週前半には前回のFOMC議事録が公表されましたが、経済指標の持続的改善により追加緩和(QE3)の可能性が明確に後退したとの印象を強める内容でした。これを受けて緩和緩和期待で上昇していた株式市場等のリスク資産が総崩れとなる展開が先行しました。欧州問題ではスペインに対する懸念が強まっており同国債の入札不調などもリスク回避色を強める材料となっています。
週後半のメインイベントは金曜日の米3月雇用統計でしたが、市場期待が上昇していた事もあって発表された内容は・・・必ずしも悪くは無いのですが・・・・期待を裏切る内容であったために市場はその解釈を巡る乱高下を消化した後に不透明感とリスク回避モードを強めたまま越週しました。
週を通した主要通貨ペアのパフォーマンスは以下の通りです。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURJPY↓ 106.81 110.46 -365 -3.42%
②CHFJPY↓ 88.97 91.72 -275 -3.09%
③GBPJPY↓ 129.35 132.51 -316 -2.44%
④EURNZD↓1.5933 1.6284 -351 -2.20%
⑤EURCAD↓1.3037 1.3305 -268 -2.06%
⑥AUDJPY↓ 84.06 85.71 -165 -1.96%
⑦EURUSD↓1.3093 1.3344 -251 -1.92%
⑧CADJPY↓ 81.68 82.97 -129 -1.58%
⑨USDJPY↓ 81.53 82.77 -124 -1.52%
⑩USDCHF↑0.9157 0.9018 +139 +1.52%
分解すると上昇サイドの登場回数はJPYが6回,USDが2回でNZDとCADが1回ずつでした。
下落サイドでは EURが4回,CHFが2回で後はGBP,AUD,CAD,USDが1回ずつとなっています。
変動上位10ペアのうち6ペアがJPYの上昇であったと言う事はリスク回避モード上昇を明示していますね。