2014年7月21日~7月25日の週の簡単なReviewです。
1 Key Events
①英国
・7月Rightmove住宅価格指数⇒▲0.8%(先月+0.1%,mom)。
・7月BOE政策会合議事録
⇒予想よりもタカ派色の薄い内容。
⇒政策金利0.5%、資産購入gbp375bio据え置きは全会一致。
⇒利上げ時期前倒しは議論されたがコンセンサスは無し。
・6月小売売上高⇒+0.1%(予想+0.2%,mom)。
・第2四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.8%,qoq)。
⇒2008年第1四半期(金融危機以前)の水準を上回る。
・IMFが英国の成長予想を引上げ。
⇒2014年は2.8%→3.2%、2015年も2.5%→2.7%へ。
米国の+1.7%の約2倍、欧州圏の+1.1%の約3倍。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏7月製造業PMI⇒51.9(予想52.0)。
サービス業PMI⇒54.4(予想52.7)。
・独6月PPI⇒±0%(mom),▲0.7%(yoy)
(ともに予想通りの内容)。
・独7月製造業PMI⇒52.9(予想52.2)。
サービス業PMI⇒56.6(予想54.7)。
・独7月IFO景気動向指数⇒108.0(予想109.5)。
・仏7月製造業PMI⇒47.6(予想48.5)。
サービス業PMI⇒50.4(予想48.9)。
・スイス6月貿易収支⇒+chf13.8億の黒字(予想+chf27.8億)。
③米国 / カナダ
・米6月Headline CPI⇒+2.1%(予想+2.1%,yoy)。
Core CPI⇒+1.9%(予想+2.0%,yoy)。
・米5月FHFA住宅価格指数⇒+0.4%(予想+0.2%)。
・米失業保険申請件数
⇒7月19日の週は284千件(予想307千件)。
2006年2月以来となる8年振り低水準。
⇒失業保険継続受給者数は2.5mio件。
2007年6月以来となる7年ぶり低水準。
・米6月耐久消費財受注
⇒ヘッドラインで+0.7%(予想+0.4%,mom)。
⇒Ex-Autoで+0.8%(予想+0.6%,mom)。
・加5月小売売上高⇒Core+0.7%(予想+0.6%,mom)。
Ex-Auto+0.1%(予想+0.3%,mom)。
④日本
・5月全産業活動指数⇒+0.6%(予想+0.6%,mom)。
・6月全国CPI⇒+3.3%(予想+3.3%,yoy)。
・6月東京都CPI⇒+2.8%(予想+2.7%,yoy)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪第2四半期CPI⇒Headline+3.0%(予想3.0%,yoy)。
・NZ RBNZ(NZ中銀)政策決定会合
⇒OCR金利を3.25%から3.50%に引上げ。
4回連続の利上げ(合計100bp)。
⇒利上げは一旦停止で今後数カ月で効果見極めへ。
⑥中国
・7月HSBC 製造業PMI⇒52.0(予想51.2)。
2013年1月以来の高水準。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場保合い、債券市場上昇(金利低下)のバイアス。
・ドル円底打期待等で日経平均は堅調。
15,457.87円で越週(先週15,215.71円)。
・一部銘柄の決算不調(VISAやAmazon等)で米株はやや軟調。
・Dow→$16,960.57、S&P500→$1,978.34、Nasdaq→$4,449.56。
・週次でDow▲0.8%、S&P500 Flat、Nasdaq+0.4%。
・米10年債利回りは2.47%(先週2.49%)。
・米30年債利回りは3.24%(先週3.29%)。
②商品市場
・地政学リスクを睨んだ神経質なレンジ取引。
・原油価格はバレル単価で$101.89(先週$103.01)。
・金価格はオンス単価で$1,307.06(先週$1,310.34)。
③為替市場
・全体的にはレンジ取引継続中。
・米ドルは上昇、欧州通貨は下落のバイアス。
・ドル円は101円lowは固く週末には反発。
・インフレ上昇のAUDに上昇バイアス。
・中銀利上げも打ち止め感の出たNZDが大きめの反落。
2014年7月26日土曜日
Dollar Index : Russian Bears Make USD Bulls ?
DXY (Dollar Index) |
ジリジリと上昇する地政学リスクなどを材料に米ドルが明確に息を吹き返してきました。足元のドル円の底堅い値動きも円安というよりも米ドルの自力が強まっているという背景が感じられます。
ドルインデックスのチャートは従来エンベロープの上に出始めている可能性もありますね。
ウクライナ情勢、中東情勢などが追い風になっていると考えられますが、欧州通貨やコモディティ通貨にも明確な失速が起きているので、実際に米ドル総体の上昇余地は小さくないと思われます。
本格的なリスク回避になると円高圧力がかかるのでドル円は微妙なのですが、米ドルの潜在力には再び注目が集まってきました。
Stay Tuned.
Comdols : Volatility is HERE.
異様な程の低Volatilityに喘ぐ為替市場の中で、コモディティ通貨は一服の清涼剤というイメージではないでしょうか。
どれも足元は米ドルに対して値を下げているのですが、足並みが乱れていることも置く、コモディティ通貨同士のクロスレートでも明確なトレンドが出ているケースも多いです。
現状のように足並みが揃っている場合でも、その勢いの差というものがクロスレートに明確に反映されることで継続的なトレンドが見込めるケースもあります。
よく取り上げるAUDNZDは噴火しています。
すっごい上昇じゃありません?
これは売りたくなりますね・・・・前回高値付近で失速し、木曜、金曜と上髭が目立ちますし、金曜は地味ですが実体部分は陰線ですね。
月末月初の週に注目ですね。
AUDUSD DAILY |
NZDUSD DAILY |
USDCAD DAILY |
現状のように足並みが揃っている場合でも、その勢いの差というものがクロスレートに明確に反映されることで継続的なトレンドが見込めるケースもあります。
よく取り上げるAUDNZDは噴火しています。
AUDNZD DAILY |
すっごい上昇じゃありません?
これは売りたくなりますね・・・・前回高値付近で失速し、木曜、金曜と上髭が目立ちますし、金曜は地味ですが実体部分は陰線ですね。
月末月初の週に注目ですね。
NZD : Turned Around at RBNZ Rate Hike.
予想通りRBNZが4回目(連続)となる利上げを行いましたが、25bp×4回と言うことで合計100bp(1%)の利上げをしたので、ここからはその効果を見極める期間ですという話をした途端にNZDが反落しています。
注目イベントの終了によるSell the Factの売りとも言えるでしょうし、一旦は利上げを打ち止めにしますということに反応したという解説も出来るでしょう。
市場の反応はいつも複雑で厄介なものです。
ロング勢が多かったですし、商品市場が頭が重いので、コモディティ通貨も頭が重くなっていたところで、RBNZの利上げは最後の売り場となる期待感もあったのかもしれません。
木曜日にドーンと下げて金曜日には水平サポートラインに当たって下髭を出しているので、一旦反発ありかなと見えますが、主要通貨の中では南半球通貨は、結構動いてくれているので週明けから注目していきましょう。
NZDUSD DAILY |
注目イベントの終了によるSell the Factの売りとも言えるでしょうし、一旦は利上げを打ち止めにしますということに反応したという解説も出来るでしょう。
市場の反応はいつも複雑で厄介なものです。
ロング勢が多かったですし、商品市場が頭が重いので、コモディティ通貨も頭が重くなっていたところで、RBNZの利上げは最後の売り場となる期待感もあったのかもしれません。
木曜日にドーンと下げて金曜日には水平サポートラインに当たって下髭を出しているので、一旦反発ありかなと見えますが、主要通貨の中では南半球通貨は、結構動いてくれているので週明けから注目していきましょう。
USDJPY : Yet Another Squeeze From 101 Low.
