2013年1月13日日曜日

EUR : Leaving Bears Behind.

懐疑派、弱気派をぶっちぎるユーロの回復振りは見事の一言です。
EURUSD DAILY ⇒ ECB後に急騰!












EURJPY DAILY ⇒ 対円でも急騰!
マリオ・ドラギと言う人物は、大いに研究対象となる人物ではないでしょうか。

大いに偶然に助けられたのかもしれませんし、彼自身は日本の安倍首相に年賀状を出したい位に感謝しているだけかもしれませんが、市場の関心が日本に移ってしまった事で欧州売りのテーマは少なくとも一旦後退した格好です。
 一方で欧州経済の状態は決して改善はしておらず寧ろ悪化すらしているように見えます。アジアなどの新興国からの撤収も相次いでおり、そのようなやや後ろ向きの理由による人とお金の還流が投機売りの薄まったユーロを持ち上げていると言う状況かと推察しています。

マリオ・ドラギECB総裁は、あの手この手で次から次に新手の救済スキームを投入し、欧州の状況に対する投機筋の目線に対して重層的な煙幕を張り巡らせしました。今ではそれらを全ての全体像を明快に把握して資料も見ずに絶命出来るのは一部の専門家のみと言う状況になっており、そこで日本の政権後退が起きた為に欧州問題は継続しならも市場の欧州売りは一服してしまいました。ある意味でマリオ・ドラギは凌ぎ切った様に見えます。個人的にも彼の手腕は見事だと思っています。

今の状況を聞かれれば、欧州ベアでユーロブル。私はそう答えるようにしています。