先週の金融市場も完全なリスク回避モードでした。
今後10年間で$1.2trillionの財政支出削減への道筋を協議してきた超党派のSuper CommitteeがDeadlineであった11月23日(水)までに基本合意に達する事に失敗するなど米ドルが売られても説明の付く材料も複数あったのですが、金融市場の関心は依然欧州危機が中心でした。
先ずは主要通貨ペアの動向を確認しておきます。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①AUDUSD↓ 0.9710 1.0004 -294 -3.03%
②GBPUSD↓ 1.5436 1.5800 -364 -2.36%
③NZDUSD↓ 0.7390 0.7560 -170 -2.30%
④EURUSD↓ 1.3234 1.3523 -289 -2.18%
⑤USDCAD↑ 1.0482 1.0272 +210 +2.00%
⑥AUDJPY↓ 75.46 76.96 -150 -1.99%
⑦USDCHF↑ 0.9300 0.9156 +144 +1.55%
⑧AUDCHF↓ 0.9030 0.9154 -124 -1.37%
⑨GBPJPY↓ 119.95 121.56 -161 -1.34%
⑩NZDJPY↓ 57.43 58.15 -72 -1.25%
上昇サイドでの登場回数はUSDが6回,JPYが3回でCHFが1回でした。
下落サイドではAUDが3回,GBPとNZDが2回ずつでEUR,CAD,CHFが1回ずつ登場しています。
USD,JPY,CHFに上昇圧力が掛かったのは明確なリスク回避圧力でしょう。下落サイドで南半球通貨が目立つのは中国減速リスクが背景と言う説明が目立ちます。確かに中国は対欧州での輸出依存度が大きいので欧州混乱によるダメージは不可避ではあります。