2014年もあとわずか。今年も色々とお世話になりました。
皆様の年末年始が素晴らしいものでありますように。
Best Wishes.
Robert Miguel Henry.
2014年12月28日日曜日
Top FX Movers of the Week.(Dec.22nd - Dec.26th.2014)
2014年12月22日(月)~12月26日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips)変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips)変動(%)
1.NZDJPY↑ 93.37 92.46 +91 +0.97%
2.USDJPY↑120.37 119.44 +93 +0.77%
3.GBPNZD↓2.0031 2.0171 -140 -0.70%
4.EURNZD↓1.5689 1.5781 -92 -0.59%
5.CADJPY↑103.49 102.90 +59 +0.57%
6.NZDCHF↑0.7659 0.7617 +42 +0.55%
7.AUDNZD↓1.0454 1.0509 -55 -0.53%
8.GBPUSD↓1.5550 1.5627 -77 -0.50%
9.AUDJPY↑ 97.70 97.27 +43 +0.44%
10.NZDCAD↑0.9017 0.8981 +36 +0.40%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ NZD(6回),USD(2回),CAD,AUD
下落通貨 ⇒ JPY(4回),GBP(2回),EUR,CHF,AUD,CAD
先週は欧米勢が実質不在の週でした。年末年始は本邦勢と入れ替わるように欧米勢が復帰しますので値動き的には要警戒でしょう。
2014年12月21日日曜日
Review of the Week.(Dec.15th - Dec.19th.2014)
2014年12月15日(月)~12月19日(金)の週次ベースの簡単なReviewです。
1 Key Events.
①日本
・衆議院選挙結果
⇒自公で全475議席中の3分の2以上となる325議席を獲得。
⇒アベノミクス信任。安倍政権の継続。
・第4四半期日銀短観
⇒大企業製造業業況判断指数は、12(予想13)。
⇒大企業非製造業業況判断指数は、16(予想13)。
⇒大企業設備投資は、8.9%(予想8.1%)。
⇒中小企業製造業業況判断指数は、1(予想▲2)。
⇒中小企業非製造業業況判断指数は、▲1(予想▲2)。
・12月日銀金融政策決定会合
⇒現行金融緩和策の維持を決定。
⇒投票は8-1で可決。
②豪州
・RBA12月議事録
⇒引続きAUD高を牽制。より低いAUDが必要と議論。
⇒当分政策変更なしとのコンセンサス。
⇒2015年中の利下げ観測も打ち消す内容。
③英国
・BOE12月議事録
⇒現行政策の維持は7-2で可決。
⇒原油価格の下落の影響を議論。
⇒経済の見通しはメンバー間で意見が割れる。
④欧州 / スイス
・スイス中銀(SNB)がマイナス金利導入を発表。
⇒1970年以来44年振りの実施。
⇒2015年1月22日から導入。
⇒3ヶ月物Libor Targetを▲0.75%~+0.25%に拡大しマイナス誘導。
⇒民間銀行からの中銀預金に0.25%の費用を課金。
⇒CHFの上昇を阻止。EURCHFの下限@1.20を死守へ。
⑤米国 / カナダ
・米FOMC
⇒低金利を「相当期間」維持するとの文言を遂に修正。
⇒「辛抱強いアプローチが必要」に変更。
(considerable timeを削除。
It can be patient in beginning to normalize the stance
of monetary policy. に変更)。
・Yellen議長
⇒「”patient”の意味は少なくとも今後2会合で利上げする可能性が
低いことを意味する」
⇒正常化の時期が決まっているわけではない。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は大きく反発。債券市場は下落(利回り上昇)。
・日経平均も週後半に上昇幅を拡大。
・17,621.40円で越週(先週17,371.58円)。
・米Dow→$17,807.37、S&P500→$2,070.73、Nasdaq→$4,765.38
(先週 $17,280.83 $2,002.34 $4,653.60)
(週次 +3% +3.4% +2.4% )
