2014年9月15日(月)~9月19日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①OECD
・2014年と2015年の世界経済見通しを引下げ。
・米国は2014年を2.6%から2.1%、2015年を3.5%から3.1%に。
・欧州圏は2014年を1.2%から0.8%、2015年を1.7%から1.1%に。
・英国は2014年が3.2%から3.1%、2015年は2.7%から2.8%に。
・日本は2014年が1.2%から0.9%、2015年は1.3%から1.1%に。
・中国は2014年が7.4%、2015年が7.3%で横置き。
・欧州を最大のリスクと位置付け。
・ECBの緩和を歓迎。ただし一層踏込んだ措置を要請。
②米国 / カナダ
・米NY州9月造業指数⇒27.5(予想16)。
・米8月PPI⇒+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
・米8月CPI⇒+1.7%(予想+1.9%,yoy)。コアも+1.7%(予想+1.9%)。
・米失業保険申請件数⇒9月13日週は280千件(予想305千件)。
・米8月住宅着工件数⇒0.96百万件(予想1百万件)。
・米9月FOMC会合
⇒Tapering続行。$10bioの減額。
10月に残り$15bioを取り除きQE終了へ。
⇒ゼロ金利維持の”Considerable Period(相当な期間)”の文言は残留。
⇒メンバーの政策金利の将来予想値の平均(Dot Plot)は小幅に上昇。
・加7月製造業出荷⇒+2.5%(予想+1.1%,mom)。
・加8月CPI⇒+2.1%(予想+2.1%,yoy)。コア+2.1%(予想+1.8%,yoy)。
・加7月卸売売上高⇒▲0.3%(予想+0.8%,yoy)。
③欧州圏 / スイス
・欧州圏ZEW景況感調査⇒14.2に低下(予想21.3)。
・独9月ZEW景況感調査
⇒現状は25.4に急落(予想42)。
⇒期待は6.9(予想5.0)で9ヶ月連続悪化。
・スイス8月PPI⇒▲1.2%。
・スイス中銀(SNB)9月政策決定会合
⇒金融政策変更なし。
⇒EURCHFの下限1.20の防衛を強調。
④中国
・8月鉱工業生産⇒+6.9%(予想+8.8%,yoy)。
⇒2008年12月以降の最低値。
・8月小売売上高⇒+11.9%(予想+12.1%,yoy)。
・8月固定資産投資⇒+16.5%(予想+16.9%,yoy)。
・PBOCが主要5行に資金注入(CNY500bio)。
⇒預金準備率の50bp引下げと同等の緩和措置。
⑤英国
・8月CPI⇒+1.5%(予想+1.6%,yoy)。過去5年の最低値。
・8月CPIコア⇒+1.9%(予想+1.8%,yoy)。
・8月RPI⇒+2.4%(予想+2.5%,yoy)。
・9月BOE議事録
⇒金融政策維持は7-2の評決。
⇒前回同様に2名は即時利上げを主張。
・Scotland独立住民投票
⇒独立否決。結局賛成44.7%vs反対55.7%。
⑥豪州 / NZ
・豪RBA9月議事録
⇒ビジネス環境の改善。非炭鉱部門の成長を確認。
⇒住宅投資の拡大に言及。
・NZ第2四半期GDP⇒+0.7%(予想+0.6%,qoq)。
⑦日本
・内閣府月例経済報告書(9月)
⇒景気の基調判断を5ヶ月ぶりに引下げ。
⇒個人消費伸悩み。
⇒穏やかな回復基調は変わらず。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・長期金利上昇バイアスが燻る流れ。
債券市場弱保合い(利回り上昇バイアス)+株式市場堅調。
・日経平均は主要市場をリードする上昇。
週足は16,321.17円(先週15,948.29円)。
・米株も堅調。アリババ上場などのイベントも後押し。
Dow→$17,282.15,S&P500→$2,1010.56,Nasdaq→$4,579.79。
・週次でDow→+1.7%、S&P500→+1.3%、Nasdaq→+0.3%。
・米10年債利回りは、2.58%(先週2.61%)。
・米30年債利回りは、3.29%(先週3.34%)。
②商品市場
・全般的に低迷継続。一部では下落が加速も。
・原油価格はバレル単価で$92.58(先週$92.18)。
・金価格はオンス単価で$1,217.00(先週$1,230.35)。
③為替市場
・米ドル堅調。米ドルは10週連騰へ。
・Scotland住民投票で独立反対派の勝利を受けてGBPは反発
するも短命。先安感を残す展開。
・EUR、AUDの下落も継続。
・JPY下落も加速でUSDJPYは先週の107円台から109円台後半へ。
最後は調整も入り108円台で越週。