2008年1月14日月曜日

Emergency Cut?

色々あった週末の動きの中でも注目されているのがMedley Global Advisorsの出したFRBが今月予定されている29日・30日のFOMC会合を待たずに今週中(14日~18日)にも緊急利下げを行う可能性があると言うレポートです。

NYにある同社は、あくまでも私の個人的印象ですが、WashingtonのJohnson&Smickレポートと並ぶ時としてインサイダー的な内容をも含む情報配信の老舗であり、諸事情あって一時情報感度はかなり劣化していた感もありますが、依然として同社が断定的な書き方をする時には一定の注意を払っておく必要があるでしょう。

Greenspan前議長時代の特に後半はFedと同社の関係も随分冷えてしまっていたようですが、議長交代後の新たな体制の中で情報ルートも復活している可能性もありますしね。

所謂緊急利下げ、Inter-meetingでの政策変更というのは過去にも例がありますが、文字通り想定外の事象に対処する目的での緊急措置であり、次回のFOMCまでに時間的な距離があってそれを待っていられないという状況下で行われてきました。(テロの時など)

もし今回、月末のFOMCまでも待てないと言う判断をFRBがするとしたらそれはどういうシナリオになるのかと言う事を考えれば、やはり株式市場の下落が止まらないと言うことへの対処と言う事になるのでしょう。

日本株も含めて先進主要国の株式市場は年初から軒並み5%を超える下落となっているところも多いのですが、Wall Streetの不調はFRBに緊急利下げを強いるところまで行くのか、もしあった場合の利下げ幅は50bpなのか、そして市場はそれにどう反応するのか・・・・

妙な材料が加わったものです・・・