・米10年債利回りは、2.17%(先週2.08%)。
・米30年債利回りは、2.76%(先週2.74%)。
②商品市場
・原油価格は週後半にショートカバーが入るも週次ベースで続落。
・バレル単価は、$56.52で越週(先週$57.71)。
・貴金属は反落。
・金価格はオンス単価で$1,194.00で越週(先週$1,221.56)。
③為替市場
・原油続落、スイスのマイナス金利導入等でUSD上昇。
・米ドルインデックスは89.654まで上昇し、2006年4月以来の高値。
・週次ベースではEUR、CHFが他の主要通貨に対して下落する展開。
・コモディティ通貨は対欧州、対円では小反発。
1 Key Events.
①日本
・衆議院選挙結果
⇒自公で全475議席中の3分の2以上となる325議席を獲得。
⇒アベノミクス信任。安倍政権の継続。
・第4四半期日銀短観
⇒大企業製造業業況判断指数は、12(予想13)。
⇒大企業非製造業業況判断指数は、16(予想13)。
⇒大企業設備投資は、8.9%(予想8.1%)。
⇒中小企業製造業業況判断指数は、1(予想▲2)。
⇒中小企業非製造業業況判断指数は、▲1(予想▲2)。
・12月日銀金融政策決定会合
⇒現行金融緩和策の維持を決定。
⇒投票は8-1で可決。
②豪州
・RBA12月議事録
⇒引続きAUD高を牽制。より低いAUDが必要と議論。
⇒当分政策変更なしとのコンセンサス。
⇒2015年中の利下げ観測も打ち消す内容。
③英国
・BOE12月議事録
⇒現行政策の維持は7-2で可決。
⇒原油価格の下落の影響を議論。
⇒経済の見通しはメンバー間で意見が割れる。
④欧州 / スイス
・スイス中銀(SNB)がマイナス金利導入を発表。
⇒1970年以来44年振りの実施。
⇒2015年1月22日から導入。
⇒3ヶ月物Libor Targetを▲0.75%~+0.25%に拡大しマイナス誘導。
⇒民間銀行からの中銀預金に0.25%の費用を課金。
⇒CHFの上昇を阻止。EURCHFの下限@1.20を死守へ。
⑤米国 / カナダ
・米FOMC
⇒低金利を「相当期間」維持するとの文言を遂に修正。
⇒「辛抱強いアプローチが必要」に変更。
(considerable timeを削除。
It can be patient in beginning to normalize the stance
of monetary policy. に変更)。
・Yellen議長
⇒「”patient”の意味は少なくとも今後2会合で利上げする可能性が
低いことを意味する」
⇒正常化の時期が決まっているわけではない。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は大きく反発。債券市場は下落(利回り上昇)。
・日経平均も週後半に上昇幅を拡大。
・17,621.40円で越週(先週17,371.58円)。
・米Dow→$17,807.37、S&P500→$2,070.73、Nasdaq→$4,765.38
(先週 $17,280.83 $2,002.34 $4,653.60)
(週次 +3% +3.4% +2.4% )
・米10年債利回りは、2.17%(先週2.08%)。
・米30年債利回りは、2.76%(先週2.74%)。
②商品市場
・原油価格は週後半にショートカバーが入るも週次ベースで続落。
・バレル単価は、$56.52で越週(先週$57.71)。
・貴金属は反落。
・金価格はオンス単価で$1,194.00で越週(先週$1,221.56)。
③為替市場
・原油続落、スイスのマイナス金利導入等でUSD上昇。
・米ドルインデックスは89.654まで上昇し、2006年4月以来の高値。
・週次ベースではEUR、CHFが他の主要通貨に対して下落する展開。
・コモディティ通貨は対欧州、対円では小反発。
USDJPY and Nikkei : Abenomics Rally Back on Track?
自公政権の圧勝に終わった衆院選の結果は、安倍政権の寿命が4年間伸びたという事でもあり、アベノミクスも当然継続ということです。
リスクを増やす時期ではない12月ですが、一応金融市場はアベノミクス相場の再開方向での反応を示しています。
今回は与党の安倍総理がアベノミクス選挙と名付けて戦ったように、アベノミクスへの信任を問う選挙と位置付けられていましたので、この結果を見た海外勢は、一定規模でアベノミクスディールを再開しているという解釈で良いのかと思います。
日本株を買って、日本円を売るというセットディールの本格的な再開か単なる12月相場の大きな揺らぎなのかは、株価や円安が新値を取るかどうかで判断していくことかと思っています。
リスクを増やす時期ではない12月ですが、一応金融市場はアベノミクス相場の再開方向での反応を示しています。
USDJPY DAILY |
NIKKEI DAILY |
日本株を買って、日本円を売るというセットディールの本格的な再開か単なる12月相場の大きな揺らぎなのかは、株価や円安が新値を取るかどうかで判断していくことかと思っています。
Stocks : Is Santa Rally Here?