ドル円は今回も101円割れを回避と言う展開でした。
前回、前々回の高値を結んだレジスタンスラインまで反発していますので、週明けから102円回復という事になると下を固めた可能性も上昇しますね。
日経平均も堅調ですので、夏枯れなどと言われながらもタンデムに上を目指すという可能性もあるかもしれません。
地政学リスクの上昇も今のところは金融市場に大きなダメージは与えていませんね。
円安というよりもドルが堅調という背景が強いのですが、この膠着相場も油断せずにチェックしていきましょう。
USDJPY DAILY |
日経平均も堅調ですので、夏枯れなどと言われながらもタンデムに上を目指すという可能性もあるかもしれません。
地政学リスクの上昇も今のところは金融市場に大きなダメージは与えていませんね。
円安というよりもドルが堅調という背景が強いのですが、この膠着相場も油断せずにチェックしていきましょう。
Top FX Movers of the Week.(July 21st - July 25th.2014)
2014年7月21日(月)~7月25日(金)の週次ベースの主要通貨パフォーマンスです。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips)変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips)変動(%)
1.AUDNZD↑ 1.0984 1.0807 +177 +1.61%
2.NZDUSD↓ 0.8551 0.8686 -135 -1.58%
3.NZDJPY↓ 87.08 88.01 -93 -1.07%
4.GBPNZD↑ 1.9846 1.9662 +184 +0.93%
5.EURNZD↑ 1.5700 1.5564 +136 +0.87%
6.NZDCHF↓ 0.7736 0.7801 -65 -0.84%
7.NZDCAD↓ 0.9247 0.9322 -75 -0.81%
8.AUDCAD↑ 1.0163 1.0081 +82 +0.81%
9.EURAUD↓ 1.4289 1.4400 -111 -0.78%
10.AUDCHF↑ 0.8500 0.8435 +65 +0.76%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),USD,JPY,GBP,EUR,CHF,CAD
下落通貨 ⇒ NZD(7回),CAD,EUR,CHF
豪州とニュージーランドの金融政策の先行きを巡る解釈が正反対となり、南半球通貨で明暗が別れた週でした。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年7月25日(金)の北米市場の最後の4時間における主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.AUDNZD↓ 1.0984 1.0999 -15 -0.14%
2.GBPAUD↑ 1.8063 1.8041 +22 +0.12%
3.AUDUSD↓ 0.9395 0.9404 -9 -0.10%
4.AUDCHF↓ 0.8500 0.8508 -8 -0.09%
5.GBPCAD↑ 1.8362 1.8346 +16 +0.09%
6.EURAUD↑ 1.4289 1.4278 +11 +0.08%
7.AUDJPY↓ 95.68 95.75 -7 -0.07%
8.GBPJPY↑ 172.87 172.77 +10 +0.06%
9.EURGBP↓ 0.7909 0.7913 -4 -0.05%
10.AUDCAD↓1.0163 1.0168 -5 -0.05%
通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ GBP(4回),USD,CHF,EUR,JPY,CAD,NZD
下落通貨 ⇒ AUD(7回),CAD,JPY,EUR
ずっと強かったAUDに若干の調整が入って週末に入っています。
2014年7月20日日曜日
Review of the Week.(July 14th - July 18th.2014)
2014年7月14日(月)~7月18日(金)の週次ベースの簡単なReviewです。
1 Key Events.
①英国
・Bloombergエコノミスト調査
⇒34%のエコノミストが2014年内の利上げを予想。
先月の調査では12%だった数字が約3倍に上昇。
⇒依然50%のエコノミストは2015年の第1四半期での
利上げを予想。
・6月CPI⇒+1.9%(予想+1.6%,yoy)。
Core CPIは+2.0%(予想+1.7%,yoy)。
・雇用統計
⇒6月失業保険申請件数は▲36.3千件(予想▲27.1千件、mom)。
⇒5月失業率は6.5%に低下(予想6.5%)。
②欧州圏 / スイス
・ECB Draghi総裁
⇒量的緩和は欧州経済の需要に適合するもの。
⇒2012年以降の回復基調は物価安定に寄与。
⇒EUROの水準は将来のインフレ動向の主要な決定要因。
・ECB Hansson(理事会メンバー。Estonia中銀総裁)
⇒量的緩和は準備する価値有り。政策オプションの拡大は良い事。
⇒ただし現状直ぐに量的緩和を必要とするものではない。
・ECB Nowotny理事
⇒欧州圏は相当期間”New Normal”状態が継続する見込み。
⇒低成長、低インフレ、資産価値劣化、金融機関の低収益の状態。
⇒中銀による資産購入の効果は要検討。
・欧州圏 ZEW Economic Sentiment(経済信頼感)⇒61.8(予想62.3)。
・欧州圏5月貿易収支⇒+eur15.3bioの黒字(予想+eur16.0bio)。
・欧州圏6月CPI⇒+0.5%(予想+0.5%,yoy)。コア+0.8%(予想+0.8%,yoy)。
・独Bundesbank Weidmann総裁
⇒独の状況だけで判断すれば現行の金融政策は
"Too Loose"と言わざるを得ない。
⇒独は欧州のCurrency Unionのメンバーとして
全体の状況に準拠した政策判断を理解。
⇒低金利状態、積極緩和状態の不要の長期化は
回避するべき。
⇒欧州圏の危機は克服過程。各国政府に重い責任。
⇒金融緩和が財政安定ではなく追加出費に使用されるのはリスク。
・独7月ZEW Economic Sentiment(経済信頼感)
⇒27.1(予想30.0)。7ヶ月連続の低下。
⇒Current Situation Gauge(現況指数)⇒61.8(予想67.5)。
・スイス 7月Zew経済信頼感⇒0.1に大幅低下。
・IMF Lagarde総裁
⇒ECBは広範な資産購入に動くべき。
⇒インフレ期待や消費動向の押上効果に。
⇒市場は欧州経済の実態比過大評価をしてくれている。
⇒確固たる回復実現までは緩和状態の維持は必須。
③米国 / カナダ
・米6月小売売上高⇒+0.2%(予想+0.6%,mom)。
Ex-Autoで+0.4%(予想+0.6%,mom)。
・米6月輸入物価指数⇒+0.1%(予想+0.3%,mom)。
・米7月Empire State製造業指数⇒25.6(予想17.2)。
・米6月PPI⇒+0.4%(予想+0.2%,mom)、+1.9%(予想+1.8%,yoy)。
・米6月PPIコア⇒+0.2%(予想+0.2%,mom)、+1.8%(+1.6%,yoy)。
・米5月TICデータ(対米証券投資)⇒+$19.4bio(予想+$25.0bio)。
・米6月鉱工業生産⇒+0.2%(予想+0.3%,mom)。
・米FED Yellen議長の議会証言
⇒依然として高度の緩和的政策の継続が適切。
⇒雇用データの改善を認識も、依然として”SignificantなSlack”が残留。
⇒景気回復継続中。完結は相当先。
⇒雇用の完全回復が早まれば引締め時期も前倒し。
⇒2015年終盤に引締め開始の見通し。
⇒2015年末までにFFレートは1.0%に戻る見通し。
⇒金融政策はMathematicalな運営は危険。
⇒これまでも単純なMathematicalな判断が示唆する以上の緩和が
必要であった。
・米失業保険申請件数
⇒7月12日も週は302千件(予想310千件)。
⇒4週移動平均は309千件で2007年6月来の低水準。
⇒7月5日の週の継続申請者数は2.51百万人。
こちらも2007年6月以降の最低値。
・米6月住宅着工件数⇒893千件(予想1.02百万件)。
・米6月建設許可件数⇒963千件(予想1.04百万件)。
・米 Fed Beige Book
⇒5月半以降6月末まで期間で全12地区で経済活動の拡大を観測。
・加 BOC7月金融政策決定会合
⇒金融政策維持。政策金利1.0%据置き。
⇒インフレ2%到達は予定より早まるも今後数年間は
同水準でのレンジ推移を予想。
⇒世界景気の減速により内景気も若干の減速を見込む。
⇒経済は2016年半ばに"Full Capacity"へ。予定より若干後ずれ。
⇒今後の政策バイアスは中立。
・加6月CPI⇒+2.4%(予想+2.3%、yoy)。コアも+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
・加5月卸売売上高⇒+2.2%(予想+0.6%,mom)。
④日本
・日銀7月政策決定会合
⇒金融政策維持。追加緩和示唆せず。
⇒来年中のインフレ2%到達予想も維持。
⇒2014年の成長予想を1.1%から1.0%に引下げ。
⇒2015年、2016年は1.9%と2.1%予想で据置き。
・日銀6月政策決定会合議事録
⇒ウクライナやイラクの地政学リスク上昇を懸念。
⇒回復基調継続と判断。CPI減速は一時的。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪RBA7月会合議事録
⇒メンバー間に先行き不透明感強まる内容。
⇒緩和策が需要創出に寄与。
⇒鉱工業の減速と緊縮財政の影響は未知数。
⇒引き続きAUDの高水準に懸念。
・NZ 第2四半期CPI
⇒+0.3%(予想+0.4%,qoq)、+1.6%(予想+1.8%,yoy)。
⑥中国
・第2四半期GDP⇒+7.5%(予想+7.4%,yoy)。
⑦地政学リスク
・ウクライナ ドネツク地区でマレーシア航空民間機撃墜。
・米国がEUと共同で対露追加制裁を発表。露の国営大企業が対象。
・欧州も露の公共セクターへの新規投資を凍結。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は安定推移。債券市場は上昇バイアス継続(金利低下)。
