2013年3月31日日曜日

JPY : Holding It's Breath Now.

年度末要因もあり、3月の動向が最も注目された通貨の一つが日本円でしたが、大きな変動があるとすれば・・・・と言う前提で想定された材料はどれも実現しなかった様に思います。そして結果的に日本円はトリッキーなレンジ相場に留まり、11月から始まった円安の動きは3月に大きく加速する事は無く、かといって壊れる事も無くと言う展開となりました。
USDJPY DAILY ⇒ Between 93 and 97.
ドル円では、何度か週明けのギャップダウンというような波乱もありましたが、基本的に開けた窓は埋めており、上昇相場が重度に毀損したと言う状況ではありません。

ただ、当面は93-97レベルのレンジ相場を継続しながら壊れもせず、再上昇も出来ずという展開となる可能性が高いかもしれません。


ここで重要なのは、上述の3月にあるかもしれないと予測されながらも実現には至らなかった材料が4月に入って実現してくる可能性も無視出来ないことです。

例えば・・・

・本邦機関投資家のヘッジ外し。
・売りを手控えてきた輸出企業の始動。

等です。前者は円安要因、後者は円高要因ですが、こういう要素が何時どういうタイミングと順序で出てくるのかは世界中が気にしているところです。

勿論これ以外の材料も多くありますが、キプロス問題や、日本のメディアの扱いは予想外に小さいように思いますが北朝鮮の動向などは大いに気にしておくべき材料ではないでしょうか。

最近はリスク回避の際の資金の逃避先にも変化が起きているようで、スイスフランや日本円も今ひとつですし、貴金属も資金流出が続いています。その中で今後も中長期的に資本の流入先となる事が予想されているのが、米国、カナダ、豪州と言ったあたりなのですが、兎に角色々なシナリオが存在するので柔軟な目線で動向を分析していく事が重要でしょう。