どうも最近は同じようなパターンが目立つような気がしますね。
週末にユーロや株が下落した後に翌週の前半には押し目買いが先行して相場が回復し、何となく安心感が漂う感じでオプション市場のVolatilityが下落するのですが後半から特に終盤にかけて結局はリスク回避的なバイアスが復活して相場が反落するという展開がパターン化してきました。
先週も序盤は前週の戻しと欧州のソブリン問題に対する改善期待からユーロが戻す展開となりましたが、週末にFitchがギリシャの格付けを一気に3段階引き下げた事から市場が目を覚ましたようにユーロ売りに走って越週しています。
今回のBB+⇒B+と言う下げ方も結構エグイと思うのですが、これは投資適格グレードの4段階下になります。更にノルウェイ、アイスランド、リヒテンシュタインが既にギリシャに渡された援助資金が適正に使用されているかどうかが不透明であるとして追加の援助スキームへの出資をサスペンドするという意向を表明した事で一旦ユーロが反発するシナリオはかなり苦しくなったと思います。
では、先週の主要通貨ペアの動きを整理してみます。
通貨ペア 先週終値 前週終値 変動幅(pips) 変動率
①CHFJPY↑ 93.09 90.45 +264 +2.84%
②CADCHF↓0.9002 0.9208 -206 -2.29%
③NZDJPY↑ 64.95 63.53 +142 +2.19%
④AUDJPY↑ 87.10 85.39 +171 +1.96%
⑤USDCHF↓0.8769 0.8924 -155 -1.77%
⑥NZDCAD↑0.7740 0.7618 +122 +1.58%
⑦GBPCHF↓1.4238 1.4454 -216 -1.52%
⑧EURCHF↓1.2422 1.2601 -179 -1.44%
⑨EURJPY↑ 115.65 114.01 +164 +1.42%
⑩AUDCAD↑1.0376 1.0229 +147 +1.42%
上昇サイドでの登場回数はCHF5回,NZD2回,AUD2回でEURが1回でした。
下落サイドはJPY4回,CAD3回,USD,GBP,EURが1回ずつになっています。
ここで目を引くのが円の弱さですね。ドル円は今ひとつの状況が続いていますが特に週の前半にクロス円が大きく上昇しました。勢いは無いのですが持続的な円安でしたので週が変わってどうなるかに注目しています。
今週は週末の材料でユーロ下落が週初から走るのかどうか、そして目立たないけど終わってみれば円安と言う流れが続くのかどうかに注目していきましょう。