1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏4月景況感指数⇒55.2に低下(予想63.5)。
・ECB Constancio副総裁
⇒中期的なインフレ動向予想がECBの6月の行動の
主要な判断基準。中銀としてツールは豊富。
⇒足元に明確なデフレ兆候はない。
・ECB Praet専務理事
⇒中銀にとってマイナス金利も景気刺激の選択肢。
⇒米国型の量的緩和政策は考慮せず。
・ECB LTRO返済の発表。
⇒来週に3金融機関より合計eur6.155bioの返済を受ける予定。
・欧州圏3月鉱工業生産⇒▲0.3%(mom)。
・欧州圏第1四半期GDP⇒+0.2%(予想+0.4%)。
・独5月ZEW景気期待指数⇒33.1まで低下(予想40)。
5ヶ月連続の低下で1年半振り低水準。
・独4月CPI確定値⇒+1.3%(yoy)。
・独第1四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.7%,qoq)。
・独Bundesbank Weidmann総裁
⇒ECBの行動を支持する用意あり。
⇒ECBが緩和スタンスに理解と支持を明言。
・仏第1四半期GDP⇒±0%(予想+0.1%,qoq)。
・伊第1四半期GDP⇒▲0.1%(予想+0.2%,qoq)。
・スイス3月小売売上高⇒▲3%(予想+1.9%,yoy)。
・スイス5月景気期待指数⇒7.4に改善。
・スイス4月CPI⇒▲1.2%(yoy)。
・IMF Lagarde専務理事
⇒欧州は金融政策で経済刺激を行うべき。
⇒低インフレの長期化は新たなリスクへ繋がる。
⇒回復は順調。援助スキームを卒業する国も出ている。
②英国
・英小売協会(BRC)4月小売売上高⇒+4.2%(yoy)。
・BOE四半期インフレ報告
⇒過剰設備は縮小しているが、金融引締め開始までに
一層の吸収余地が残る。
**引締め開始は2015年第二四半期になるImplication。
(市場は2015年第一四半期の引締めを織り込み済み)。
・3月失業率⇒6.8%に低下。
③豪州 / ニュージーランド
・豪4月NABビジネス信頼感⇒6に改善。
・豪3月住宅ローン残高⇒▲0.9%(予想+1.0%,mom)。
・豪第1四半期住宅価格指数⇒▲1.2%(予想+3.0%,qoq)。
・NZ第1四半期小売売上高⇒+0.7%(予想+0.9%,qoq)。
④日本
・3月経常収支
⇒1164億円の黒字(予想+2940億円)。
⇒季節調整ベースは▲7829億円の赤字。
1996年以降最大の赤字。
・2013年経常収支⇒7899億円の黒字。
黒字激減で1985年以降の最小値。
2012年度比▲81.3%。
・3月鉱工業生産⇒+0.7%(mom)。
・4月国内企業物価指数(CGPI)⇒+4.1%(yoy)。
・第1四半期GDP⇒+1.5%(qoq)。+5.9%(yoy)。
2011年第3四半期以来の高成長。
・日銀 黒田総裁
⇒消費税引き上げの影響は良く吸収されている。
⇒中小企業向け融資も増加に転じている。
⇒2015年中の2%インフレ目標達成に自信。
⑤米国
・Atlanta連銀 Lockhart総裁
⇒FRBが引締めに転じた際にはリバースレポもツールの一つ。
⇒経済の緩みは来年半ばに吸収。段階的引締めの段階へ。
・4月小売売上高⇒+0.1%,除く自動車で±0%。
・4月輸入物価指数⇒▲0.4%(mom)。
・4月CPI⇒ヘッドライン+2.0%(予想通り,yoy)。
コアは+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
・失業保険申請件数⇒5月10日の週は297千件に減少。
・4月鉱工業生産⇒▲0.6%(mom)。
・5月Empire State製造業指数⇒19に大幅改善。
・4月住宅着工⇒+13.2%(予想+12%)。
2013年11月以来の高水準。
・4月建築許可件数⇒1.08mio件(予想1.01mio件)。
⑥中国
・4月鉱工業生産⇒+8.7%(予想+8.9%,yoy)。
・4月小売売上高⇒+8.7%(予想+12.1%,yoy)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的に株式市場から債券市場への資金移動が加速。
・米株も失速傾向。米長期金利は低下へ。
・日経平均は続落。14,016.49円で越週(先週14,199.59円)。
・DOW→$16,491.31,S&P500→$1,877.86,Nasdaq→$4,090.59
週次でDow▲0.6%,S&P500▲0.03%,Nasdaq+0.5%。
・米10年債利回りは2.52%(先週2.62%)。
・米30年債利回りは3.35%(先週3.47%)。
②商品市場
・全体観は小動きの中で堅調推移。
・リビアからの供給懸念などで原油価格は小幅上昇。
バレル単価で$102.11(先週$100.10)。
・金価格も既往レンジ内での小幅上昇。
オンス単価で$1,292.76(先週$1,288.78)。
③為替市場
・全体観は米ドル安定,日本円上昇バイアス,欧州通貨下落。
・1.39台後半で切り返したユーロドルは1.36台へ。
・BOEの引締め時期の後退観測で英国ポンドも失速。
・ユーロにつれ安+経済指標の悪化でスイスフランが最弱通貨。
・コモディティ通貨も弱含み基調へ。