貨が堅調もNZDはアンダーパフォームへ。