2014年9月7日日曜日

Review of the Week.(Sept.1st - Sept.5th.2014)

2014年9月1日(月)~9月5日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①英国
  ・8月製造業PMI⇒52.5(予想55.1)
  ・7月住宅ローン承認件数⇒67千件(予想66千件)。
  ・8月建設業PMI⇒64(予想61.5)
  ・Scotland独立の動き。(9月18日に住民投票実施)
  ⇒世論調査は47% vs 53%で独立派が劣勢なるも僅差
  ⇒独立の場合はGBPではなく独自通貨採択の可能性
  ・8月サービス業PMI⇒60.5(予想58.6,mom)
  ・BOE 8月金融政策決定会合
  ⇒金融政策据置き。政策金利0.5%、資産購入規模gbp375bio。

 ②欧州圏 / スイス
  ・欧州圏8月製造業PMI⇒50.7(予想50.8)。
  ・欧州圏7月PPI⇒▲0.1%(予想▲0.1%,mom)。
  ・欧州圏8月サービス業PMI確定値⇒53.1(予想53.5)
  ・欧州圏7月小売売上高⇒▲0.4%(予想▲0.3%)
  ・欧州圏8月小売業PMI⇒45.7に低下
  ・ECB 8月金融政策決定会合
  ⇒政策金利引下げ(Benchmarkレート0.15%⇒0.05%)
  ⇒Depo金利も引下げ(⇒▲0.2%)
  ⇒広範囲のABS証券の買入れも発表
  ・スイス 8月SVME製造業PMI⇒52.9(予想53.7)
  ・スイス SNB Jordan総裁
  ⇒CHFは依然過大評価
  ⇒EURCHFの1.20がCHF高の許容限度である事は変わらず
  ⇒健全な金融環境を維持するためには手段は選ばない
  ・スイス第2四半期GDP⇒±0%(予想+0.5%,qoq)
  ・仏 Valls首相
  ⇒ECBはEUR下落に必要な行動を起こすべき
  ・仏 Hollande大統領
  ⇒欧州経済の停滞への対処はECBの役割
  ・独 Merkel首相
  ⇒ECB Draghi総裁に欧州財政健全化ポリシーの維持を確認
  ・独 Schaeuble蔵相
  ⇒短期的な景気浮揚策は長期的には逆効果
  ・独GDP第2四半期GDP⇒▲0.2%(予想▲0.2%,qoq)。

 ③中国
  ・8月製造業PMI⇒51.1(予想51.3)。
  ・8月非製造業PMI⇒54.4に上昇
  ・8月HSBCサービス業PMI⇒54.1に上昇

 ④米国 / カナダ
  ・米8月製造業ISM⇒59.0(予想56.8)。2011年3月以来の最高値
  ・米7月建設支出⇒+1.8%(予想+0.9%,mom)
  ・米7月製造業受注指数⇒+10.5%(予想+11.0%)
  ・米8月ADP雇用レポート⇒+204千件(予想+210千件)
  ・米8月雇用統計
  ⇒非農業部門新規雇用者数(NFP)⇒+142千人(予想+216千人)
    今年のデータとしては最悪月
  ⇒失業率は6.2%⇒6.1%に低下
  ・加 BOC8月金融政策決定会合
  ⇒金融政策変更なし。政策金利1.00%据え置き
  ⇒中立スタンス継続。
  ⇒時期変更の方向や時期はデータ、情報次第。
  ⇒第2四半期の回復は力強く、輸出や不動産にも底打ち感
  ・加 8月雇用統計
  ⇒雇用者数は▲11千人(予想+10.3千人)
  ⇒失業率は7.0%で横ばい。

 ⑤豪州 / ニュージーランド
  ・豪RBA9月政策決定会合
  ⇒金融政策据え置き。Cash Rateを2.5%に維持。13ヶ月目
  ⇒現状は緩和的と認識。
  ⇒貸出競争もあり市場金利が低水準に維持されている。
  ⇒中国の不動産市場とAUD高止まりが懸念材料
  ・豪第2四半期GDP⇒+0.5%(予想+0.4%,qoq)

 ⑥日本
  ・BOJ8月金融政策決定会合
  ⇒金融政策据置き。
  ・BOJ 黒田総裁
  ⇒円安ドル高は自然な動き
  ⇒消費増税の悪影響は段階的に消滅
   ただし住宅投資だけは回復やや弱い
  ⇒消費税率10%への引き上げは延期せず断行するべき
  ⇒量的緩和政策は財政懸念化とセットで機能
  
2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場堅調+債券市場下落(金利上昇)の動き
  ・日経平均は15,668.68円で越週(先週15,424.59円)
  ・Dow→$17,137.3、S&P500→$2,007.67、Nasdaq→$4,582.90。
  ・週次でDow+0.2%、S&P500+0.2%、Nasdaq+0.06%。
  ・米10年債利回りは、2.46%(先週2.34%)。
  ・米30年債利回りは、3.23%(先週3.08%)。

 ②商品市場
  ・商品価格は全般的に低迷
  ・原油価格は、バレル単価で$93.47(先週$95.87)。
  ・金価格は、オンス単価で$1,268.46(先週$1,287.06)。

 ③為替市場
  ・北米通貨(USD、CAD)とAUDが堅調
  ・欧州通貨(EUR、CHF、GBP)とJPYが下落
  ・ECBの利下げ後にEURが急落
  ・Scotlandの英国からの独立リスクからGBPも下落中
   9月18日(木)の住民投票がBig Eventに
  ・ドル円は105円台で越週。