先週の主要通貨の変動率トップ10は、こんな感じです。
通貨ペア 先週終値 前週終値 変動幅(Pips) 変動率(%)
①EURNZD 1.7391 1.7885 -494 -2.84%
②EURAUD 1.3680 1.4066 -386 -2.82%
③EURCAD 1.3140 1.3392 -252 -1.92%
④EURJPY 106.70 108.69 -199 -1.87%
⑤GBPNZD 2.1064 2.1429 -365 -1.73%
⑥GBPAUD 1.6569 1.6853 -284 -1.71%
⑦EURUSD 1.2679 1.2895 -216 -1.70%
⑧AUDCHF 0.9447 0.9313 +134 +1.42%
⑨NZDCHF 0.7422 0.7318 +104 +1.40%
⑩EURCHF 1.2928 1.3104 -176 -1.36%
先週の動きを総括してしまえば、欧州通貨失速、資源国通貨上昇、円は膠着という図式になると思います。上記の10通貨ペアの組合せも基本的にその枠組みで説明し切れると思います。
欧州通貨の失速に関しては週初のWSJ紙にイラスト入りで欧州が行った金融機関のStress Testの内容を疑問視する記事が掲載された事がキッカケで、特に当初はCEBS(欧州銀行監督委員会)が沈黙を保った事からEUR売りが先行しました。しかし、週央になって同委員会が様々な機関がそれぞれの基準で算出したデータを詳細に比較する事は意味がないとする反論を出してきた事で週後半にはEUR売りも一服していますが、金曜日は北米市場の終了間際になって新たにドイツの金融機関の資本増強の必要性が明らかになってEURが売られて終了しています。
堅調だった資源国通貨は、カナダが利上げをし、先行きにもHawkishな声明文を出した事や豪州の雇用統計が予想以上に強かった事などが原因ですが、不安材料を敢えて挙げれば中国の金融引き締めの可能性や先週は堅調でしたが出来高が極端に少なかった株式市場の下値不安と言う事になるでしょう。先週はユダヤ休日やイスラムのラマダン明けの祭典などもあって幾分参加者が減っていたと言う指摘もありますので今週の動きを注視しましょう。
それにしても日本は一向に涼しくなりませんね・・・・