・週末に下げるも日経平均は15,215.71円で越週(先週15,164.04円)。
・Dow→$17,100.18、S&P500→$1,978.22、Nasdaq→$4,432.15。
・週次でDowは+0.9%、S&P500は+0.5%、Nasdaqは+0.4%。
・米10年債利回りは2.49%(先週2.52%)。
・米30年債利回りは3.29%(先週3.34%)。
②商品市場
・地政学リスク上昇に神経質な展開。
・原油価格は反転上昇。バレル単価で$103.01で越週(先週$100.73)。
・貴金属は今週小幅に反落。オンス単価で$1,310.34で越週(先週$1,337.76)。
③為替市場
・米ドルは対欧州通貨で堅調に推移。
・地政学リスク上昇により円上昇バイアスは継続。
・受給から101円台Lowはしっかりサポートされて推移。
・指標悪化でNZDが最弱通貨。
1 Key Events.
①英国
・Bloombergエコノミスト調査
⇒34%のエコノミストが2014年内の利上げを予想。
先月の調査では12%だった数字が約3倍に上昇。
⇒依然50%のエコノミストは2015年の第1四半期での
利上げを予想。
・6月CPI⇒+1.9%(予想+1.6%,yoy)。
Core CPIは+2.0%(予想+1.7%,yoy)。
・雇用統計
⇒6月失業保険申請件数は▲36.3千件(予想▲27.1千件、mom)。
⇒5月失業率は6.5%に低下(予想6.5%)。
②欧州圏 / スイス
・ECB Draghi総裁
⇒量的緩和は欧州経済の需要に適合するもの。
⇒2012年以降の回復基調は物価安定に寄与。
⇒EUROの水準は将来のインフレ動向の主要な決定要因。
・ECB Hansson(理事会メンバー。Estonia中銀総裁)
⇒量的緩和は準備する価値有り。政策オプションの拡大は良い事。
⇒ただし現状直ぐに量的緩和を必要とするものではない。
・ECB Nowotny理事
⇒欧州圏は相当期間”New Normal”状態が継続する見込み。
⇒低成長、低インフレ、資産価値劣化、金融機関の低収益の状態。
⇒中銀による資産購入の効果は要検討。
・欧州圏 ZEW Economic Sentiment(経済信頼感)⇒61.8(予想62.3)。
・欧州圏5月貿易収支⇒+eur15.3bioの黒字(予想+eur16.0bio)。
・欧州圏6月CPI⇒+0.5%(予想+0.5%,yoy)。コア+0.8%(予想+0.8%,yoy)。
・独Bundesbank Weidmann総裁
⇒独の状況だけで判断すれば現行の金融政策は
"Too Loose"と言わざるを得ない。
⇒独は欧州のCurrency Unionのメンバーとして
全体の状況に準拠した政策判断を理解。
⇒低金利状態、積極緩和状態の不要の長期化は
回避するべき。
⇒欧州圏の危機は克服過程。各国政府に重い責任。
⇒金融緩和が財政安定ではなく追加出費に使用されるのはリスク。
・独7月ZEW Economic Sentiment(経済信頼感)
⇒27.1(予想30.0)。7ヶ月連続の低下。
⇒Current Situation Gauge(現況指数)⇒61.8(予想67.5)。
・スイス 7月Zew経済信頼感⇒0.1に大幅低下。
・IMF Lagarde総裁
⇒ECBは広範な資産購入に動くべき。
⇒インフレ期待や消費動向の押上効果に。
⇒市場は欧州経済の実態比過大評価をしてくれている。
⇒確固たる回復実現までは緩和状態の維持は必須。
③米国 / カナダ
・米6月小売売上高⇒+0.2%(予想+0.6%,mom)。
Ex-Autoで+0.4%(予想+0.6%,mom)。
・米6月輸入物価指数⇒+0.1%(予想+0.3%,mom)。
・米7月Empire State製造業指数⇒25.6(予想17.2)。
・米6月PPI⇒+0.4%(予想+0.2%,mom)、+1.9%(予想+1.8%,yoy)。
・米6月PPIコア⇒+0.2%(予想+0.2%,mom)、+1.8%(+1.6%,yoy)。
・米5月TICデータ(対米証券投資)⇒+$19.4bio(予想+$25.0bio)。
・米6月鉱工業生産⇒+0.2%(予想+0.3%,mom)。
・米FED Yellen議長の議会証言
⇒依然として高度の緩和的政策の継続が適切。
⇒雇用データの改善を認識も、依然として”SignificantなSlack”が残留。
⇒景気回復継続中。完結は相当先。
⇒雇用の完全回復が早まれば引締め時期も前倒し。
⇒2015年終盤に引締め開始の見通し。
⇒2015年末までにFFレートは1.0%に戻る見通し。
⇒金融政策はMathematicalな運営は危険。
⇒これまでも単純なMathematicalな判断が示唆する以上の緩和が
必要であった。
・米失業保険申請件数
⇒7月12日も週は302千件(予想310千件)。
⇒4週移動平均は309千件で2007年6月来の低水準。
⇒7月5日の週の継続申請者数は2.51百万人。
こちらも2007年6月以降の最低値。
・米6月住宅着工件数⇒893千件(予想1.02百万件)。
・米6月建設許可件数⇒963千件(予想1.04百万件)。
・米 Fed Beige Book
⇒5月半以降6月末まで期間で全12地区で経済活動の拡大を観測。
・加 BOC7月金融政策決定会合
⇒金融政策維持。政策金利1.0%据置き。
⇒インフレ2%到達は予定より早まるも今後数年間は
同水準でのレンジ推移を予想。
⇒世界景気の減速により内景気も若干の減速を見込む。
⇒経済は2016年半ばに"Full Capacity"へ。予定より若干後ずれ。
⇒今後の政策バイアスは中立。
・加6月CPI⇒+2.4%(予想+2.3%、yoy)。コアも+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
・加5月卸売売上高⇒+2.2%(予想+0.6%,mom)。
④日本
・日銀7月政策決定会合
⇒金融政策維持。追加緩和示唆せず。
⇒来年中のインフレ2%到達予想も維持。
⇒2014年の成長予想を1.1%から1.0%に引下げ。
⇒2015年、2016年は1.9%と2.1%予想で据置き。
・日銀6月政策決定会合議事録
⇒ウクライナやイラクの地政学リスク上昇を懸念。
⇒回復基調継続と判断。CPI減速は一時的。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪RBA7月会合議事録
⇒メンバー間に先行き不透明感強まる内容。
⇒緩和策が需要創出に寄与。
⇒鉱工業の減速と緊縮財政の影響は未知数。
⇒引き続きAUDの高水準に懸念。
・NZ 第2四半期CPI
⇒+0.3%(予想+0.4%,qoq)、+1.6%(予想+1.8%,yoy)。
⑥中国
・第2四半期GDP⇒+7.5%(予想+7.4%,yoy)。
⑦地政学リスク
・ウクライナ ドネツク地区でマレーシア航空民間機撃墜。
・米国がEUと共同で対露追加制裁を発表。露の国営大企業が対象。
・欧州も露の公共セクターへの新規投資を凍結。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は安定推移。債券市場は上昇バイアス継続(金利低下)。
・週末に下げるも日経平均は15,215.71円で越週(先週15,164.04円)。
・Dow→$17,100.18、S&P500→$1,978.22、Nasdaq→$4,432.15。
・週次でDowは+0.9%、S&P500は+0.5%、Nasdaqは+0.4%。
・米10年債利回りは2.49%(先週2.52%)。
・米30年債利回りは3.29%(先週3.34%)。
②商品市場
・地政学リスク上昇に神経質な展開。
・原油価格は反転上昇。バレル単価で$103.01で越週(先週$100.73)。
・貴金属は今週小幅に反落。オンス単価で$1,310.34で越週(先週$1,337.76)。
③為替市場
・米ドルは対欧州通貨で堅調に推移。
・地政学リスク上昇により円上昇バイアスは継続。
・受給から101円台Lowはしっかりサポートされて推移。
・指標悪化でNZDが最弱通貨。
NZD : Inflection............
