2014年4月28日(月) ~ 5月2日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①英国
・米Pfizer社による英製薬会社AstraZeneca社の買収計画公表。
・第1四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.9%,qoq)。
・4月製造業PMI⇒57.3(予想55.4)。5ヶ月ぶり高水準。
・4月建設業PMI⇒60.8に予想外の低下。
②欧州圏 / スイス
・ECB Noyer理事
⇒欧州圏GDPに占める輸入の構成比率を考慮すると
ユーロ高は強力なデフレ要因である。
⇒ユーロ高は意図せぬ金融引締め効果。
・ECB Constancio副総裁
⇒欧州経済は上向きだが回復基調には乗っていない。
⇒低インフレの長期化も脅威。
・欧州圏4月CPI⇒+0.7%(予想+0.8%,yoy)。
・欧州圏3月雇用データ⇒失業率11.8%(unch)。
・独3月輸入物価指数⇒▲0.6%(予想▲0.1%,mom)。
・独5月GFK消費者信頼感⇒8.5(unch)。
・独4月CPI⇒+1.3%(予想+1.4%,yoy)。
・独3月小売売上高⇒▲0.7%(mom)。
・独3月失業率⇒6.7%(unch)。
・スイス4月SVME PMI⇒55.8に上昇。
③日本
・3月小売売上高⇒+11.0%(予想+10.8%,yoy)。
・日銀政策決定会合⇒金融政策変更なし。
⇒コアCPIは会計年度ベース2014年に+1.3%、
2015年に+1.9%を予想。
今回初めて公表する2016年の予想値は+2.1%。
・日銀黒田総裁
⇒消費税増税でも生産、収入、消費の好循環を維持。
・4月製造業PMI⇒49.4に低下。
・3月鉱工業生産⇒+0.3%(mom)。
・3月住宅着工件数⇒▲2.9%(yoy)。
・3月家計調査⇒消費支出+7.2%(yoy)。2ヶ月ぶり上昇。
・3月失業率⇒3.6%(unch)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪第1四半期PPI⇒+0.9%(予想+0.6%,qoq)。
・NZ3月貿易収支⇒+nzd920mioの黒字。
・NZ3月建築許可件数⇒+8.3%(mom)。
⑤米国 / カナダ
・米第1四半期GDP⇒+0.1%(予想+1.1%,yoy)。
・米第1四半期GDP価格指数⇒+1.3%(予想+1.5%)。
・米4月ADP雇用レポート⇒+220千人(予想+210千人)。
・米失業保険新規申請件数
⇒4月26日の週は344千件(予想319千件)。
過去9週の最高値。
・米3月個人所得⇒+0.5%(予想+0.5%,mom)。
・米3月個人消費⇒+0.9%(予想+0.6%,mom)。
・米4月FOMC政策決定会合
⇒Tapering継続(月次資産購入額を$10bio減額して$45bioに)。
⇒第1四半期GDPは予想比下ぶれもその後成長加速の認識。
・米4月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)は+288千人(予想+210千人)。
2012年1月以来の高水準。
⇒3月データも上方修正。(+192千人⇒+203千人)
⇒失業率は6.7%⇒6.3%に低下。2008年9月以来の低水準。
・加2月GDP⇒+0.2%(mom)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は週末に利益確定売りが出るも主要市場は
週次ベースで小幅上昇を維持。
・債券市場は価格上昇,利回り低下の動き。
・日経平均は14,457.51円で越週(先週14,429.26円)。
・Dow→$16,512.83,S&P500→$1,881.09,Nasdaq→$4,123.89。
週次でDow+0.9%, S&P500+0.9%, Nasdaq+1.2%。
・米10年債利回りは2.59%(先週2.67%)。
・米30年債利回りは3.37%(先週3.45%)。
②商品市場
・原油価格に利益確定売り継続。
貴金属は下落先行後に週末には大きめの反発。
・原油価格はバレル単価$99.81(先週$100.64)。
・金価格はオンズ単価$1,297.79(先週$1,302.56)。
③為替市場
・レンジ感の強い展開が継続。主要通貨の値幅は伸びず。
・米ドルはGDPで売られ、NFPで買われるも勢い続かず。
・先週の利上げ効果でNZDが週次ベースで最強通貨。
・週末には豪ドルや日本円にも上昇バイアスで越週。