先週の株式市場の反発は綺麗すぎますね。まさにクリスマスに向けたサンタラリーの様相です。
FOMC以降の米株の反発ぶりは凄まじく、あたかもFEDのYellen議長は、女サンタ・・・・サンタおばさん・・・・のようです。
欧州株も同様の動きです。
日経平均も選挙明けの週をしっかりと上昇基調で走りきっていますね。
US Dow Daily |
S&P500 Daily |
欧州株も同様の動きです。
日経平均も選挙明けの週をしっかりと上昇基調で走りきっていますね。
FTSE100 Daily |
DAX30 Daily |
Nikkei Daily |
Crude Oil : Seeing Through $50 ?
一般メディアも騒ぐ注目の的となっている原油価格ですが、先週も下落でした。ただ週末にはショートカバーも入っており週の下げ幅を縮小しての微妙なフィニッシュとなりました。
OPECに減産の意向が無い以上、底打ち反転の材料もタイミングも見えてこない状況であり、市場では$50割れを見込む意見が大勢となっています。(先週の終値は$56.52)。
原油市場の低迷で困っているのが、米国のシェール業界とロシア。受益者は日本を含むその他世界と言う感じ・・・・・・・・・だったのですが、当初は世界経済には追い風と考えられてきた原油価格の下落が少し危険な兆候を帯びてきています。
1 ロシア危機の引き金になるリスク。
2 独り勝ちに見える米国経済の足元をすくうリスク。
が見えてきました。実際にロシアは相当追い込まれていますし、米国のシェール業界は主要企業でもクレジットスプレッドが急拡大中です。
原油が上がって欲しいとは思いませんが、福音だったはずのものが問題になりかけているのも事実です。
世の中、経済、市場も・・・・非常に複雑ですね。
Crude Oil Daily |
OPECに減産の意向が無い以上、底打ち反転の材料もタイミングも見えてこない状況であり、市場では$50割れを見込む意見が大勢となっています。(先週の終値は$56.52)。
原油市場の低迷で困っているのが、米国のシェール業界とロシア。受益者は日本を含むその他世界と言う感じ・・・・・・・・・だったのですが、当初は世界経済には追い風と考えられてきた原油価格の下落が少し危険な兆候を帯びてきています。
1 ロシア危機の引き金になるリスク。
2 独り勝ちに見える米国経済の足元をすくうリスク。
が見えてきました。実際にロシアは相当追い込まれていますし、米国のシェール業界は主要企業でもクレジットスプレッドが急拡大中です。
原油が上がって欲しいとは思いませんが、福音だったはずのものが問題になりかけているのも事実です。
世の中、経済、市場も・・・・非常に複雑ですね。
SNB : Introducing Negative Interest Rates.
CHFの上昇圧力に業を煮やしたスイス中銀が遂にネガティブ金利の導入に踏み切りました。民間銀行の中銀預金に0.25%のペナルティ(事実上の)を課す事でCHFを買うインセンティブを減らそうという作戦です。
いくら警鐘を鳴らしてもEURCHFの許容下限レート1.20が脅かされ続ける状況が続いていたのが背景ですが、投機筋のリスク意欲が後退する12月に断行するというのも戦略的ではあります。
で、相場の方ですが、一定の効果はありました。
1.20界隈を彷徨いていたEURCHFは1.21水準まで急騰したのですが、その後は反落し、当日は上髭の長い陽線で終えたものの週末は陰線引けとなっており、週明け以降に改めて効果が問われる展開となりそうです。
引き続き注目するべき通貨ペアですね。
いくら警鐘を鳴らしてもEURCHFの許容下限レート1.20が脅かされ続ける状況が続いていたのが背景ですが、投機筋のリスク意欲が後退する12月に断行するというのも戦略的ではあります。
で、相場の方ですが、一定の効果はありました。
EURCHF DAILY |
1.20界隈を彷徨いていたEURCHFは1.21水準まで急騰したのですが、その後は反落し、当日は上髭の長い陽線で終えたものの週末は陰線引けとなっており、週明け以降に改めて効果が問われる展開となりそうです。
引き続き注目するべき通貨ペアですね。
Top FX Movers of the Week.(Dec.15th - Dec.19th.2014)
2014年12月15日(月)~12月19日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.USDCHF↑ 0.9838 0.9640 +198 +2.01%
2.EURUSD↓ 1.2226 1.2455 -229 -1.87%
3.CADCHF↑ 0.8476 0.8329 +147 +1.73%
4.EURCAD↓ 1.4183 1.4409 -226 -1.59%
5.NZDCHF↑ 0.7617 0.7496 +121 +1.59%
6.CHFJPY↓ 121.36 123.17 -181 -1.49%
7.GBPCHF↑ 1.5376 1.5152 +224 +1.46%
8.EURNZD↓ 1.5781 1.6005 -224 -1.42%
9.EURJPY↓ 146.06 147.95 -189 -1.29%