先週はNZDが最弱通貨となりました。弱めの指標を材料にという事ですが、名指しされているCPIは予想を僅差で下回った程度なので、ポジション要因などのファクターが主因だったのではないかと思います。
梯子を外すようなチャートですが、米ドルが急騰したかというと、NZDの下落と見るべきであり、実際にライバル通貨のAUDは下げていないためにAUDNZDのクロスレートが大きく伸びています。
実はこのクロスでのAUD買い戻しが相当出ていたという仮説もアリと思えるようなチャートですが、丁度このAUDNZDが過去2回頭を抑えられて反落したレジスタンス領域まで一気に駆け上がってきた印象ですね。
ここをBreakして上昇する場合は、もう一段のSqueezeが見られそうですね・・・
週明けの南半球相場にも注目する必要ありですね。
NZDUSD DAILY |
梯子を外すようなチャートですが、米ドルが急騰したかというと、NZDの下落と見るべきであり、実際にライバル通貨のAUDは下げていないためにAUDNZDのクロスレートが大きく伸びています。
AUDNZD DAILY |
ここをBreakして上昇する場合は、もう一段のSqueezeが見られそうですね・・・
週明けの南半球相場にも注目する必要ありですね。
Stocks : Better Than Just Hanging in.
民間機であるマレーシア航空機の撃墜は痛ましい出来事ですが、イスラエルのガザ地区への地上軍の展開やイラク情勢なども混迷度を増しているようにしか見えません。
リスクオフ相場が、どこかで始まると思っている身としては今の市場の危機意識はまだまだ低水準という印象が強く、株式市場も持ち堪えているという表現以上の踏ん張りを見せています。
木曜日の民間機撃墜という報道では大きめの陰線を出しましたが、金曜日には陽線引けとなりました。
こちらも同様ですね。
米株も日本株も金曜日は低めの寄り付きのあとでしっかり上昇しています。
金曜日には日経平均は売られていますが、海外で先物が買い上げられている展開ですね。
新たなニュースが無ければ週明けのアジア市場は堅調な展開になりそうな動きではあります。
リスクオフ相場が、どこかで始まると思っている身としては今の市場の危機意識はまだまだ低水準という印象が強く、株式市場も持ち堪えているという表現以上の踏ん張りを見せています。
DAX DAILY |
木曜日の民間機撃墜という報道では大きめの陰線を出しましたが、金曜日には陽線引けとなりました。
FTSE DAILY |
こちらも同様ですね。
DOW DAILY |
米株も日本株も金曜日は低めの寄り付きのあとでしっかり上昇しています。
金曜日には日経平均は売られていますが、海外で先物が買い上げられている展開ですね。
NIKKEI DAILY |
新たなニュースが無ければ週明けのアジア市場は堅調な展開になりそうな動きではあります。
USDJPY : 101 Looks Too Tough to Break Again.
株式市場がリスク回避モードになりきれていないこともあり、円高バイアスもずっと頭打ちのままです。ドル円は今回も101円割れをする気なく、どこかでSqueezeを狙う展開も否定できません。
日次チャートでも明白ですが、この101円Lowの固さは相当なものですね。
オプション市場のVolatilityも低いまま推移しており、大きな下落や反発を見ていないイメージですし、ドル円の押し目拾いに怖さを感じないという声も相当多くなってきました。
ある意味、狭い範囲で最初のサポートやレジスタンスで戻されるような展開も多いのでレンジ想定のポジション回転と割り切れば結構稼げるというのも事実なので、相場のブレイクアウトに乗ろうとするのではなければ結構Friendlyな通貨ペアに見えてくるようです。
101-102のレンジ内取引を想定したVolatilityの売りも出ており、煮詰まり感はあるものの市場参加者のフラストレーションは思ったほど高くもないという状況のように感じますね。
USDJPY DAILY |
日次チャートでも明白ですが、この101円Lowの固さは相当なものですね。
オプション市場のVolatilityも低いまま推移しており、大きな下落や反発を見ていないイメージですし、ドル円の押し目拾いに怖さを感じないという声も相当多くなってきました。
ある意味、狭い範囲で最初のサポートやレジスタンスで戻されるような展開も多いのでレンジ想定のポジション回転と割り切れば結構稼げるというのも事実なので、相場のブレイクアウトに乗ろうとするのではなければ結構Friendlyな通貨ペアに見えてくるようです。
101-102のレンジ内取引を想定したVolatilityの売りも出ており、煮詰まり感はあるものの市場参加者のフラストレーションは思ったほど高くもないという状況のように感じますね。
Precious Metals : Maybe Still Attractive.
今の金融市場が値踏みするほ実際の地政学リスクは甘く見てはいけないと感じるならば、下値を固めつつ上昇時も走らない今の貴金属市場の動向を見ながら、慌てずにGoldやSilverの押し目を拾っていくのは良いかもしれませんね。
陽線も陰線も長めになってきているので追いかけたくないイメージですが、方向を決めて引きつけて入るには良い感じです。
チャート的にはSilverの方が入りやすい感じでしょうか。ポーンと上げてからConsolidateしているので、次も上に抜ける動きがあるかもしれません。
地政学情勢の悪化へのヘッジにはあるのではないでしょうかね。
GOLD DAILY |
陽線も陰線も長めになってきているので追いかけたくないイメージですが、方向を決めて引きつけて入るには良い感じです。
SILVER DAILY |
地政学情勢の悪化へのヘッジにはあるのではないでしょうかね。
Top FX Movers of the Week.(July 14th - July 18th 2014)
2014年7月14日(月)~7月18日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.AUDNZD↑ 1.0807 1.0650 +157 +1.45%
2.NZDUSD↓ 0.8686 0.8812 -126 -1.45%
3.NZDJPY↓ 88.01 89.27 -126 -1.43%
4.NZDCAD↓ 0.9322 0.9454 -132 -1.42%
5.GBPNZD↑ 1.9663 1.9421 +242 +1.23%
6.EURNZD↑ 1.5566 1.5434 +132 +0.85%
7.NZDCHF↓ 0.7801 0.7859 -58 -0.74%
8.AUDCHF↑ 0.8435 0.8374 +61 +0.72%
9.USDCHF↑ 0.8982 0.8919 +63 +0.70%
10.CHFJPY↓ 112.78 113.54 -76 -0.67%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(2回),USD(2回),JPY(2回),CAD,GBP,EUR,CHF
下落通貨 ⇒ NZD(7回),CHF(3回)
先週の動きの中心はNZDの反落で、その他は地政学リスク上昇を受けたUSDやJPYの堅調推移という感じでしたね。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年7月18日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨ペア動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.USDJPY↓ 101.32 101.39 -7 -0.07%
2.GBPUSD↑1.7085 1.7074 +11 +0.06%
3.EURUSD↑1.3526 1.3518 +8 +0.06%
4.CADJPY↓ 94.36 94.41 -5 -0.05%
5.NZDUSD↑0.8686 0.8682 +4 +0.05%
6.GBPCAD↑1.8342 1.8334 +8 +0.04%
7.AUDJPY↓ 95.13 95.17 -4 -0.04%
8.EURCAD↑1.4520 1.4514 +6 +0.04%
9.CADCHF↓0.8365 0.8368 -3 -0.04%
10.USDCHF↓0.8982 0.8985 -3 -0.03%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(3回),GBP(2回),EUR(2回),CHF(2回),NZD
下落通貨 ⇒ USD(5回),CAD(4回),AUD
2014年7月14日月曜日
Well-Tuned EIGO : Give the Bird.
金貨や銀貨の収集家にとっては歴史ある米国産が主流なのですが、豪州が高精度の銀貨を鋳造して保守本流の米国市場に殴り込みをかける・・・・・そんな話のタイトルが以下のようなものでした。
Australia Gives America the Bird.
この give ~ the bird というのは、いきなり定冠詞のtheが登場することからも慣用句であるとわかるので調べてみると、侮辱する、罵倒する、野次る、喧嘩を売る、と言う意味でした。
なんで鳥(bird)をgiveすることがそう言う意味になるのかと不思議でしたが、これは諸説ある中で最も説得力があると感じた(と言うか覚えやすいと感じた)のは、このbirdと言うのは、鳥の羽のことであり、更に、鳥の羽がついているもの⇒矢、と言うことになるのだそうです。
give the bird = 矢を射掛ける と言うことで、上記のような意味になるのも概念的に頷けますね。
更に、相手に対して中指を立てる行為も、この give the bird で表現されるようですが、これも調べてみると多分古代の戦争で、捕虜などになった敵軍の兵士が二度と弓を取れないように中指を切断すると言う風習(?)があった事と関係があるようです。
つまり、中指を立ててみせるという行為は、自分にはまだ中指がある=弓が射れると言う事から敵意の表明になるということと理解しました。
日本のちょっと怖い世界では指を詰めると言う行為があり、従って指がなかったりした方が怖いのですが、欧米の世界では真逆という感じでちょっと面白くありませんか?
