2014年9月21日日曜日

Review of the Week.(Sept.15th - Sept.19th.2014)

2014年9月15日(月)~9月19日(金)の週の簡単なReviewです。



1 Key Events.

 ①OECD
  ・2014年と2015年の世界経済見通しを引下げ
  ・米国は2014年を2.6%から2.1%、2015年を3.5%から3.1%に
  ・欧州圏は2014年を1.2%から0.8%、2015年を1.7%から1.1%に
  ・英国は2014年が3.2%から3.1%、2015年は2.7%から2.8%に。
  ・日本は2014年が1.2%から0.9%、2015年は1.3%から1.1%に
  ・中国は2014年が7.4%、2015年が7.3%で横置き。
  ・欧州を最大のリスクと位置付け
  ・ECBの緩和を歓迎ただし一層踏込んだ措置を要請

 ②米国 / カナダ
  ・米NY州9月造業指数⇒27.5(予想16)
  ・米8月PPI⇒+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
  ・米8月CPI⇒+1.7%(予想+1.9%,yoy)。コアも+1.7%(予想+1.9%)。
  ・米失業保険申請件数⇒9月13日週は280千件(予想305千件)
  ・米8月住宅着工件数⇒0.96百万件(予想1百万件)。
  ・米9月FOMC会合
  ⇒Tapering続行。$10bioの減額。
    10月に残り$15bioを取り除きQE終了へ。
  ⇒ゼロ金利維持の”Considerable Period(相当な期間)”の文言は残留
  ⇒メンバーの政策金利の将来予想値の平均(Dot Plot)は小幅に上昇
  ・加7月製造業出荷⇒+2.5%(予想+1.1%,mom)
  ・加8月CPI⇒+2.1%(予想+2.1%,yoy)コア+2.1%(予想+1.8%,yoy)
  ・加7月卸売売上高⇒▲0.3%(予想+0.8%,yoy)

 ③欧州圏 / スイス
  ・欧州圏ZEW景況感調査⇒14.2に低下(予想21.3)
  ・独9月ZEW景況感調査
  ⇒現状は25.4に急落(予想42)
  ⇒期待は6.9(予想5.0)で9ヶ月連続悪化
  ・スイス8月PPI⇒▲1.2%。
  ・スイス中銀(SNB)9月政策決定会合
  ⇒金融政策変更なし。
  ⇒EURCHFの下限1.20の防衛を強調

 ④中国
  ・8月鉱工業生産⇒+6.9%(予想+8.8%,yoy)
  ⇒2008年12月以降の最低値
  ・8月小売売上高⇒+11.9%(予想+12.1%,yoy)
  ・8月固定資産投資⇒+16.5%(予想+16.9%,yoy)
  ・PBOCが主要5行に資金注入(CNY500bio)
  ⇒預金準備率の50bp引下げと同等の緩和措置

 ⑤英国
  ・8月CPI⇒+1.5%(予想+1.6%,yoy)過去5年の最低値
  ・8月CPIコア⇒+1.9%(予想+1.8%,yoy)
  ・8月RPI⇒+2.4%(予想+2.5%,yoy)。
  ・9月BOE議事録
  ⇒金融政策維持は7-2の評決。
  ⇒前回同様に2名は即時利上げを主張。
  ・Scotland独立住民投票
  ⇒独立否決結局賛成44.7%vs反対55.7%

 ⑥豪州 / NZ
  ・豪RBA9月議事録
  ⇒ビジネス環境の改善非炭鉱部門の成長を確認
  ⇒住宅投資の拡大に言及
  ・NZ第2四半期GDP⇒+0.7%(予想+0.6%,qoq)。

 ⑦日本
  ・内閣府月例経済報告書(9月)
  ⇒景気の基調判断を5ヶ月ぶりに引下げ
  ⇒個人消費伸悩み
  ⇒穏やかな回復基調は変わらず。

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・長期金利上昇バイアスが燻る流れ
   債券市場弱保合い(利回り上昇バイアス)+株式市場堅調。
  ・日経平均は主要市場をリードする上昇
   週足は16,321.17円(先週15,948.29円)。
  ・米株も堅調。アリババ上場などのイベントも後押し。
   Dow→$17,282.15,S&P500→$2,1010.56,Nasdaq→$4,579.79。
  ・週次でDow→+1.7%、S&P500→+1.3%、Nasdaq→+0.3%。
  ・米10年債利回りは、2.58%(先週2.61%)。
  ・米30年債利回りは、3.29%(先週3.34%)。

 ②商品市場
  ・全般的に低迷継続一部では下落が加速も
  ・原油価格はバレル単価で$92.58(先週$92.18)。
  ・金価格はオンス単価で$1,217.00(先週$1,230.35)。

 ③為替市場
  ・米ドル堅調米ドルは10週連騰へ。
  ・Scotland住民投票で独立反対派の勝利を受けてGBPは反発
   するも短命先安感を残す展開
  ・EUR、AUDの下落も継続
  ・JPY下落も加速でUSDJPYは先週の107円台から109円台後半へ。
   最後は調整も入り108円台で越週。