先週は金融市場全体で所謂リスクラリーが続伸する展開となっています。通貨市場ではユーロショートを中心とした危機対応ポジションが大きくCut Backされる予想外の展開となりました。結果として米ドルと日本円が地歩を失う展開となっています。
通貨ペア 先週終値 今週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①AUDJPY↑ 79.78 74.92 +486 +6.09%
②AUDUSD↑1.0336 0.9764 +572 +5.53%
③NZDJPY↑ 62.13 58.98 +315 +5.07%
④NZDUSD↑0.8050 0.7675 +375 +4.66%
⑤CHFJPY↑ 86.49 82.75 +374 +4.32%
⑥EURJPY↑107.13 102.67 +446 +4.16%
⑦GBPAUD↓1.5293 1.5918 -625 -4.09%
⑧USDCHF↓0.8910 0.9265 -355 -3.98%
⑨EURUSD↑1.3878 1.3379 +499 +3.60%
⑩CADJPY↑76.40 73.80 +260 +3.40%
5%や6%という変動幅も大きかった週ですが、変動率上位10ペアを分解すると上昇サイドで登場したのはAUD3回,NZD2回,CHF2回,EUR2回,CAD1回と言う内訳でした。南半球堅調、資源国堅調、欧州売りも一服という流れになっている事がわかります。当然ながら下落サイドはリスク回避時に買われていた通貨の反落が続きました。 登場回数はJPYが5回,USDが4回でGBPが1回となっています。
株式市場などでは危機は去ったと言う論調とセンチメントがますます強まっています。この状況では為替市場を含む金融市場全体を貫くRisk-on方向のバイアスが急速に萎える展開ではないでしょう。ただし、何か新たな悪材料が出てしまえば一気に潮流が変わる状況には変わりは無いので引き続き注意深く市場を追いかけていく必要がありそうです。