あまり使用する機会は無いかもしれませんが、意味は覚えておきたい表現ではないでしょうか。
Australia Gives America the Bird.
この give ~ the bird というのは、いきなり定冠詞のtheが登場することからも慣用句であるとわかるので調べてみると、侮辱する、罵倒する、野次る、喧嘩を売る、と言う意味でした。
なんで鳥(bird)をgiveすることがそう言う意味になるのかと不思議でしたが、これは諸説ある中で最も説得力があると感じた(と言うか覚えやすいと感じた)のは、このbirdと言うのは、鳥の羽のことであり、更に、鳥の羽がついているもの⇒矢、と言うことになるのだそうです。
give the bird = 矢を射掛ける と言うことで、上記のような意味になるのも概念的に頷けますね。
更に、相手に対して中指を立てる行為も、この give the bird で表現されるようですが、これも調べてみると多分古代の戦争で、捕虜などになった敵軍の兵士が二度と弓を取れないように中指を切断すると言う風習(?)があった事と関係があるようです。
つまり、中指を立ててみせるという行為は、自分にはまだ中指がある=弓が射れると言う事から敵意の表明になるということと理解しました。
日本のちょっと怖い世界では指を詰めると言う行為があり、従って指がなかったりした方が怖いのですが、欧米の世界では真逆という感じでちょっと面白くありませんか?
あまり使用する機会は無いかもしれませんが、意味は覚えておきたい表現ではないでしょうか。
2014年7月13日日曜日
Review of the Week.(July 7th - July 11th.2014)
2014年7月7日(月)~7月11日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏7月Sentix投資家信頼感⇒10.1に予想外の上昇。
・ECB Coeure専務理事
⇒低金利政策の長期維持が必要。
⇒英米の金利上昇期待による欧州圏との金利差拡大を予想。
各国政府による欧州圏への継続的投資を要請。
・ECB Noyer理事
⇒デフレ懸念は回避しても物価上昇圧力が弱すぎる。
⇒金融緩和の物価上昇効果の弱さに驚き。
・ポルトガルの国内最大銀行であるBanco Espirito Santoの
株価が急落。一部短期証券の償還遅延。
⇒同行筆頭株主Espirito Santoフィナンシャルグループの
株式,債券の取引を停止。
⇒同社の筆頭株主のEspirito Santo Internationalの
不正会計疑惑の発覚が原因。
・独5月鉱工業生産⇒▲1.8%(予想±0,mom)。
・スイス6月失業率⇒3.2%(unch)。
・スイス6月CPI⇒▲0.1%(予想+0.1%,mom)。
・スイス5月小売売上高⇒▲0.6%(予想+1.5%,yoy)。
②日本
・日銀地域経緯報告
⇒全9地域の景気判断据置き。
「回復している」or「穏やかに回復している」の表現据置き。
⇒全地域での前向き判断据置きはリーマンショック前の
2007年4月以来7年3ヶ月振り。
・日銀 中曽副総裁
⇒QQE(量的質的緩和)の出口政策は多種多様。
⇒2年でインフレ2%は達成可能だが、定着の為にはQQE
の継続も検討。
・5月経常収支⇒+5,228億円の黒字(予想+4,175億円)。
・6月工作機械受注⇒+34.2%(先月+24.2%,yoy)。
③IMF
・Lagarde専務理事
⇒世界経済の成長予想に下方修正の可能性。
⇒世界経済の回復ペースは予想を下回る。
⇒潜在成長力の低下と投資の減速を懸念。
⇒米国経済だけはStrong Reboundの可能性。
④英国
・5月鉱工業生産⇒▲0.7%(予想+0.3%,mom)。
・5月製造業生産⇒+3.7%(予想+5.7%,mom)。
・British Chamber of Commerce(英国商工会議所)
⇒BOEは性急な金融引き締めを自重するべき。
・BOE政策決定会合⇒金融政策維持。
政策金利0.5%,資産購入gbp375bio。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪6月NABビジネス信頼感⇒8に上昇。
・豪7月Westpac消費者信頼感⇒+1.9%(mom)
・豪6月雇用統計
⇒就業者数+15.9千人(予想+12.0千人)。
⇒失業率6.0%(予想5.9%)。
・NZ6月製造業指数⇒53.3に上昇。
⑥米国 / カナダ
・米Richmond連銀 Lacker総裁
⇒米国経済はインフレを抑制しながら成長可能。
⇒3%を超える成長の維持は期待できない。
・米Minneapolis連銀 Kocherlakota総裁
⇒米国経済の現行以上の成長加速は期待できない。
⇒インフレ圧力は年末までに失速。
⇒歴史的な低金利状態は数年以上継続。
・米St.Louis連銀 Bullard総裁(タカ派中のタカ派)。
⇒米国はインフレに関して“Overshoot”するだろう。
2015年中にインフレは2.5%に達すると予想。
・米失業保険申請件数⇒7月5日の週は304千件(予想316千件)。
・加6月住宅着工⇒198千件(予想190千件)。
・加6月雇用統計⇒雇用者数▲9.4千人(予想+24.0千人)。
失業率7.1%(予想7.0%)。
⑦中国
・6月Headline CPI⇒+2.3%(予想+2.4%,yoy)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・久しぶりのリスク回避モード。
株式市場下落+債券市場上昇(利回り低下)バイアス。
・日経平均も頭打ち。15,164.04円で越週(先週15,437.13円)。
・Dow→$16,943.81,S&P500→$1,967.57,Nasdaq→$4,415.49
・週次でDow▲0.7%,S&P500▲0.9%,Nasdaq▲1.6%。
・米10年債利回りは2.52%(先週2.64%)。
・米30年債利回りは3.34%(先週3.47%)。
②商品市場
・中東や北アフリカの供給懸念に一服感。原油は3週続落。
・原油はバレル単価で$100.73で越週(先週$104.05)。
・貴金属は安全資産として続伸。パラジウムは13年振り高値。
・金価格はオンス単価で$1,337.76で越週(先週$1,319.35)。
③為替市場
・リスク回避バイアスでNZDとJPYに上昇圧力。
・雇用データの悪化からCADが最弱通貨に。
・USDや欧州通貨は綱引き状態継続。
・ドル円は101円台前半で膠着。下抜けならVolatility上昇へ。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏7月Sentix投資家信頼感⇒10.1に予想外の上昇。
・ECB Coeure専務理事
⇒低金利政策の長期維持が必要。
⇒英米の金利上昇期待による欧州圏との金利差拡大を予想。
各国政府による欧州圏への継続的投資を要請。
・ECB Noyer理事
⇒デフレ懸念は回避しても物価上昇圧力が弱すぎる。
⇒金融緩和の物価上昇効果の弱さに驚き。
・ポルトガルの国内最大銀行であるBanco Espirito Santoの
株価が急落。一部短期証券の償還遅延。
⇒同行筆頭株主Espirito Santoフィナンシャルグループの
株式,債券の取引を停止。
⇒同社の筆頭株主のEspirito Santo Internationalの
不正会計疑惑の発覚が原因。
・独5月鉱工業生産⇒▲1.8%(予想±0,mom)。
・スイス6月失業率⇒3.2%(unch)。
・スイス6月CPI⇒▲0.1%(予想+0.1%,mom)。
・スイス5月小売売上高⇒▲0.6%(予想+1.5%,yoy)。
②日本
・日銀地域経緯報告
⇒全9地域の景気判断据置き。
「回復している」or「穏やかに回復している」の表現据置き。
⇒全地域での前向き判断据置きはリーマンショック前の
