2013年6月2日日曜日

Top FX Movers of the Month of May 2013.

2013年5月の振り返りです。5月はジキルとハイドのような二面性を見せた月でした。前半はアベノミクス相場の加速がメインシナリオで、株式市場の上昇も為替市場の円安、ドル高も圧倒的なインパクトを維持していました。突然大きくユーフォリアの屋台骨が軋んだのが5月23日(木)の大幅調整でした。歴代10位の下落率を見せた日経平均にしても104円乗せ直前まで行ってから100円台へ反落したドル円にしてもこじつけたような後付解説が残るだけと言う印象ですが、要するにアベノミクス相場の主役が海外勢であった事とポジションの偏りが空前の規模に達していたと言う2つの事実が浮き彫りになったと言う事だと思います。

さて、月次ベースの主要通貨の攻防は以下のように整理出来ます。

   通貨ペア ↑↓  終値      始値     変動(pips)  変動(%)
AUDUSD 0.9574    1.0370  -796     -8.31% 

NZDUSD 0.7940    0.8562   -622    -7.83% 

EURAUD 1.3567   1.2694   +873   +6.43% 

EURNZD 1.6336   1.5370   +966   +5.91% 

GBPAUD 1.5861   1.4972   +889   +5.60% 

AUDCHF 0.9147   0.9637    -490    -5.36% 

AUDCAD 0.9926  1.0445    -519    -5.23% 

GBPNZD 1.9100  1.8128   +972   +5.09% 

AUDJPY  96.13    101.01    -488    -5.08% 

NZDCHF 0.7584  0.7956    -372    -4.91% 

 上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(2回),EUR(2回),GBP(2回),CHF(2回),CAD,JPY
下落通貨 ⇒ AUD(6回),NZD(4回)

月次変動率の上位10通貨ペアにはドル円は入っていません。通貨ペアの分解結果でも円は上昇サイドに一度登場するのみです。豪ドルが対円で5%下落しているのが唯一のクロス円なのですが、これは5月の総括が南半球通貨(AUD,NZD)の下落であり、米ドル、日本円などは値幅は目を引くものの乱高下しながら持続的な方向感が定まっていないと言う事実の表れでもあります。