2014年9月28日日曜日

Review of the Week.(Sept.22nd - Sept.26th.2014.

2014年9月22日(月)~9月26日(金)の週の簡単なReviewです。


1 Key Events.

 ①欧州圏 / スイス
  ・欧州圏9月消費者信頼感指数⇒11に悪化
  ・ECB Draghi総裁
  ⇒欧州経済のリスクは明確に悪化方向
  ⇒直近のデータも改善の兆候は無い
  ⇒ECBは一致団結して成長とインフレを下支えする覚悟
  ⇒施策はやりすぎるよりも出し惜しみの方が代償が大
  ⇒ユーロ安は欧州と他地域の施策ベクトルの違いを反映。
  ・ECB Visco政策委員(伊中銀総裁)
  ⇒ECBは果敢にも市場期待を上回る緩和を実施。
  ⇒ユーロ下落の効果により追加施策は不要の可能性も。
  ⇒TLTROが失敗とか不調という解釈は間違い。
    12月には利用拡大を見込む。
  ・欧州圏8月製造業PMI⇒50.5(予想50.6)。
  ・欧州圏8月サービス業PMI⇒52.8(予想53.0)。
  ・独8月製造業PMI⇒50.3(予想51.2)
  ・独8月サービス業PMI⇒55.4(予想54.6)
  ・独9月IFO企業景況感指数⇒104.7(予想105.8)
   2013年4月以来最低値
  ・独9月IFO企業動向現況指数⇒110.5(予想110.5)。
  ・独9月IFO企業動向期待指数⇒99.3(予想101.2)
   2012年12月以来最低値
  ・仏8月製造業PMI⇒48.8(予想47.1)
  ・仏8月サービス業PMI⇒49.4(予想50.2)
  ・スイス SNB Jordan総裁
  ⇒スイスフランは高すぎるスイスにインフレはない
  ⇒ユーロスイスの1.20の下限は断固死守する

 ②米国 / カナダ
  ・米8月中古住宅販売件数⇒5.05百万件(予想5.20百万件)
  ・米 アラブ5カ国とシリア領内のイスラム国空爆を開始
  ・米 Dudley NY連銀総裁
  ⇒強いドルは交易条件を悪化させる
   更にインフレを抑制しFEDのMandate実現の障害に
  ・米新規失業保険申請件数⇒9月20日の週は293千件(予想296千件)。
  ・米8月耐久消費財受注⇒▲18.2%(予想▲18.0%,mom)
  ・米 Dallas連銀 Fisher総裁
  ⇒FEDは2015年春から夏の間に利上げへ。
  ⇒時期は早まる可能性あり
  ・米第2四半期GDP確定値⇒+4.6%(予想+4.6%,qoq)。

 ③日本
  ・玉木OECD事務次長(元財務官)
  ⇒2%の物価上昇の実現は容易ではない
  ⇒2015年の消費増税を視野に日銀は緩和継続を
  ⇒先々の緩和スタンスや手段を早期に決めるべき。
  ⇒円安の輸出促進効果は世界景気の好調が前提。
  ・岩田前日銀政策委員
  ⇒最近の円安は行き過ぎ90円~100円が適正水準
  ・安倍首相
  ⇒円安のデメリットに言及地方や中小企業への影響を注視
  ・9月製造業PMI⇒51.7(予想52.5)
  ・塩崎厚労相
  ⇒GPIF改革法案は拙速ではなく議論を尽くす
  ・8月全国CPI⇒+3.3%(予想+3.3%,yoy)。コア+3.1%(予想+3.2%,yoy)。

 ④豪州 / NZ
  ・NZ選挙
  ⇒ Key首相のNational Partyが1996年以来となる単独過半数を奪回
   ・NZ RBNZ Wheeler総裁
  ⇒商品市場の下落に比してNZDの高止まりは不自然
 
2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場は調整モード+債券市場は保合い推移
  ・日経平均は比較的堅調。16,229.86円で越週(先週16,321.17円)。
  ・Dow→$17,112.06、S&P500→$1,982.71、Nasdaq→$4,512.19
  ・週次でDow→▲1%、S&P500→▲1.4%、Nasdaq→▲1.5%。
  ・米10年債利回りは2.53%(先週2.58%)。
  ・米30年債利回りは3.22%(先週3.29%)。
  ・債券王Bill Gross氏のPIMCO離脱も債券市場に負の影響

 ②商品市場
  ・米ドル続伸の中で商品市場は引き続き低迷
   先週も反発力弱く保合い推移。
  ・原油価格はバレル単価で$93.44(先週$92.58)。
  ・金価格はオンス単価で$1,217.19(先週$1,217.00)。

 ③為替市場
  ・米ドル続伸ドルインデックス11週連騰は史上初
   現水準(85.68)も2010年以来の最高値
  ・米ドルは週末にかけて上昇バイアスが増す展開。
  ・コモディティ通貨が下落を主導欧州通貨は追随
  ・円安は抑制的で先週はクロス円では円高傾向