10.EURGBP↓ 0.7821 0.7919 -98 -1.25%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(2回),CAD(2回),NZD(2回),JPY(2回),GBP(2回)
下落通貨 ⇒ CHF(5回),EUR(5回)
EURとCHFが他の主要通貨に対して下落したという構図になっています。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年12月19日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.EURAUD↓ 1.5008 1.5057 -49 -0.33%
2.EURCAD↓ 1.4183 1.4226 -43 -0.30%
3.AUDCHF↑ 0.8012 0.7988 +24 +0.30%
4.CADCHF↑ 0.8476 0.8454 +22 +0.26%
5.NZDCAD↓ 0.8981 0.9000 -19 -0.21%
6.AUDUSD↑ 0.8144 0.8128 +16 +0.20%
7.USDCAD↓ 1.1600 1.1622 -22 -0.19%
8.EURGBP↓ 0.7821 0.7835 -14 -0.18%
9.GBPAUD↓ 1.9181 1.9215 -34 -0.18%
10.AUDJPY↑ 97.27 97.11 +16 +0.16%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(5回),CAD(4回),GBP
下落通貨 ⇒ EUR(3回),CHF(2回),USD(2回),NZD,GBP,JPY
2014年12月13日土曜日
Review of the Week.(Dec.8th - Dec.12th.2014)
2014年12月8日(月)~12月12日(金)の週の簡単なReviewです。
金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は調整、反落。
債券市場は反発上昇(利回り低下)
・日経平均株価も大きめの調整。
17,371.58円で越週(先週17,920.45円)。
・日経平均先物は夜間取引で下落幅拡大。
・米Dow→$17,280.83、S&P500→$2,002.34、Nasdaq→$4,653.60)
(先週 $17,958.73 $2,075.33 $4,780.76)
(週次 ▲3.8% ▲3.5% ▲2.7% )
・週次の下げ幅でDowは2011年11月以来最大。
S&P500の下げ幅も2012年5月以来最大。
・米10年債利回りは、2.08%で越週(先週2.31%)。
・米30年債利回りは、2.74%で越週(先週2.97%)。
②商品市場
・需給見通し改善せず原油価格続落。
・原油価格はバレル単価で$57.71(先週$65.69)。
・$60割れはインパクト大。先週安値$57.34は2009年5月来最安値。
・貴金属は小反発後に膠着。
・金価格はオンス単価で$1,221.56(先週$1,191.33)。
③為替市場
・USD高トレンドには調整バイアス。
・原油続落を受けてコモディティ通貨は続落。
・USDNOKは7.3950を付けて2003年9月以来の11年振り高値。
・ドル円は週初の121円70銭を高値に117円45銭まで下落。
118円ミドルで越週の荒い展開。
・欧州通貨は対USDで一旦底打ちの可能性。
金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は調整、反落。
債券市場は反発上昇(利回り低下)
・日経平均株価も大きめの調整。
17,371.58円で越週(先週17,920.45円)。
・日経平均先物は夜間取引で下落幅拡大。
・米Dow→$17,280.83、S&P500→$2,002.34、Nasdaq→$4,653.60)
(先週 $17,958.73 $2,075.33 $4,780.76)
(週次 ▲3.8% ▲3.5% ▲2.7% )
・週次の下げ幅でDowは2011年11月以来最大。
S&P500の下げ幅も2012年5月以来最大。
・米10年債利回りは、2.08%で越週(先週2.31%)。
・米30年債利回りは、2.74%で越週(先週2.97%)。
②商品市場
・需給見通し改善せず原油価格続落。
・原油価格はバレル単価で$57.71(先週$65.69)。
・$60割れはインパクト大。先週安値$57.34は2009年5月来最安値。
・貴金属は小反発後に膠着。
・金価格はオンス単価で$1,221.56(先週$1,191.33)。
③為替市場
・USD高トレンドには調整バイアス。
・原油続落を受けてコモディティ通貨は続落。
・USDNOKは7.3950を付けて2003年9月以来の11年振り高値。
・ドル円は週初の121円70銭を高値に117円45銭まで下落。
118円ミドルで越週の荒い展開。
・欧州通貨は対USDで一旦底打ちの可能性。
Crude Oil : Slippery in Nature.
