2014年6月23日(月)~6月27日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏6月製造業PMI⇒51.9(予想52.2)。
・欧州圏6月サービス業PMI⇒52.8(予想53.4)。
・欧州圏6月Economic Confidence⇒109に低下。
Industrial Confidence⇒▲4.3に低下。
Service Confidence⇒4.2に改善。
Consumer Confidence⇒▲7.5に低下。
・ECB Draghi総裁
⇒低金利は2016年末まで継続する見込み。
⇒銀行の貸出促進策は4年間継続。
⇒経済回復は依然脆弱且つ欧州圏内での不均衡が拡大。
⇒予期せぬ外部要因などで状況急変のリスクあり。
⇒QE政策には国債以外に民間債権の購入も視野。
・独6月製造業PMI⇒52.6(予想52.7)。
・独6月サービス業PMI⇒54.6(予想55.8)。
・独6月IFO Business Climate⇒109.7(予想110.2)。
Current Assessment⇒114.8(予想116)。
Expectation⇒104.8(予想106)。
・独7月GFK消費者信頼感⇒8.9(予想8.6)。
・独6月CPI⇒+1.0%(予想通り,yoy)。
・仏6月製造業PMI⇒47.8(予想49.6)。
・仏6月サービス業PMI⇒48.2(予想49.5)。
・スイス5月貿易収支⇒+2.77bioに黒字拡大。
・スイス6月KOF景気先行指数⇒100.4に上昇。
②英国
・BOE 新チーフエコノミストHaldane.
⇒金利水準の"New Normal"は危機以前の水準未満。
⇒足元は物価も賃金も上昇圧力は強くない。
⇒引き締めを急いではいないし、実施も段階的になる。
・BOE Carney総裁
⇒引き締め開始前にSpare capacityの吸収が必要。
⇒実際の雇用,収入,消費の増加を確認する必要有り。
⇒収入増加は確認出来ていない。
⇒景気回復に伴い金利水準正常化の時期は近付いている。
⇒引き締めは限定的且つ段階的。
⇒英国は近年で最悪の景気後退期から脱したところで
依然として脆弱。
⇒家計部門は収入比負債が大きい。
⇒少なくとも2017年初まではベンチマーク金利は2.5%未満。
・第1四半期GDP確定値⇒+0.8%(予想通り)。
・第1四半期経常収支⇒▲gbp18.5bio(予想▲gbp17.3bio)。
・6月CBI売上レポート⇒4に急落(予想23)。
・BOE Financial Stability Report
⇒資産買い入れ基準の緩和リスクへの対処が必要。
⇒家計負債の増加傾向も要注意。
⇒家計部門の負荷の急増は英国金融業界の安定を脅かす。
⇒10月以降年収の4.5倍を超える住宅融資は全体の
15%未満に規制。
③中国
・6月HSBC製造業PMI⇒50.8(予想49.7)。
⇒2013年12月以来の50台回復。
④日本
・6月製造業PMI⇒51.1。
・BOJ 黒田総裁
⇒G20各国は成長戦略の策定が肝要。
⇒日本も真剣な取り組みが必要。
⇒BOJは潜在成長率に左右されない物価安定の実現に注力。
⇒安倍政権の2%成長目標は野心的だが不可能ではない。
・5月CPI⇒+3.4%(予想通り,yoy)。
・6月東京都CPI⇒+2.8%(予想通り,yoy)。
・5月小売売上高⇒▲0.4%(予想▲1.9%,yoy)。
・5月失業率⇒3.5%(予想3.6%)。過去6年で最低失業率。
・5月家計消費支出⇒▲8.0%(予想▲1.9%,yoy)。
⑤米国 / カナダ
・6月消費者信頼感⇒85.2(予想83.6)。2008年1月来最高値。
・5月新築住宅販売⇒504千件(予想442千件)。
2008年1月来の最高値。
前月比で18.6%増も1992年1月来最高値。
・Philadelphia連銀 Plosser総裁
⇒冬の悪天候からの回復が進行中。雇用見通しは良好。
インフレ圧力も堅調。
・4月住宅価格指数⇒±0(予想+0.6%)。
・4月S&P Case Shiller20都市指数⇒+10.8%(予想+11.7%,yoy)。
・5月耐久消費財受注⇒▲1.0%(予想▲0.1%)。
Ex-Transportは▲0.1%(予想+0.3%,mom)。
・第1四半期GDP確定値⇒▲2.9%(予想▲1.7%)。2009年以降最低値。
・失業保険申請件数⇒6月21日の週は312千件(予想314千件)。
・5月個人所得⇒+0.4%(予想通り)。
・5月個人消費支出⇒+0.2%(予想+0.4%)。
・5月Headline PCE⇒+1.8%(予想通り,yoy)。
PCE(コア)⇒+1.5%(予想通り,yoy)。
・Richmond連銀 Lacker総裁
⇒失業率は余剰労働力の状況の合理的に反映。
⇒単純計算による失業率が示唆する水準よりも余剰はあるもの。
⇒現状は失業率から推量される以上の余剰はないと考える。
⑥豪州 / ニュージーランド
・NZ5月貿易収支⇒+nzd285mioの黒字(予想+nzd250mio)。
・台中貿易が急増。特に台中輸出。
2 金融市場.
