米国⇒期待を裏切る3月雇用データを受けてQE3が今後の焦点に再台頭。
欧州⇒市場の懸念はスペインの銀行セクターに。LTRO実施などで一服していた欧州懸念はやや雲息が怪しくなってきました。
日本⇒日銀の追加緩和はありませんでしたが、今後に含みを持たせる状況で小康状態。
アジア⇒中国の経済成長に明確な失速感。同時にこれが金融緩和期待を刺激。
最近は、世界的に何処でも同じですが、悪材料が出れば追加緩和や流動性供給期待も高まるので、それが所謂 Built-in Stabilizerのような働きをして寧ろリスク市場に買いが入るという展開も定着してきましたね。
では、先週の主要通貨ペアの動向です。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①CHFJPY↓ 87.95 88.97 -102 -1.16%
②NZDCHF↑ 0.7565 0.7482 +83 +1.10%
③AUDCHF↑ 0.9530 0.9427 +103 +1.08%
④AUDCAD↑ 1.0362 1.0253 +109 +1.05%
⑤EURJPY↓ 105.76 106.81 -105 -0.99%
⑥GBPJPY↓ 128.13 129.35 -122 -0.95%
⑦CADJPY↓ 80.91 81.68 -77 -0.95%
⑧NZDCAD↑0.8218 0.8150 +68 +0.83%
⑨USDJPY↓ 80.88 81.53 -65 -0.80%
⑩EURAUD↓1.2605 1.2692 -87 -0.69%
上記の通り値幅的には大きくありませんね。
通貨ペアを分解すると、上昇サイドでの登場回数は、JPYが5回,AUDが3回でNZDが2回でした。下落サイドでは、 CHFとCADが3回ずつ,EURが2回でGBPとUSDが一度ずつの登場でした。
米国雇用統計への失望、欧州のスペイン問題台頭、中国経済の成長鈍化と言う懸念材料で円高圧力が確認されますが、同時に特に中国の金融緩和期待から豪ドルやニュージーランドドルには買戻しが入っていると言う両面相場だったと総括出来ると思います。