2007年4月以来7年3ヶ月振り。
・日銀 中曽副総裁
⇒QQE(量的質的緩和)の出口政策は多種多様。
⇒2年でインフレ2%は達成可能だが、定着の為にはQQE
の継続も検討。
・5月経常収支⇒+5,228億円の黒字(予想+4,175億円)。
・6月工作機械受注⇒+34.2%(先月+24.2%,yoy)。
③IMF
・Lagarde専務理事
⇒世界経済の成長予想に下方修正の可能性。
⇒世界経済の回復ペースは予想を下回る。
⇒潜在成長力の低下と投資の減速を懸念。
⇒米国経済だけはStrong Reboundの可能性。
④英国
・5月鉱工業生産⇒▲0.7%(予想+0.3%,mom)。
・5月製造業生産⇒+3.7%(予想+5.7%,mom)。
・British Chamber of Commerce(英国商工会議所)
⇒BOEは性急な金融引き締めを自重するべき。
・BOE政策決定会合⇒金融政策維持。
政策金利0.5%,資産購入gbp375bio。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪6月NABビジネス信頼感⇒8に上昇。
・豪7月Westpac消費者信頼感⇒+1.9%(mom)
・豪6月雇用統計
⇒就業者数+15.9千人(予想+12.0千人)。
⇒失業率6.0%(予想5.9%)。
・NZ6月製造業指数⇒53.3に上昇。
⑥米国 / カナダ
・米Richmond連銀 Lacker総裁
⇒米国経済はインフレを抑制しながら成長可能。
⇒3%を超える成長の維持は期待できない。
・米Minneapolis連銀 Kocherlakota総裁
⇒米国経済の現行以上の成長加速は期待できない。
⇒インフレ圧力は年末までに失速。
⇒歴史的な低金利状態は数年以上継続。
・米St.Louis連銀 Bullard総裁(タカ派中のタカ派)。
⇒米国はインフレに関して“Overshoot”するだろう。
2015年中にインフレは2.5%に達すると予想。
・米失業保険申請件数⇒7月5日の週は304千件(予想316千件)。
・加6月住宅着工⇒198千件(予想190千件)。
・加6月雇用統計⇒雇用者数▲9.4千人(予想+24.0千人)。
失業率7.1%(予想7.0%)。
⑦中国
・6月Headline CPI⇒+2.3%(予想+2.4%,yoy)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・久しぶりのリスク回避モード。
株式市場下落+債券市場上昇(利回り低下)バイアス。
・日経平均も頭打ち。15,164.04円で越週(先週15,437.13円)。
・Dow→$16,943.81,S&P500→$1,967.57,Nasdaq→$4,415.49
・週次でDow▲0.7%,S&P500▲0.9%,Nasdaq▲1.6%。
・米10年債利回りは2.52%(先週2.64%)。
・米30年債利回りは3.34%(先週3.47%)。
②商品市場
・中東や北アフリカの供給懸念に一服感。原油は3週続落。
・原油はバレル単価で$100.73で越週(先週$104.05)。
・貴金属は安全資産として続伸。パラジウムは13年振り高値。
・金価格はオンス単価で$1,337.76で越週(先週$1,319.35)。
③為替市場
・リスク回避バイアスでNZDとJPYに上昇圧力。
・雇用データの悪化からCADが最弱通貨に。
・USDや欧州通貨は綱引き状態継続。
・ドル円は101円台前半で膠着。下抜けならVolatility上昇へ。
Stock Markets : Finally Losing Steam.
FTSE DAILY |
やはり欧州株が打ち込まれている感じですね。
米株や日本株は今のところは騒ぐほどのリスクオフ相場ではなさそうですね。
ただし楽観バイアスは相当後退してきているように感じます。
中旬に入る7月相場ですが、株価の動きをしっかり見ていきましょう。
DAX30 DAILY |
DOW DAILY |
S&P500 DAILY |
NIKKEI DAILY |
Oh...Canada : CAD Getting Hit by weak Job Number.
米国に続き堅調な雇用統計が期待されたカナダでしたが、結果は真逆に振れてしまいました。
6月の雇用は24千人程度の増加と見込まれていましたが、9.4千人の減少で、失業率も7.0%で変わらずとの予想が7.1%に上昇となりました。
市場は素直にCAD売りで反応しています。
普段は同日の発表となる米国とカナダの雇用統計ですが、今回は先週の金曜日が米国休日と言うことで1週間の時間差が生じていましたが、先行する米国の雇用が強くてカナダの雇用は弱かったと言う凸凹した内容となりました。
過去にはどちらかといえば米国が弱くてカナダは良好というパターンが多く、USDCADはストーンと下落すると言う展開も多かったのですが、今回は違いました。
株安から円高圧力もあるのでCADJPYも大きめに下げています。
更にコモディティ通貨としてもライバル通貨であるAUDに対するパフォーマンスも失速です。
正直意外なほどの動きでしたが、CADは市場がロングで構えていたはずですのでインパクトが大きかったということかと思います。
材料的には欧州の方がよほど悪材料が出ていると思いますが、CADの更なる下落余地に注目していきましょう。
投資と言う目線ではどこかで保有して良い通貨だと思っています。
6月の雇用は24千人程度の増加と見込まれていましたが、9.4千人の減少で、失業率も7.0%で変わらずとの予想が7.1%に上昇となりました。
市場は素直にCAD売りで反応しています。
USDCAD DAILY ⇒ USD Jumps vs CAD. |
普段は同日の発表となる米国とカナダの雇用統計ですが、今回は先週の金曜日が米国休日と言うことで1週間の時間差が生じていましたが、先行する米国の雇用が強くてカナダの雇用は弱かったと言う凸凹した内容となりました。
過去にはどちらかといえば米国が弱くてカナダは良好というパターンが多く、USDCADはストーンと下落すると言う展開も多かったのですが、今回は違いました。
株安から円高圧力もあるのでCADJPYも大きめに下げています。
CADJPY DAILY ⇒ JPY Jumps vs CAD. |
更にコモディティ通貨としてもライバル通貨であるAUDに対するパフォーマンスも失速です。
AUDCAD DAILY ⇒ AUD Bounces vs CAD. |
材料的には欧州の方がよほど悪材料が出ていると思いますが、CADの更なる下落余地に注目していきましょう。
投資と言う目線ではどこかで保有して良い通貨だと思っています。
JPY Crosses : Ready to Turn ?
株価の影響も受けていますが、クロス円の動向はかなり気にする必要がありますね。
CADJPYは先週の強弱通貨の組み合わせなのでチャートも目立ちますが、実はその他のクロス円も失速感は同じです。
EURJPYやGBPJPYは丁度日次のサポートラインの攻防が始まっています。
AUDJPYも下値を掘り下げているものの、下髭も長めになっており、根強い買いも引いていません。
低VolatilityのRisk-on相場が7月中旬に向けて株式市場でも為替市場でも試されるという展開になってきました。
CADJPY DAILY |
CADJPYは先週の強弱通貨の組み合わせなのでチャートも目立ちますが、実はその他のクロス円も失速感は同じです。
AUDJPY DAILY |
EURJPY DAILY |
AUDJPYも下値を掘り下げているものの、下髭も長めになっており、根強い買いも引いていません。
低VolatilityのRisk-on相場が7月中旬に向けて株式市場でも為替市場でも試されるという展開になってきました。
GBPJPY DAILY |
Crude Oil vs Precious Metals : Going Separate Ways Now.
