キプロスの金融セクター救済問題ですが、週末に欧州が救済条件として同国に要求する項目の中に銀行預金への課徴金が入っていた為に週明けの市場はリスク回避方向に窓を開けて寄り付いたと言う展開でした。
キプロスの問題は全く新しい訳ではなく、規模的にも非常に小さいのですが、欧州サイドは敢えて非常に厳しい対応を取っているようです。
そこには、Tax Heavenとしても大いに栄えた同国の大口預金の相当部分が主にロシアを中心とした一部の国々の富裕層からのものであったり、同国の金融セクターに長年マネーロンダリング拠点としての嫌疑が掛かってきたと言う背景があるようです。
勤勉な欧州人の税金で、叩けば幾らでも埃が出そうな預金者たちを救済するのはまかりならんと言う事でしょう。最も単純化した言い方をするなら、ドイツ人の税金でロシア人を救うのは名tt区間が無いと言うことですね。
これでユーロは対ドル、対円で週初から大きく下落しました。
EURUSD DAILY ⇒ Struggling to Recover |
EURJPY DAILY ⇒ Hanging in ? |
毎年4月~5月に欧州がごたつく展開が続いていますが、今年もそういうシナリオを暗示するような展開になっている点は大いに気にしておくべきでしょう。