2013年7月28日日曜日

NZD Keeps Shinngー2.:What AUDNZD is Telling.

NZDの強さは特に他のコモディティ通貨、特に隣国の豪ドルとの比較でより明らかになります。
AUDNZD DAILY ⇒ Beautifully Bearish!!

AUDNZDはこのブログでも良く取り上げていますが、非常に綺麗なベアトレンドが継続中です。

一般に中国なども元気で産業活動が活発な時には豪ドルが強く、寧ろその逆の時や世界中の投資家がリスク回避モードで動く場合にはニュージーランドドルが強くなる傾向があります。

”では、今現在はどうなのでしょうか?” と言うことになるのですが、基本的に世界経済、特に新興国経済には決して楽観的な見方が大勢であるという状況ではありませんので、AUDNZDがブルトレンドにはなり難い事はわかります。

では、何故ここまでベアなのか?

これに関しては非常に興味深い洞察が示されています。
 新興国が元気な時には、エネルギー需要などから石炭や材木などの需要が活発となり、こういう時にはコモディティ通貨の中でも資源国の通貨が上昇しやすくなります。これは具体的にはAUD,CAD,ZAR等と思えばよいでしょう。
 一方で、そうではない時には当然ながらこれらの通貨の勢いは減速します。そして重要な事は新興国の景気自体が減速したとしても、新興国の人々の生活水準は下がらないと言う事です。言わずもがなですが、新興国の国民の生活水準は著しく向上しており、今や生活水準で言えば新興国とは呼べない国々まで増えてきています。こういう国々からの良質な食材や乳製品等への需要は上昇の一途であると言う事です。
 ここで、ニュージーランドの主要産業は何かと確認してみれば・・・・・おお、なるほど!!! となる訳ですね。

先週、通貨中心の運用で有名なヘッジファンドの総帥が上記のような理由からNZDのロングを保有している事を公表した上で、このトレンドは今後も相当長期間継続するとの見通しを示していましたが、個人的にも非常に感銘を受けました。

ということでこのクロス。引き続きしっかり見て行きたいと思っています。