2013年6月16日日曜日

USDJPY : Still a Bad Roller-Coaster Ride.

今や”X-day”となった5月23日の動乱以来、103円台後半⇒94円台⇒99円台⇒93円台と言う乱暴なSWING相場から脱却出来ないドル円ですが、殆ど日経平均や多くのリスク資産市場とparallelな動きとなっており、投資家もトレーダーもちょっとしたExposureを保有しているだけでも日々のPLの値洗いで天国と地獄を往来するような状況になっています。
USDJPY DAILY ⇒ Roller Coaster










先週末のロウソク足が長い下髭を伴う陽線であった事を受けて一旦は売り圧力が弱まる可能性を感じていました。
( http://eternallighthouse.blogspot.jp/2013/06/a-look-of-usdjpy.html )

確かにその後2本の陽線が続いたものの、この3本の陽線の後から大きな陰線が続き、前回安値を更新して93円台を付ける展開となりました。
 先週は、木曜日にも長い下髭を伴う実体部分は陽線と言うロウソク足が出現したものの、金曜日の下落によって再度底打ちに失敗したイメージとなっています。

こうなると、次のサポートは92円レベルと言う事になりそうなのですが、週明けからのG8と週央のFOMCと言うイベントにより、底抜けでも反発でも結構な値幅を出しそうな気配が漂います。

円安は相当調整していますので、G8でもあからさまなアベノミクス批判は出難いと思います。寧ろ日本批判が出るとすれば、最近の日経平均や円債市場の動乱が波及して自国の株式市場の下落や長期金利上昇への対応に苦労していることへの懸念表明でしょう。ただ、こちらも下手な言動で日本市場がこれ以上混乱しても自国も困ると言う状況ですので、表立った動きは限定的になりそうですね。

週央のFOMCでも米国事情だけでQE政策の出口戦略を語る訳には行かないと言う事情がありますので、世界は奇妙な形で運命共同体になっている感じがします。