2014年5月5日(月)~9日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米4月非製造業ISM
⇒55.2(予想54.3)。2013年8月以来の高水準。
・米第1四半期日農業部門生産性
⇒▲1.7%, 労働単価+4.2%(qoq)。
・米失業保険申請件数⇒5月3日の週は319千件(前週344千件)。
・米FRB Yellen議長議会証言
⇒高度の金融緩和の継続が必要。
⇒厳冬期間の影響は消化済み。足元の景気には楽観。
⇒スケジュール未定だがQE終了後も相当期間低金利を維持。
・加3月建築許可件数⇒▲3%(mom)。
・加3月住宅価格指数⇒+0.2%(mom)。
・加4月住宅着工件数⇒195千件(予想185千件)。
・加4月雇用統計⇒雇用者数▲28.9千人(予想+14.9千人)。
⇒失業率6.9%で変わらず。
②欧州圏 / スイス
・欧州委員会経済予測
⇒欧州圏経済成長予測は2014年1.2%,2015年1.7%。
失業率予測は2014年11.8%,2015年11.4%。
インフレ予測は2014年0.8%,2015年1.2%に引き下げ。
(前回予測は2014年1.0%,2015年1.3%)
・欧州圏5月Sentix投資家信頼感⇒12.8に低下(予想14.2)。
・欧州圏3月PPI⇒▲0.2%(mom),▲1.6%(yoy)。
・欧州中銀(ECB)5月政策決定会合
⇒金融政策維持。政策金利0.25%に維持。
・ECB Draghi総裁の記者会見
⇒中銀内に次回会合(6月)に行動を起こすコンセンサスあり。
6月初旬の景気動向調査を見て判断。
・独3月工場受注⇒▲2.8%(mom)。
・独3月鉱工業生産⇒▲0.5%(mom)。
・スイス4月失業率⇒3.2%で横ばい。
・スイス4月CPI⇒±0%(yoy)。
・スイス4月SECO消費者信頼感⇒1に低下。
③中国
・HSBC4月中国製造業PMI⇒48.1に下方修正。
・4月Headline Inflation⇒+1.8%(予想+2.1%,yoy)。
・4月CPI⇒▲0.3%(予想▲0.1%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪TD Securities4月インフレレポート⇒+0.4%(mom)。
・豪3月建築許可件数⇒▲3.5%(mom)。
・豪3月小売売上高⇒+0.1%(mom)。
・豪4月雇用レポート
⇒雇用者数は+14.2千人(予想+7.5千人)。
⇒前月データも+18.1千人から+21.9千人に上方修正。
⇒失業率は5.8%で横ばい(予想5.9%)。
・NZ第1四半期雇用レポート
⇒雇用者数は+0.9%(予想+0.6%,qoq)。
⇒失業率は6%で横ばい(予想5.8%)。
⇒労働参加率は市場最高値の69.3%(前四半期は68.9%)。
・RBNZ(NZ中銀) Wheeler総裁
⇒NZDは維持不可能な高水準。
⇒この状況続けば経済への悪影響は甚大。
為替介入(NZD売り)発動に十分な理由となる。
⑤英国
・4月鉱工業生産⇒▲0.1%(予想▲0.2%,mom)。
・4月製造業生産⇒+0.5%(予想+0.3%,mom)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には斑模様。一方向の動き続かず。
・リスク回避バイアスは上昇傾向。
・中国との緊張関係上昇でベトナム株は急落。
・日経平均も頭重く14,199.59円で越週(前週14,457.51円)。
・Dowが一時史上最高値更新するも米株全体に失速感。
・Dow→$16,583.34,S&P500→$1,878.48,Nasdaq→$4,071.869
週次でDow+0.4%,S&P500▲0.1%,Nasdaq▲1.3%。
・米10年債利回りは2.62%(前週2.59%)。
・米30年債利回りは3.47%(前週3.37%)。
②商品市場
・全体的に小動き。
・原油価格は小幅上昇。バレル単価$100.10(前週$99.81)。
・金価格はオンス単価で$1,288.78(前週$1,297.79)。
③為替市場
・ECB後にユーロは対米ドルで2.5年振り高値(1.3993)も
Draghi総裁の牽制発言に1.4手前から急反落。
・ニュージーランドドルも中銀総裁発言で反落。
・ドルインデックスは79レベルのサポートから小反発。
・コモディティ通貨と欧州通貨のクロスレート上昇がメインの展開。
・欧州通貨は対円でも大きく反落する展開。