OPECでの減産合意がなかったことに加えて、先週は12日(金)の国際エネルギー機関(IEA)が発表した世界需給見通しで、サウジアラビアに全く減産の意思がない事が改めて明確になったことで原油価格が続落しました。
Crude Oil Daily |
1バレル70ドル割れで世間を驚かせた原油価格は、遂に60ドルも割り込んで先週の安値となった57ドル34セントは、実に2009年5月以来の安値となりました。
結局そのまま反発もなく57ドル台での越週となった原油価格ですが、ちょっと底値の予想が難しい状況になってきました。
リーマンショック時には、140ドル第から30ドル台に急落した事もありますが、今回も50ドル割れと言うような局面もあるのでしょうか・・・
Stocks : A Week of Inflection?
12月5日(金)の米雇用統計は今年の株高トレンドのクライマックスだったのでしょうか。
先週の後半に加速する展開での株価の下落は、市場に非常に大きなダメージを残した事は間違いありません。
どれも週末に長い陰線でほぼ下ヒゲのない安値引けでした。
今後もそれなりに反発してはドカンと落ちると言うWild Swing相場となるリスクがあると思われます。
債券市場では資金流入による利回り低下が顕著となっており、資本市場内での株式から債権への資本移動の動きは年末年始まで継続するイメージかと思います。
先週の後半に加速する展開での株価の下落は、市場に非常に大きなダメージを残した事は間違いありません。
DAX30 DAILY |
FTSE100 DAILY |
US DOW DAILY |
US S&P500 DAILY |
今後もそれなりに反発してはドカンと落ちると言うWild Swing相場となるリスクがあると思われます。
債券市場では資金流入による利回り低下が顕著となっており、資本市場内での株式から債権への資本移動の動きは年末年始まで継続するイメージかと思います。
USDNOK : This One Reached 11 Years' High.
原油安を受けてコモディティ通貨が守勢に回る展開となっていますが、やはり産油国の通貨が直撃されています。
米ドル自体には調整バイアスという中でノルウェークローネ(NOK)は対ドルで11年ぶりの安値を更新しました。
今の金融市場はあちこちで数年ぶり高値安値の更新ラッシュとなっており、目が離せません。
師走相場の波乱はまだまだ続く気配です。
米ドル自体には調整バイアスという中でノルウェークローネ(NOK)は対ドルで11年ぶりの安値を更新しました。
USDNOK DAILY |
今の金融市場はあちこちで数年ぶり高値安値の更新ラッシュとなっており、目が離せません。
師走相場の波乱はまだまだ続く気配です。
Nikkei & USDJPY : Wild Ride.
先週は日本株や日本円にとってもかなりのInflectionがありました。
先々週末の12月5日の金曜日の北米市場で雇用統計が予想を大きく上回る内容だったことを受けて先物市場で1万8千円台で取引が行われていた日経平均も週明けに上ヒゲを残して大きく反落する展開となりました。
USDJPYも月曜日の東京オープン前に121円70銭をつけましたが、その後大きめの調整が入りました。117円45銭まで落ちた時はちょっと驚きましたね・・・
USDJPYの日足チャートは最も急勾配のトレンドラインは切れているので、もう暫くは価格、時間の両方でConsolidation相場となりそうです。
週末には総選挙ですので、ここで驚くような結果が出れば週初から相当荒れる展開になるのでしょうが、ま~波乱はなさそうですね。
先々週末の12月5日の金曜日の北米市場で雇用統計が予想を大きく上回る内容だったことを受けて先物市場で1万8千円台で取引が行われていた日経平均も週明けに上ヒゲを残して大きく反落する展開となりました。
NIKKEI DAILY |
USDJPYも月曜日の東京オープン前に121円70銭をつけましたが、その後大きめの調整が入りました。117円45銭まで落ちた時はちょっと驚きましたね・・・
USDJPY DAILY |
週末には総選挙ですので、ここで驚くような結果が出れば週初から相当荒れる展開になるのでしょうが、ま~波乱はなさそうですね。
Top FX Movers of the Week.(Dec.8th - Dec.12th.2014)
2014年12月8日(月)~12月12日(金)の週次ベースの通貨パフォーマンスです。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.CADJPY↓ 102.60 106.17 -357 -3.48%
2.AUDJPY↓ 98.09 101.11 -302 -3.08%
3.USDJPY↓ 118.53 121.43 -290 -2.45%
4.NZDCAD↑0.9024 0.8819 +205 +2.27%
5.CADCHF↓0.8365 0.8555 -190 -2.27%
6.EURCAD↑1.4353 1.4048 +305 +2.12%
