2013年8月11日日曜日

"TOTO Factor" Swing Draws USD Lower.



米国のQE3政策の縮小議論により為替市場では米ドルが振り回されています。

・多くの関係者が9月のTapering開始(QE3縮小の開始)を否定せず。
・ハト派の理事からも9月説を示唆する発言が出ている。

一方で、

・足元の経済指標は必ずしも9月の量的緩和縮小開始をサポートする堅調なものばかりではない。
・9月開始だとしても毎月$85bioの資産購入額を$65bioに縮小すると言う$20bioの縮小ペースは見直されるのではないかと言う思惑も根強い

という状況で、先行き不透明感が強まっている状況です。実際問題として今は既に8月ですし、9月にQE3規模の縮小となれば本当に目の前まで来ています。

この何となく落ち着かない先行き不透明感の中で、株式市場は調整色を強め、為替市場ではドル安が進行してきました。これもこの先どうなる事やら・・・・

チャートは米ドルの総合的な趨勢を表すドルインデックスのチャートです。価格もモメンタムも揃って下向きになっています。

個人的な相場観としては、そろそろ米ドルは一旦底を打って9月に向けて地歩を回復しつつ、ブルベアが中立する位のところまで戻して9月のFOMCを迎えると言う展開を予想していますが、テクニカルにこのドルインデックスが80をしっかり割り込んでしまうと、米ドル売りがトレンド化して加速していく展開もあり得るので注意したいところです。

ところで、標題のTOTO FACTORですが、Tapeingをするのかしないのか、するならするで規模感はどうなのかと言う一連の議論の事で、TAPERING-ON・TAPERING-OFFの頭文字を取って、TOTOとしているのですが、市場関係者の一部で使用され始めているようですので使ってみました。