2007年5月3日木曜日

NYの大雨2

今の金融市場の大きなテーマの一つは米国に対する不安でしょう。
決して悪いという状況ではなく、過去10年世界経済を牽引し続けて来た事の疲労感が出ているという感じなのですが、2006年度後半の経済指標の強弱が MIXした踊り場的な時間帯を経て2007年度に入ってからは弱めのデータが 圧倒的に多くなってきた感があります。

米国のアキレス腱の一つとされているのが、サブプライムローンの問題で騒がれる住宅市場の問題なのですが、皮肉なことにこの状況下で今回の 豪雨の影響を受けた地域や物件の住宅価格はさらに落ち込むことに なるでしょう。
 Neighborhood自体が低地にあれば圏外に、子供が就学していれば学区内で高台にある家や地階がガレージで居住スペースは2階からというような物件 への転居を希望する人達も多く、不動産業者には多くの照会が来ているようです。

私は年内には家族を東京に呼ぶ予定ですが、前回書いたとおり高台にあり、現在住んでいるファミリーがやがて出て行くという事でうちの借家への照会も 急増した模様です。
 自分の持ち家ではないので関係はないのですが、お世話になった思い出のあるあの家ととても良い人だった大家さんにとっては素晴らしいことだと思います。

直接問い合わせがあった場合は、我々にこの家を紹介してくれたこれもお世話になった不動産屋さんの連絡先を教えるようにしていますが、先日彼女から妻に 電話で面白い話があったそうです。

ある日本人が、彼女に電話してこの家に興味があることを伝えたうえで、条件交渉や契約などは不動産業者を介さずにオーナーと直接行いたいので、 オーナーの名前と連絡先を教えてくれと言ってきたというのです。

私が口を出す立場には無いので、口を出さずに文字で書きますが(笑)、こいつは大馬鹿者というか、日本人の恥さらしですね。

安部首相が、”美しい国日本”の再建を掲げていますが、やはり日本人は随分と変わったと思います。こういうところは非常に良くなっていると感じる 部分もあるので今後書いてみたいと思いますが、以前よりも随分と自己中心的 になっていると感じるのは残念な部分です。上記の話も全く同じ部類ですね。

懸念される米国住宅市場の中身が、地域ごと、物件ごとに二極化する傾向が強まっているのと同様に、日本人も、その人間性、性格などにおいて二極化 してきているのかもしれませんね。

よく取り上げられる格差の問題というのも、能力面や経済面だけの話では ないということでしょうか。

まいったな~