少し前に関西の遊園地で所謂ジェットコ-スタ-が脱線して1名の犠牲者と多数の怪我人が出ると言う事故がありました。
事故原因は過去に飛行機事故などでも問題となった”金属疲労”による車軸部品の劣化だったことが判明し、この遊園地の運営母体が定期検査などを怠っていた事などが大きな問題になりました。
不思議なことにこういう事故というのは続く傾向があり、その少し前には小学校の木製遊具が倒壊して児童に怪我人が出るという事故もあり、遊具は木製でしたが、やはり原因は長年の使用による部品の劣化であり、これは”金属疲労”ならぬ”勤続疲労”とでも言うべきもので学校側の安全性管理などに問題があったのではないかとの問題提起もなされていました。
色々考えさせられる問題ですが、ジェットコ-スタ-の事故にはもう一つ私の心強くに刺さる側面がありました。
実は被害者の若い女性は事件当日に仲良しグル-プで遊びに来ており、人気アトラクションなので順番待ちの列が出来ていたこのジェットコ-スタ-には、順番通りであれば第一車両に乗り込むはずだったそうなのですが、このグル-プは自分達のすぐ後ろに並んでいた親子連れに一番スリルのある第一車両を譲ってあげて自らは事故の起きた二番目の車両に乗り込んだという経緯があったそうなのです。
この話は私の心に深く突き刺さりました。そして、この第一車両を譲られた親子が、巡り会わの悪戯で心情的は複雑だが直接命を助けてもらった訳でもないと言う理由で被害者の葬儀には参列しなかったと言う話には更に心をえぐられるような痛みを感じました。
2001年の9月11日の同時多発テロに関しても私は米国に居たので身近にも類似の話が少なからずあったのですが、その都度同じ事を考えます。
全ては神の壮大な計画の中で起きた事であり、神にはちゃんとした考えがあって被害者を天に召したはずである。神のレベルには無い我々には時として理解し難い事象も起きるが、我々は神を信じて前に進むのみである。
Things are not always what they seem.
次回はこれに関する二人の天使の話を書きましょう。