足元のリスクオフバイアスは安全資産としての貴金属を持ち上げていますが、原油価格は逆に調整圧力が継続しています。
中東情勢などを考えると原油価格は大きくは下げないと見ていますが、バレル単価が100ドルを割れば更に下げ幅が広がる可能性もありますね。
金、銀ともに上抜けの勢いを滲ませますが、一足先に(?)パラジウムなどは13年振りの高値圏を謳歌しています。
今年はやはり地政学リスクの上昇が気になりますが、貴金属の上値追いをするよりも原油の底打ちを見極めて買っていくのが賢い投資になると見ています。
いずれにしても原油と貴金属のダイバージェンスは長続きはしないのではないでしょうか。
CRUDE OIL DAILY |
中東情勢などを考えると原油価格は大きくは下げないと見ていますが、バレル単価が100ドルを割れば更に下げ幅が広がる可能性もありますね。
GOLD DAILY |
SILVER DAILY |
金、銀ともに上抜けの勢いを滲ませますが、一足先に(?)パラジウムなどは13年振りの高値圏を謳歌しています。
今年はやはり地政学リスクの上昇が気になりますが、貴金属の上値追いをするよりも原油の底打ちを見極めて買っていくのが賢い投資になると見ています。
いずれにしても原油と貴金属のダイバージェンスは長続きはしないのではないでしょうか。
Top FX Movers of the Week.(July 7th - July 11th.2014)
2014年7月7日(月)~7月11日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1. NZDCAD↑0.9454 0.9309 +145
+1.53%
2. CADJPY↓ 94.38 95.82 -144
-1.53%
3. GBPNZD↓1.9421 1.9621 -200
-1.03%
4. AUDCAD↑1.0076 0.9973 +103
+1.02%
5. CADCHF↓0.8310 0.8392 -82
-0.99%
6. GBPJPY↓173.45 175.12 -167 -0.96%
7. EURCAD↑1.4603 1.4478 +125
+0.86%
8. NZDUSD↑0.8812 0.8741 +71
+0.81%
9. USDJPY↓101.29 102.08 -79
-0.78%
10.USDCAD↑1.0730 1.0650 +80
+0.75%
通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒NZD(3回),JPY(3回),AUD,CHF,EUR,USD
下落通貨 ⇒CAD(6回),GBP(2回),USD(2回)
ポルトガル金融騒動とカナダの雇用統計は、Goldilocksシナリオに黄信号を灯らせたという事でしょう。微震で終わるかどうか・・・・ですね。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年7月11日(金)北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①AUDCAD↑ 1.0076 1.0060 +16 +0.16%
②GBPCAD↑ 1.8375 1.8353 +22 +0.12%
③CADCHF↓ 0.8310 0.8319 -9 -0.11%
④EURCAD↑ 1.4603 1.4589 +14 +0.10%
⑤AUDUSD↑ 0.9389 0.9380 +9 +0.10%
⑥NZDCAD↑ 0.9454 0.9445 +9 +0.10%
⑦CADJPY ↓ 94.38 94.46 -8 -0.08%
⑧EURAUD↓1.4489 1.4500 -11 -0.08%
⑨AUDJPY ↑ 95.11 95.04 +7 +0.07%
⑩GBPUSD↑1.7123 1.7111 +12 +0.07%
通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),GBP(2回),CHF,EUR,NZD,JPY
下落通貨 ⇒ CAD(6回),USD(2回),EUR,JPY
週の最後の需給調整は北米通貨が後退、高金利通貨が上伸と言う展開で終了しています。
2014年7月5日土曜日
Review of the Week.(June 30th - July 4th.2014)
2014年6月30日(月)~7月4日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events
①米国 / カナダ
・米6月ISM製造業⇒55.3(予想55.5)。
・米5月建設支出⇒+0.1%(予想+0.5%)。
・米6月ADP雇用レポート⇒雇用増281千人(予想205千人)。
2012年11月以来の高水準。
・米6月雇用統計
⇒非農業部門雇用者集(NFP)⇒+288千人(予想+210千人)。
4月の+304千人についで2012年1月以降で2番目の高水準。
⇒5月分の数字も+217千人から+224千人に上方修正。
⇒失業率は6.1%に低下(予想6.3%)。約6年ぶりの水準。
・米失業保険申請件数⇒6月28日の週は315千件(予想310千件)。
・米5月貿易収支⇒▲$44.4bio(予想▲$45.0bio)。
・加4月GDP⇒+0.1%(予想+0.2%,mom)。
・加5月貿易収支⇒▲cad0.2bio(予想▲cad0.3bio)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏6月CPI⇒+0.5%(予想+0.6%,yoy)。
コアは+0.8%。
・欧州圏6月製造業PMI⇒51.8(予想51.9)。
・欧州圏5月失業率⇒11.6%(予想11.7%)。
・欧州圏5月PPI⇒▲0.1%(予想±0,mom)。
・ECB金融政策決定会合⇒政策金利0.15%に据置き。
・欧州圏5月小売売上高⇒±0%(予想+0.3%,mom)。
・欧州圏6月サービス業PMI⇒52.8(予想52.8)。
・独6月失業者数⇒+9千人(予想▲1万人)。
・独6月失業率⇒6.7%(予想6.7%)。
・仏Valls首相
⇒ECBはユーロの過大評価を是正するべき。
⇒金融政策は金利操作のみではない。
ECBは広範な資産購入をするべき。
・伊6月サービス業PMI⇒53.9(予想52.0)。
・スイス6月 SVME PMI⇒54.0(予想52.6)。
③英国
・5月Mortgage Approval⇒62千件。
・6月製造業PMI⇒57.5(予想56.7)。過去3年で2番目の高水準。
四半期ベースでも過去20年で最高水準。
・6月建設業PMI⇒62.6(予想59.7)。4ヶ月振り高水準。
・6月サービス業PMI⇒57.7(予想58.3)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA金融政策決定会合⇒現行政策維持。
政策金利2.5%据置き(10ヶ月目)。
・豪RBA Stevens総裁⇒政策金利の長期据え置きが適切。
・豪5月貿易統計⇒▲aud1.91bio(予想▲aud0.21bio)。
輸出▲0.5%,輸入+1.0%(mom)。
・豪5月小売売上高⇒▲0.5%(予想+0.3%)。
・豪5月住宅建築許可件数⇒+9.9%(予想+3.5%,mom)。
・豪RBA Steven総裁
⇒豪ドルは過大評価の水準。大幅な水準訂正が必要。
必要な調整規模は数百Pips以上。
・NZ5月建築許可件数⇒▲4.6%(予想▲3.0%)。
・NZ6月NBNZ Business Confidence⇒42.8に悪化。
⑤日本
・5月鉱工業生産⇒+0.5%(予想+0.9%,mom)。
・第2四半期日銀短観
大企業製造業業況判断指数⇒12(予想15)。
大企業非製造業業況判断指数⇒19(予想19)。
大企業設備投資⇒+7.4%(予想+6.0%)。
中小企業製造業業況判断指数⇒1(予想0)。
中小企業非製造業業況判断指数⇒2(予想2)。
⑥中国
・6月製造業PMI⇒51.0(予想51.0)。過去6ヶ月の最高値。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場反発上昇 / 債券市場下落の流れ。
・日経平均も上昇。5ヶ月半振りの高値圏へ。
15,437.13円で越週。(先週15,095円)。
・米株も堅調。Dowが$17千ドル超え等最高値更新。
・Dow→$17,068.26,S&P500→$1,985.44,Nasdaq→$4,485.93。
・米10年債利回りは2.64%(先週2.53%)。
・米30年債利回りは3.47%(先週3.37%)。
②商品市場
・商品市場は全体的に小動き。
・リビアからの供給減少懸念の後退等から原油価格は調整継続。
バレル単価で$104.05(先週$105.73)。
・貴金属は安定推移。金はオンス単価で$1,319.35(先週$1,315.94)。
③為替市場
・全体的な低Volatility継続。
・雇用統計を好感しUSDは上昇基調。
・経済指標の強さからGBP上昇バイアスも継続。
・当局からの牽制発言を受けてAUDに反落圧力。
・EURも上値を抑制される展開。
1 Key Events
①米国 / カナダ
・米6月ISM製造業⇒55.3(予想55.5)。
・米5月建設支出⇒+0.1%(予想+0.5%)。
・米6月ADP雇用レポート⇒雇用増281千人(予想205千人)。
2012年11月以来の高水準。
・米6月雇用統計
⇒非農業部門雇用者集(NFP)⇒+288千人(予想+210千人)。
4月の+304千人についで2012年1月以降で2番目の高水準。
⇒5月分の数字も+217千人から+224千人に上方修正。
⇒失業率は6.1%に低下(予想6.3%)。約6年ぶりの水準。
・米失業保険申請件数⇒6月28日の週は315千件(予想310千件)。
・米5月貿易収支⇒▲$44.4bio(予想▲$45.0bio)。
・加4月GDP⇒+0.1%(予想+0.2%,mom)。
・加5月貿易収支⇒▲cad0.2bio(予想▲cad0.3bio)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏6月CPI⇒+0.5%(予想+0.6%,yoy)。
コアは+0.8%。
・欧州圏6月製造業PMI⇒51.8(予想51.9)。
・欧州圏5月失業率⇒11.6%(予想11.7%)。
・欧州圏5月PPI⇒▲0.1%(予想±0,mom)。
・ECB金融政策決定会合⇒政策金利0.15%に据置き。
・欧州圏5月小売売上高⇒±0%(予想+0.3%,mom)。
・欧州圏6月サービス業PMI⇒52.8(予想52.8)。
・独6月失業者数⇒+9千人(予想▲1万人)。
・独6月失業率⇒6.7%(予想6.7%)。
・仏Valls首相
⇒ECBはユーロの過大評価を是正するべき。
⇒金融政策は金利操作のみではない。
ECBは広範な資産購入をするべき。
・伊6月サービス業PMI⇒53.9(予想52.0)。
・スイス6月 SVME PMI⇒54.0(予想52.6)。
③英国
・5月Mortgage Approval⇒62千件。
・6月製造業PMI⇒57.5(予想56.7)。過去3年で2番目の高水準。
四半期ベースでも過去20年で最高水準。
・6月建設業PMI⇒62.6(予想59.7)。4ヶ月振り高水準。
・6月サービス業PMI⇒57.7(予想58.3)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA金融政策決定会合⇒現行政策維持。
政策金利2.5%据置き(10ヶ月目)。
・豪RBA Stevens総裁⇒政策金利の長期据え置きが適切。
・豪5月貿易統計⇒▲aud1.91bio(予想▲aud0.21bio)。
輸出▲0.5%,輸入+1.0%(mom)。
・豪5月小売売上高⇒▲0.5%(予想+0.3%)。
・豪5月住宅建築許可件数⇒+9.9%(予想+3.5%,mom)。
・豪RBA Steven総裁
⇒豪ドルは過大評価の水準。大幅な水準訂正が必要。
必要な調整規模は数百Pips以上。
・NZ5月建築許可件数⇒▲4.6%(予想▲3.0%)。
・NZ6月NBNZ Business Confidence⇒42.8に悪化。
⑤日本
・5月鉱工業生産⇒+0.5%(予想+0.9%,mom)。
・第2四半期日銀短観
大企業製造業業況判断指数⇒12(予想15)。
大企業非製造業業況判断指数⇒19(予想19)。
大企業設備投資⇒+7.4%(予想+6.0%)。
中小企業製造業業況判断指数⇒1(予想0)。
中小企業非製造業業況判断指数⇒2(予想2)。
⑥中国
・6月製造業PMI⇒51.0(予想51.0)。過去6ヶ月の最高値。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場反発上昇 / 債券市場下落の流れ。
・日経平均も上昇。5ヶ月半振りの高値圏へ。
15,437.13円で越週。(先週15,095円)。
・米株も堅調。Dowが$17千ドル超え等最高値更新。
・Dow→$17,068.26,S&P500→$1,985.44,Nasdaq→$4,485.93。
・米10年債利回りは2.64%(先週2.53%)。
・米30年債利回りは3.47%(先週3.37%)。
②商品市場
・商品市場は全体的に小動き。
・リビアからの供給減少懸念の後退等から原油価格は調整継続。
バレル単価で$104.05(先週$105.73)。
・貴金属は安定推移。金はオンス単価で$1,319.35(先週$1,315.94)。
③為替市場
・全体的な低Volatility継続。
・雇用統計を好感しUSDは上昇基調。
・経済指標の強さからGBP上昇バイアスも継続。
・当局からの牽制発言を受けてAUDに反落圧力。
・EURも上値を抑制される展開。
Stocks Never Look Down.
