2013年5月12日日曜日

Review of Last Week.

先週の金融市場の圧巻のVolatilityは特筆物でした。

大きな流れだけ整理しておきます。

1 株式市場続伸
・Dowが15千ドル突破で$15,118.5の高値更新で越週。
・S&P500も$1,633.7の新値で追随。
・ドイツDAXもE8,278.6の新高値、英FTSEは6,625の5年振り高値を記録。

2 米長期金利上昇
・10年債利回りは1.9%まで上昇。(今月の安値は1.614%)
・30年債利回りは3.104%まで上昇。(今月安値は2.81%)

3 為替市場は米ドル高へ
・ドルインデックスは83台まで上昇。4月の高値もクリア。
・円は再下落。ドル円は遂に100円を突破して一気に102円に迫る動きに。
・ユーロも対ドルで1.32台から久し振りに1.3を割り込む動きに。
・RBAのサプライズ利下げでAUDに下落バイアス。
・RBNZの通貨高抑制の為替介入発言でNZDも下落バイアス。
・スイスフランや貴金属と言う安全資産にも下落バイアス継続。
・以上で米ドル独歩高的な風景に。

この大きな潮流はどれも中期トレンドを形成していく勢いが十分に感じられる展開です。幾つかの市場では明確な水準の変更が起きている可能性が無視出来ません。身近な例がドル円ですが、あれだけ揉み合った後に、これだけスッキリと上抜けしてしまうと、今後の調整局面でも100円は強固なサポート水準(支持線)となった可能性が高いでしょう。我々はドル円3桁時代に回帰した可能性を頭に入れなくてはなりません。