先週は8月~9月への月替わりに加えて週末には注目の8月米雇用統計の発表もありました。その他経済指標への反応も含めて色々な動きがありましたが、結局週を通して動いた主要通貨ペアはどういう顔触れだったのかを整理してみましょう。いつもは週を通した変動率の上位10ペアを掲載していますが、今回は11位にドル円の下落、12位にユーロドルの上昇が入っていたので12位まで掲載します。
通貨ペア 先週終値 前週終値 変動幅(pips) 変動率(%)
GBPAUD 1.6853 1.7269 -416 -2.47%
AUDUSD 0.9164 0.8988 +176 +1.92%
GBPNZD 2.1429 2.1832 -403 -1.88%
GBPCAD 1.6046 1.6316 -270 -1.68%
GBPCHF 1.5702 1.5958 -256 -1.63%
GBPJPY 130.22 132.29 -207 -1.59%
EURGBP 0.8343 0.8216 +127 +1.52%
NZDUSD 0.7201 0.7104 +97 +1.35%
USDCAD 1.0386 1.0505 -119 -1.15%
USDCHF 1.0163 1.0278 -115 -1.13%
USDJPY 84.28 85.20 -92 -1.09%
EURUSD 1.2895 1.2761 +134 +1.04%
クロス取引が上位を占めているというのはある意味で大きなトレンドが出ていない事の象徴なのかも知れません。普通に相場を見ているとドルが弱かったという印象が残ったのですが、前述の通りドル円の下落やユーロドルの上昇はこうして整理してみればトップ10位には入っていません。
結果を見て目立っているのは、GBPが失速した週だったと言う事と資源国通貨が反発した事も目立っています。GBPは掲載した12ペアのうち、6ペアで登場していますがAUD,NZD,CAD,CHF,JPY,EURに対して大きく下落したと言う結果です。特にAUDは対GBPでの上昇で1位、対USDでの上昇で2位という上位独占の結果となりました。
金融市場はRisk-on、Risk-offという潮流が短期間で入れ替わる展開を見せていますが、ここへ来てRisk-offの時に選択されてきたUSD,CHF,JPYという通貨群の中でCHF,JPYの選好度が上昇しUSD選好度が目に見えて下落していると言う印象を受けます。USDはRisk-onの潮流で売られ易いばかりかRisk-offの潮流でも反発力が弱まってきていると言う状況ですので足元はドル売りに傾きやすい状況が続きそうです。