2008年1月30日水曜日

Too little,too late : Too much,too fast

あと数時間でFOMCの結果が出ます。

今更今日の指標は特別な意味は持たない訳ですが、市場の予想比強かったADP(雇用データ)と弱かったGDPが今この瞬間のFRBの苦悩を象徴的に表しているようにも思えます。

先週の火曜日に75bpの緊急利下げをした際に、FRBは多くの批判に晒されました。"Too little,too late" という批判をどれほど見た事でしょうか。そしてほぼ1週間後の今日は、市場が50bpの追加利下げ断行を織り込む(=要求する)中で、実際に市場追随的に追加利下げを行えば、"Too much,too fast"であるという批判的懸念が急上昇しています。

株式市場急落を受けた緊急利下げ直後に、その原因だったSocGenスキャンダルが発表されるという究極の巡り合わせの悪さのせいもあってか、利下げ直後に"Too little,too late"と言っていた人達と、今日も50bp切ったら"Too much,too fast"だといっている人達の一部が重なっているという凄い状態です。(単なるクレイマーかよ?)

こんなに注目されたFOMCっていつ以来でしょう? そして、ここまで追い込まれたのって・・?

机上の選択肢は、①据え置き、②25bp利下げ、③50bp利下げ でしょう。

株式市場だけで考えても①で急落、②で失望、③で保合い という可能性が高く、必死に議論するのも虚しいような状況でしょう。

こうなったら理事達はグレてしまえばよいでしょう。やってられませんと言ってしまうのです・・・やる気の無さを見せて、二人ほどは会合に遅刻してしまう等の細かい演出もいいですね。
"Too little,too late" or "Too much,too fast" という市場から突きつけれた厳しい命題に対して開き直ったFRBが示した回答は・・・・・" Do little, two late" なんていうのは・・・・あまり受けませんかね。

冗談はさておき、The big moment is just around the corner. 一大評決はもう直ぐそこですね。