7.AUDNZD↓1.0590 1.0791 -201 -1.90%
8.AUDCHF↓0.7996 0.8146 -150 -1.88%
9.GBPCAD↑1.8142 1.7819 +323 +1.78%
10.EURAUD↑1.5014 1.4751 +263 +1.75%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
Up JPY(3回),NZD(2回),CHF(2回),EUR(2回),GBP
Dn CAD(5回),AUD(4回),USD
全体的には調整色も強い為替市場ですが、コモディティ通貨が下落
しているという点は継続しています。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年12月12日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.CADJPY↓ 102.60 103.04 -44 -0.43%
2.GBPJPY↓ 186.16 186.94 -78 -0.42%
3.GBPCHF↓1.5177 1.5237 -60 -0.40%
4.CADCHF↓0.8365 0.8398 -33 -0.39%
5.EURCAD↑1.4353 1.4298 +55 +0.38%
6.EURGBP↑0.7911 0.7881 +30 +0.38%
7.NZDCAD↑0.9024 0.8995 +29 +0.32%
8.GBPNZD↓2.0099 2.0161 -62 -0.31%
9.USDJPY↓ 118.53 118.88 -35 -0.30%
10.AUDJPY↓ 98.09 98.36 -27 -0.28%
通貨ペアの分解は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(4回),CHF(2回),EUR(2回),NZD(2回)
下落通貨 ⇒ CAD(4回),GBP(4回),USD,AUD
2014年12月7日日曜日
Review of the Week.(Dec.1st - Dec.5th.2014)
2014年12月1日(月)~12月5日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米11月非農業部門新規雇用者数
⇒+321千人(予想+225千人)。2012年1月以降で最大値。
⇒10月の数字も上方修正(+214千人→+243千人)。
・米11月失業率⇒5.8%(予想5.8%)。
・米11月サービス業ISM⇒59.3(予想57.5)。
・米11月製造業ISM⇒58.7(予想58.0)。
・加BOC政策会合
⇒政策金利を1.0%に据置き。
⇒景気回復の裾野拡大の兆しを指摘。
⇒原油下落はインフレの下押しになるが好調な米経済
やCADの下落等でオフセット。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏ECB Draghi総裁
⇒選択肢の一つとしてQE(国債購入)を議論。
⇒これまでの緩和策の効果を見極める時間も必要。
⇒来年の早い時期に議論を再開。次回とは限らないが。
・ECBの経済予測
⇒GDP予測を前回(9月)より下方修正。
2014年(+0.9%→+0.8%)、2015年(+1.6%→+1.0%)、
2016年(+1.9%→+1.5%)。
⇒インフレ予想も前回(9月)より下方修正。
2014年(+0.6%→+0.5%)、2015年(+1.1%→+0.7%)、
2016年(+1.4%→+1.3%)。
⇒上記予想には最近の原油価格下落は考慮せず。
③英国
・BOE政策会合⇒現行政策を維持。
(Bank rate 0.5%、資産購入gbp375bio)
・英国予算責任局(Office for Budget Responsibility)
⇒短期成長予測を上方修正。
2014年(+2.7%→+3.0%)、2015年(+2.3%→+2.4%)
⇒中期予測は下方修正。
2016年(+2.6%→+2.2%)、2017年(+2.6%→+2.4%)
⇒インフレ予想は大幅に下方修正。
2014年(+1.9%→+1.5%)、2015年(+2.0%→+1.2%)、
2016年(+2.0%→+1.7%)。
④日本
・Moody'sによる格下げ
⇒日本国債をAa3からA1に格下げ。
⇒21段階のうちの5番目。
⇒中国、韓国より格下に。
⑤豪州 / NZ
・豪RBA政策会合
⇒政策金利(The Cash Rate)2.5%据置き。
⇒当面の据え置きを示唆。
⇒豪ドル水準は依然ファンダメンタルズ実態より高水準。
⇒欧州、日本の経済減速を見込む。
・豪第3四半期GDP⇒+0.3%(予想+0.7%,qoq)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は株式市場続伸,債券市場下落(利回り上昇)。
・日経平均も続伸。17,920.45円で越週(先週17,459.85円)