主要株式市場はあらゆる調整を短期且つ浅めに消化することに成功しています。その後も一気にズドーンと跳ねる展開もないものの、小さな値幅ながらも新高値を更新し続けるモメンタムは脱帽ものです。
欧州勢も大健闘ですね。
米株に死角はないのでしょうか?
日経平均も引っ張り上げられる格好でチャート的にも一段上の水準も見え始めてきました。
ドル円は膠着ですが、主要なクロス円には円安バイアスの上昇が見られており、相関の高さから株が上抜けして円安を先導するシナリオも一つの可能性としては意識しておいて良さそうですね。
DAX DAILY |
FTSE DAILY |
DOW DAILY |
S&P500 DAILY |
欧州勢も大健闘ですね。
米株に死角はないのでしょうか?
日経平均も引っ張り上げられる格好でチャート的にも一段上の水準も見え始めてきました。
NIKKEI DAILY |
Can AUD be Talked Down?
RBAのStevens総裁の豪ドル高県政発言は注目に値します。
・ Aussie's exchange rate is "overvalued" and is set to fall significantly, not by just a few cents.
・When judged against current and likely future trends in the terms of trade, and Australia’s still high costs of production relative to those elsewhere in the world, most measurements would say it is overvalued, and not by just a few cents.
要調整規模は、数百ポイントだぜ・・・・とおしゃっているところがいいですね。
市場は相応に反応しています。
豪ドルは高値圏での揉み合いモードでしたので、調整が始まったところだとすれば、意外と目先は下向きに伸びる可能性もありそうですね。
対米ドルの動きが鍵を握りそうですので、7月の豪ドルは要注目でしょう。
・ Aussie's exchange rate is "overvalued" and is set to fall significantly, not by just a few cents.
・When judged against current and likely future trends in the terms of trade, and Australia’s still high costs of production relative to those elsewhere in the world, most measurements would say it is overvalued, and not by just a few cents.
要調整規模は、数百ポイントだぜ・・・・とおしゃっているところがいいですね。
市場は相応に反応しています。
AUDJPY DAILY |
AUDUSD DAILY |
対米ドルの動きが鍵を握りそうですので、7月の豪ドルは要注目でしょう。
GBP : Nearing Exhaustion ?
GBPは失速しそうになると次の経済指標が予想を上回る内容になってまた買われるという展開が目立っています。
しっかり上昇モメンタム保っていますね。
5波構成で上昇してきているようにも見えるので、一旦失速すると3波で下落という調整も予想されていますが・・・
それにしても美しい上昇波動ですね。このGBPCHFを見ていると、GBPの上昇はまだまだ長期継続の予感もあります。
GBPJPYも上に抜けてきていますね。
これも5波の上昇に見えなくもないのですが・・・
GBPの上昇は、短期的には鯛焼きの尻尾のようなところに来ているかもしれません。中長期はまだ上が見込めそうですので調整時には買いを入れる感じではないでしょうかね。
GBPUSD DAILY |
GBPCHF DAILY |
5波構成で上昇してきているようにも見えるので、一旦失速すると3波で下落という調整も予想されていますが・・・
GBPJPY DAILY |
それにしても美しい上昇波動ですね。このGBPCHFを見ていると、GBPの上昇はまだまだ長期継続の予感もあります。
GBPJPYも上に抜けてきていますね。
これも5波の上昇に見えなくもないのですが・・・
GBPの上昇は、短期的には鯛焼きの尻尾のようなところに来ているかもしれません。中長期はまだ上が見込めそうですので調整時には買いを入れる感じではないでしょうかね。
USDJPY : Still Flirting With 102.
ドル円ですが、月末月初の受給及び堅調な株式市場の影響もあり102円台を回復する流れとなりましたが、102円台ミドルの壁も厚く週末は102円水準に回帰して越週しています。
日次チャートも真横に波打つ三角関数と言うイメージになってきましたね・・・・
金曜日は大手金融機関の為替講演会を覗いてきましたが、資料にあった先行きの予想レンジを見ても従来よりも狭いレンジでの推移が予想されているような印象でした。
若者だけではなく世の中全般が草食化しているという分析もあり、興味を惹かれましたが、金融市場も同様なのでしょうか。
過去の長期低Volatility状態の終焉の際には、徐々にではなく短期間でVolatilityの上昇が起こってきたと言う指摘もあるのですが、確かに想定外の事象が起こる前には今のような状態になっていたかなという気もするので油断は禁物と肝に銘じておきましょう。
USDJPY DAILY |
日次チャートも真横に波打つ三角関数と言うイメージになってきましたね・・・・
金曜日は大手金融機関の為替講演会を覗いてきましたが、資料にあった先行きの予想レンジを見ても従来よりも狭いレンジでの推移が予想されているような印象でした。
若者だけではなく世の中全般が草食化しているという分析もあり、興味を惹かれましたが、金融市場も同様なのでしょうか。
過去の長期低Volatility状態の終焉の際には、徐々にではなく短期間でVolatilityの上昇が起こってきたと言う指摘もあるのですが、確かに想定外の事象が起こる前には今のような状態になっていたかなという気もするので油断は禁物と肝に銘じておきましょう。
Top FX Movers of the Week.(June 30th - July 4th.2014)
2014年6月30日(月)~7月4日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPAUD↑1.8316 1.8073 +243 +1.33%
②GBPJPY↑175.12 172.84 +228 +1.30%
③GBPNZD↑1.9621 1.9402 +219 +1.12%
④EURGBP↓0.7922 0.8009 -87 -1.10%
⑤GBPCHF↑1.5342 1.5174 +168 +1.10%
⑥AUDCAD↓0.9973 1.0049 -76 -0.76%
⑦CADJPY↑ 95.82 95.11 +71 +0.74%
⑧GBPUSD↑1.7155 1.7032 +123 +0.72%
⑨AUDUSD↓0.9364 0.9422 -58 -0.62%
⑩USDJPY↑ 102.08 101.46 +62 +0.61%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ GBP(6回),CAD(2回),USD(2回)
下落通貨 ⇒ AUD(3回),JPY(3回),NZD,EUR,CHF,USD
GBP上昇の到達点は予測が難しいですね。多くの反落予想を裏切る形でモメンタムが継続しています。
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