2013年2月10日日曜日

A Quick Recap of Last Week.

先週の簡単なRECAPです。


1 EURが反落していますが、ECBのドラギ総裁がユーロ高は欧州経済の回復を遅らせる懸念があると発言した事が引き金になっています。

2 一方で反発したGBPですが、Carney時期BOE総裁が自身の就任後に英国の金融政策が大幅に変わると言う市場予想を萎ませる発言をしたことによる買戻しです。

3 AUDも下落していますが、金融政策を据え置いたRBAの声明文がDovishと解釈された事によるものです。

4 ECB,BOE,RBAの金融政策決定会合は全て据え置きと言うノーサプライズでした。

5 円は日銀の白川総裁が任期満了を待たずに319日付けで辞任すると言う報道を受けて円安方向に振れたものの、麻生財務相が円の下落は政府の想定しなかったレベルで進行してきたと言う発言をしたことで終盤になって反発に転じました。

個人的に面白いと思うのは、上記の25は中央銀行の総裁人事に関連している事です。特にBOEKing総裁の後任に他国(カナダ)の中銀総裁であるCarney氏を持ってくるというのは歴史的にも初めての事です。これまでにもMPCメンバー(金融政策決定委員)に外国人の登用があったと言う前例がありますが、中銀の総裁と言うのは相当思い切った人事だと思います。

日本では白川総裁の後任人事が注目を浴びており、やれ財務省出身者では駄目だとか極めて小さな議論が横行していますが、いっそのこと米国からグリーンスパン元FRB議長でも持ってきたらインパクトがあるでしょうね・・・