2013年5月26日日曜日

Precious Metals : Playing Out of the Game.

先週の激震で、リスク資産に乱暴な調整が入る中で、これまで売り込まれてきた日本円やスイスフランが大きく反発し、堅調だった米ドルには下落調整が入っています。

日本円、スイスフランの上昇は、金融市場の大幅調整と言う未曾有の事態を受けた安全資産の面目躍如と言う側面もありそうですが、安全資産の代表格であった貴金属市場は受益者になる事はありませんでした。
GOLD DAILY ⇒ Still in the Woods.












SILVER DAILY ⇒ Not taking Off.












貴金属が今回の動乱の受益者になり損ねているのは、未だに貴金属市場が独自の弱気相場の中にいると言う側面と、先週のような激しい値動きの大相場で資金の引き受けてとなるのは流動性のある安全資産と言う事になるので、貴金属が取り残された原因はやはり流動性の問題が大きいものと解釈しています。先物市場はある意味で”為替化”が進んでいるので24時間触れない事は無いのですが、やはり参加者が多いとは言えず、また先物市場は依然ハイレバレッジ状態ですので貴金属をやるなら現物と言う拘りも強いことも影響していそうですね。