2009年11月23日月曜日

Keep an eye on Gold now.

金価格の上昇が止まりません。

リスク資産の調整相場が到来する可能性に関しても到来した場合の調整の規模に関しても鍵を握るのはこの金市場と言うことになるのでh内でしょうか。貴金属市場と言っても良いのかもしれませんがポイントは金価格でありプラチナなどの他の貴金属は金価格上昇の周辺現象と位置付けてよいと思っています。

この金価格ですが、本日1123日に行使価格1200ドルのオプションが期日を迎えると言う話が広まっており、この1200ドルという水準についてもExoticオプションのトリガーポイント説や単純なバニラタイプのコールオプションを大量に売却している人がいるなどの諸説があるようです。

これを書いている東京時間の1648分時点で金価格は1オンス当たり1167ドルで今日のレンジ下限が1152ドル45セントと出ているので早くも15ドルも上昇していることになります。これは物凄い角度で上昇中ということになりますね。中長期で見ても金のテクニカルは強気相場継続です。

こういう時には様々な憶測が市場を駆け巡ります。

1200ドルを超えたら相場が一気に走るのではないか。

1200ドルをつけれなければ一気にロングポジションの投げが出るのではないか。

等ですが、こういう話には距離を置くのが無難です。実際にどのような人々がどのようなリスクに晒されており、それに対してどのようなヘッジをどの程度しているのかは全く判りませんし、行使時限にどの水準にいたらどのような落とし前をつけるのかも当事者にしかわからないことです。自分がやっていることが投資であって投機ではないと思う人間は踊らされないことです。

ユーロドルでも先週の金曜日期日の1.48-1.51の大口DNTDouble No Touch)オプションがあったようです。先週のユーロの安値は1.4807ですが一気に1.48を付けに行った勢力はその後1.49後半まで踏み上げられて撤退している筈です。

今日中に1200ドルをつけてもつけられなくとも今週の金価格は非常にPIVOTAL動きをすることが予想され、ここを震源地として株式市場や為替市場も振り回される展開が予想されます。近づくまい、踊らされるまいと思っていても必ず影響は受けてしまうのですが金という魔物のパワーには脱帽するしかないと言う状況です。

世の中は債券バブルが発生していると考えてよく世界的に長期金利が低下しているのですが、金買い+債券売りという投資戦略を推奨する動きも増えてきました。ハイパーインフレというリスクは一旦後退しているように見えますが、インフレの議論には関係なく金の勢いが止まらない限りやがてこれが債券バブルを破壊する可能性は確かに無視出来ないような気がします。