・日経平均は夜間先物取引では1万8千円台(2007年7月以来)。
・米Dow→$17,958.73、 S&P500→$2,075.33、Nasdaq→$4,780.76。
(先週 $17,828.24 $2,067.56 $4,791.63)
(週次 +0.7% +0.4% +0.2% )
・DowとS&P500は史上最高値更新。
・米10年債利回りは、2.31%(先週2.19%)。
・米30年債利回りは、2.97%(先週2.91%)。
②商品市場
・非常に強かった米雇用統計もサポートにならず続落。
・原油価格はバレル単価で、$65.69(先週$65.99)。
・金価格はオンス単価で$1,200台を回復するも維持できず、
週末は$1,191.33で越週(先週$1,167.04)。
③為替市場
・USD続伸。JPYは続落。
・週次ではUSD、CAD、GBPが勝組。
・負組はJPY、AUD、NZD。
・ドルインデックスは5年ぶりの高値圏(89.46)で90を視野に。
・USDJPYは120円を超えて止まらず121円台で越週。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米11月非農業部門新規雇用者数
⇒+321千人(予想+225千人)。2012年1月以降で最大値。
⇒10月の数字も上方修正(+214千人→+243千人)。
・米11月失業率⇒5.8%(予想5.8%)。
・米11月サービス業ISM⇒59.3(予想57.5)。
・米11月製造業ISM⇒58.7(予想58.0)。
・加BOC政策会合
⇒政策金利を1.0%に据置き。
⇒景気回復の裾野拡大の兆しを指摘。
⇒原油下落はインフレの下押しになるが好調な米経済
やCADの下落等でオフセット。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏ECB Draghi総裁
⇒選択肢の一つとしてQE(国債購入)を議論。
⇒これまでの緩和策の効果を見極める時間も必要。
⇒来年の早い時期に議論を再開。次回とは限らないが。
・ECBの経済予測
⇒GDP予測を前回(9月)より下方修正。
2014年(+0.9%→+0.8%)、2015年(+1.6%→+1.0%)、
2016年(+1.9%→+1.5%)。
⇒インフレ予想も前回(9月)より下方修正。
2014年(+0.6%→+0.5%)、2015年(+1.1%→+0.7%)、
2016年(+1.4%→+1.3%)。
⇒上記予想には最近の原油価格下落は考慮せず。
③英国
・BOE政策会合⇒現行政策を維持。
(Bank rate 0.5%、資産購入gbp375bio)
・英国予算責任局(Office for Budget Responsibility)
⇒短期成長予測を上方修正。
2014年(+2.7%→+3.0%)、2015年(+2.3%→+2.4%)
⇒中期予測は下方修正。
2016年(+2.6%→+2.2%)、2017年(+2.6%→+2.4%)
⇒インフレ予想は大幅に下方修正。
2014年(+1.9%→+1.5%)、2015年(+2.0%→+1.2%)、
2016年(+2.0%→+1.7%)。
④日本
・Moody'sによる格下げ
⇒日本国債をAa3からA1に格下げ。
⇒21段階のうちの5番目。
⇒中国、韓国より格下に。
⑤豪州 / NZ
・豪RBA政策会合
⇒政策金利(The Cash Rate)2.5%据置き。
⇒当面の据え置きを示唆。
⇒豪ドル水準は依然ファンダメンタルズ実態より高水準。
⇒欧州、日本の経済減速を見込む。
・豪第3四半期GDP⇒+0.3%(予想+0.7%,qoq)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は株式市場続伸,債券市場下落(利回り上昇)。
・日経平均も続伸。17,920.45円で越週(先週17,459.85円)
・日経平均は夜間先物取引では1万8千円台(2007年7月以来)。
・米Dow→$17,958.73、 S&P500→$2,075.33、Nasdaq→$4,780.76。
(先週 $17,828.24 $2,067.56 $4,791.63)
(週次 +0.7% +0.4% +0.2% )
・DowとS&P500は史上最高値更新。
・米10年債利回りは、2.31%(先週2.19%)。
・米30年債利回りは、2.97%(先週2.91%)。
②商品市場
・非常に強かった米雇用統計もサポートにならず続落。
・原油価格はバレル単価で、$65.69(先週$65.99)。
・金価格はオンス単価で$1,200台を回復するも維持できず、
週末は$1,191.33で越週(先週$1,167.04)。
③為替市場
・USD続伸。JPYは続落。
・週次ではUSD、CAD、GBPが勝組。
・負組はJPY、AUD、NZD。
・ドルインデックスは5年ぶりの高値圏(89.46)で90を視野に。
・USDJPYは120円を超えて止まらず121円台で越週。
USDJPY : Eventually and Finally.....
