2011年11月6日日曜日

Toss-up week for JPY?

10月31日に遂に執行された本邦当局による円売り介入の規模は7兆円を超える規模だと推測されていますが、月末要因で需給が激突する時間帯に突然円が急落する動きに金融市場は騒然としていました。

為替市場に直接触っているトレーダーの人達以外は保有していたポジション次第で大きな利益を得たか予想外のダメージを受けたかのどちらかだったのではないでしょうか。


USDJPY DAILY⇒月曜日に急騰。ヒゲも長いけど大陽線!!

75円台だったドル円はほぼ一気に79円台まで急騰すると言う数年来振りの上昇を記録した後、小反落して78円水準で揉み合っていましたが、78円台を維持した週末の水準としてはまずまずの値持ち感だったという気がします。




7兆円以上のドル供給を当局が飲み込んだと言うのは物凄い事であり、実需の売りが相当掃けた可能性もありますし、証拠金業界の円ショートも激減しているのでRetailの投資家の人達はドル円、クロス円のロングポジションを相当手仕舞ったものと思われます。

各方面でそこそこポジションが軽くなったと言う事で依然ギクシャクした欧州情勢を中心に金融市場が今週に入って日本円をどう扱うのかは大いに注目したいところです。

前述の通り週末もドル円は比較的よく値持ちしていましたが、リスク回避バイアスが強まっているのは円の上昇要因ですし、海外勢はこの介入の過程で円買いに動く勢力の方が目立っていたと言う報告もあります。

今週も週初から油断禁物と言う感じですね。