中国株の失速感が注目を集め始めました。
上海総合指数(Shanghai Composite Index) |
26日(金)も7%超の下落となり、2週連続で金曜日に崩れるという悪印象を残しています。
6月12日(金)につけたばかりの今年の高値からの下落率は19%となり、高値掴みをした人は2週間で約2割の損失という状況となりました。
主要因は、モルガンスタンレーが投資家向けに中国への追加投資は控えるべしというレポートを出した事になっていますが、キッカケは何でも良かったと言う側面もあったのかもしれません。
投資家が行動を起こす際には、ファンダメンタルズ、テクニカル、資金管理など様々な要素があるわけですが、そういうものを超越して、「上がるから買う(買っておかないとまずい)」ということ以外に説得力のある理由がなくなってくると、得てしてこう言う現象も起こりやすいということではないかと思います。
人民元の国際化の促進の為に国内市場の透明性の向上を義務付けられた格好の中国は、従来のように当局の介入や海外資本の流出入への規制が行いにくいと言う状況にあります。こういう背景にも注意しながら引き続き状況を注視していきましょう。