ドル円すごいですね・・・・
120円台を駆け抜けてしまいました。
先週の週足は121円台となり、まさについていけないペースの円安と言う状況になってきました。
120円台ミドルで迎えた米雇用統計の発表直後には、一旦下がる局面もあり、相当トリッキーな動きとなりましたが、結局は大復活して121円台での越週となっています。
120円は大きな節目でしたが、見事に抜けて走ってしまいました。これで125円ターゲットという声が上がっていますが、実需勢は流石に慌てることになりそうですね・・・
USDJPY DAILY |
120円台を駆け抜けてしまいました。
先週の週足は121円台となり、まさについていけないペースの円安と言う状況になってきました。
120円台ミドルで迎えた米雇用統計の発表直後には、一旦下がる局面もあり、相当トリッキーな動きとなりましたが、結局は大復活して121円台での越週となっています。
120円は大きな節目でしたが、見事に抜けて走ってしまいました。これで125円ターゲットという声が上がっていますが、実需勢は流石に慌てることになりそうですね・・・
Stocks : Marching On.
株式市場の堅調は不変です。
欧州株も米雇用統計を追い風に堅調維持です。
米株もDowとS&P500は史上最高値を更新ですね。
日経平均も金曜日の海外時間の先物取引で2007年以来となる1万8千円台を回復しています。
12月ですので、ここからは利益確定売りも出やすいはずですが、流動性も落ちていく時期なのでチキンゲームのような様相を呈する局面もあるのかもしれませんね。
DAX30 DAILY |
FTSE100 DAILY |
欧州株も米雇用統計を追い風に堅調維持です。
US DOW DAILY |
S&P500 DAILY |
Nikkei DAILY |
Commodities : Still in the Ditch.
商品市場の不調が続きます。
Crude Oil Daily. |
原油価格はバレル単価で$70台の回復すら難しい流れとなっておます。
Gold Daily |
金価格も一旦はオンス単価で$1,200台の回復があったのですが、週末には再び売り込まれて$1,190台の越週となりました。
Silver Daily |
銀価格も値動きは小さいのですが、オンス当たり$16台と苦戦しています。
12月には一旦反発と言うシナリオも多いのですが、引き続き注目していきましょう。
Top FX Movers of the Week.(Dec.1st - Dec.5th.2014)
2014年12月1日(月)~12月5日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.USDJPY↑ 121.43 118.59 +284 +2.34%
2.CADJPY↑ 106.17 103.84 +233 +2.19%
3.AUDUSD↓ 0.8326 0.8502 -176 -2.11%
4.AUDCAD↓ 0.9521 0.9710 -189 -1.99%
5.GBPJPY↑ 189.23 185.57 +366 +1.93%
6.GBPAUD↑ 1.8710 1.8377 +333 +1.78%
7.NZDUSD↓ 0.7713 0.7836 -123 -1.59%
8.NZDCAD↓ 0.8819 0.8949 -130 -1.47%
9.EURUSD↓ 1.2285 1.2446 -161 -1.31%
10.USDCHF↑ 0.9783 0.9657 +126 +1.29%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(5回),CAD(3回),GBP(2回)
下落通貨 ⇒ JPY(3回),AUD(3回),NZD(2回),EUR,CHF
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年12月5日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.EURNZD↓ 1.5922 1.5947 -25 -0.16%
2.EURJPY↓ 149.17 149.39 -22 -0.15%
3.EURAUD↓ 1.4751 1.4772 -21 -0.14%
4.GBPNZD↓ 2.0197 2.0225 -28 -0.14%
5.GBPAUD↓ 1.8710 1.8735 -25 -0.13%
6.CADJPY↓ 106.17 106.31 -14 -0.13%
7.AUDCAD↑ 0.9521 0.9509 +12 +0.13%
8.NZDCAD↑ 0.8819 0.8808 +11 +0.12%
9.CHFJPY↓ 124.08 124.23 -15 -0.12%
10.NZDCHF↑ 0.7546 0.7537 +9 +0.12%
通貨ペアの分解結果は以下の様になります。
上昇通貨 ⇒ NZD(4回),JPY(3回),AUD(3回)
下落通貨 ⇒ EUR(3回),CAD(3回),GBP(2回),CHF(2回)
登録:
投稿 (Atom)