2008年1月27日日曜日

What a fine kettle of fish. ECB

週初の出来事でもう1つ気になったのはECB(欧州中銀)のTrichet総裁の妙に強気な発言でした。

22日のFRBによる75bpもの緊急利下げを受けた23日にBrusselsのEuropean Parliament での議会証言に出向いた総裁は、米国は米国、欧州は欧州という相違を明確にする発言を行って金融市場が強く期待する米Fedとの協調利下げの可能性を一蹴しました。

米国の動向は関係ないし、その影響を受ける事も無い。欧州以外の経済や欧州を含む株式市場が混乱していようともインフレ懸念にしっかり立ち向かう事こそが欧州中央銀行の責務であるという内容の発言を繰り返していた彼の横で、小島義男でも躍らせていたらきっとはまったことでしょう。

頑固なフランス人紳士の気骨。欧州経済や金融機関は米英のそれよりは規律と秩序に守られていると言う自負。ある意味でそんな風格すら感じさせるTrichet総裁でした。

金融緩和方向の動きを期待していた金融市場は、やや梯子を外された格好となり、株式市場にも売りが強まりましたが、この欧州Decoupling を宣言したような発言に溜飲を下げた人々も多かったと思います。

ところが・・・どっこい大作・・・やっちゃいました・・・・

まさにその翌日の24日木曜日に・・・SocGen首脳が記者会見で、サブプライム関連の追加評価損及び従業員の不正取引による前代未聞規模の追加損失の発表を行ってしまったのです。

European Union は馬鹿でかいので、これがスペインやせめてドイツ辺りの話であればまだ同情の余地はありますが、仏銀最大手・・・つまりはTrichet議長のまさに庭先と言うか裏庭にあった巨額のサブプライム関連損失や大規模な不正取引の発覚は、同議長にしてみれば面目丸潰れではないでしょうか。 ここは開き直って今度は本当に小島義男あたりに踊ってもらうしかないように私も思います。
面目丸潰れ音頭・・・・

どうせならBernanke議長とセットで3人で・・・・何なら国民実感から乖離しまくった不思議なデータだけを鵜呑みにして日本経済が6年にも及ぶ持続的な経済成長・拡大を継続していると信じているらしい日銀の福井総裁にも参加してもらったら面白いのではないでしょうか? 小島義男も世界舞台へ飛躍できますしね。

That would really be a fine kettle of fish, though.....

もう少しまともな人達にやってもらいたいな~・・・・・