①株式市場 / 債券市場
・株式市場調整(下落) / 債券市場上昇(金利低下)の流れ。
・日経平均も調整。15,095円で越週(先週15,359.42円)。
・Dow→$16,851.84,S&P500→$1,960.96,Nasdaq→$4,397.93。
・週次でDow▲0.6%,S&P500▲0.1%,Nasdaq+0.7%。
・米10年債利回りは2.53%(先週2.61%)。
・米30年債利回りは3.37%(先週3.44%)。
②商品市場
・全体的に小動き。原油価格には調整も。
・貴金属価格にも週半ばに調整が入り小幅上昇で越週。
・原油価格はバレル単価で$105.73(先週$107.26)。
・金価格はオンス単価で$1,315.94(先週$1,314.05)。
③為替市場
・低Volatilityのレンジ取引継続。
・貿易黒字増加のNZDが最強通貨。CADも続く展開。
・長期金利定価でUSDは軟調。GBPも失速モード。
・レンジ内ではあるがやや円上昇バイアス。
2014年6月29日日曜日
Stock Market : Losing Momentum While increasing Volume ?
主要国株式市場のチャートは頭打ち感が出てきていますが、一方で取引高はかなり好調なようです。最高値圏や最安値圏で極端に出来高が減少したり、逆に出来高が増えているのに価格が伸びないというのは要注意シグナルとされていますが、今回はどうなるでしょうか。
欧州市場も頭打ちモードではないでしょうか・・・
米株市場と日経平均はと言えば・・・・
為替市場の円上昇バイアスとも足並みが揃ってくる感じもあるので7月相場は要注意かもしれませんね。
DAX DAILY |
FTSE DAILY |
米株市場と日経平均はと言えば・・・・
DOW DAILY |
S&P500 DAILY |
NIKKEI DAILY |
USDCAD : CAD Has an Upper Hand.
CADが伸びていますね。
USDCADは相変わらず綺麗なチャートです。
米金利が軟調推移していることもあり、USDCADの下落も暫く続くトレンドとなりそうです。
日々の値幅が必ずしも大きくないのですが、上手く持ち切れれば結構な値幅で取れそうな気配もあります。
先週は中国の経済指標の持ち直しもあり、資源や農産物を中国に輸出している国の通貨が上昇していますね。
中国マネーが、豪州の不動産を相当なペースで購入していることが話題になっていますが、カナダの木材やコモディティの購入量も急ピッチな増加を見せているようですね。
USDCADは相変わらず綺麗なチャートです。
USDCAD DAILY ⇒ Still Looking Down. |
米金利が軟調推移していることもあり、USDCADの下落も暫く続くトレンドとなりそうです。
日々の値幅が必ずしも大きくないのですが、上手く持ち切れれば結構な値幅で取れそうな気配もあります。
先週は中国の経済指標の持ち直しもあり、資源や農産物を中国に輸出している国の通貨が上昇していますね。
中国マネーが、豪州の不動産を相当なペースで購入していることが話題になっていますが、カナダの木材やコモディティの購入量も急ピッチな増加を見せているようですね。
USDJPY : Re-Testing 101 Low.
ドル円は再び101円台前半まで折り返して越週。101円水準のサポートは手強そうですが、この水準での攻防戦が始まる気配です。
チャートでも明白ですが、101円はもとより101円台前半は何度もサポートされて来ています。
異様な煮詰まり感もあるので、暑気払いも兼ねて(?)スカッと抜けるか大幅反転でもして欲しいところなのですが、月替わりのタイミングでもあるので動向に注目していきましょう。
USDJPY DAILY ⇒ Testing 101. |
チャートでも明白ですが、101円はもとより101円台前半は何度もサポートされて来ています。
異様な煮詰まり感もあるので、暑気払いも兼ねて(?)スカッと抜けるか大幅反転でもして欲しいところなのですが、月替わりのタイミングでもあるので動向に注目していきましょう。
Gold and Silver : Treading Water.
貴金属はグ~ンと上昇した後は横ばい推移のまま上昇幅は維持している状況ですね。
先週はどの市場も神経質なレンジ取引のまま週末を終えた格好ですが、今週は月替わりもあるのでレンジブレイクの期待もありそうな気がします。
貴金属は高値で買った人が一旦投げてから上がるような展開も十分あるので要注意でしょう。
低迷期間が長かったので今年の下半期はちょっとしたパフォーマンスが期待できそうな気もしているのですけどね・・・・
GOLD DAILY ⇒ Holding Breath. |
SILVER DAILY ⇒ Good SWING. |
貴金属は高値で買った人が一旦投げてから上がるような展開も十分あるので要注意でしょう。
低迷期間が長かったので今年の下半期はちょっとしたパフォーマンスが期待できそうな気もしているのですけどね・・・・
NZD Gathering Momentum on Increasing Trade with China.
中国との貿易が好調なニュージーランドですが、貿易黒字の拡大などを背景に通貨高バイアスが顕著です。
NZDUSDのチャートは上抜けプロセスにあるイメージです。
NZDは久しぶりに隣国のライバルに対しても気をはいています。
結局は金利要因に回帰してくるということでしょうか・・・
NZDUSD DAILY ⇒ Old Highs are Taken. |
NZDUSDのチャートは上抜けプロセスにあるイメージです。
NZDは久しぶりに隣国のライバルに対しても気をはいています。
AUDNZD DAILY ⇒ More Room for NZD Strength. |
Top FX Movers of the Week.(June 23rd - June 27th.2014).
2014年6月23日(月)~6月27日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ NZD(4回),CAD(4回),JPY,CHF
値幅以上にNZDとCADの強さは目立っていましたね。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDUSD↑ 0.8774 0.8700 +74 +0.84%
2.USDCAD↓ 1.0666 1.0754 -88 -0.83%
3.GBPNZD↓ 1.9402 1.9552 -150 -0.77%
4.GBPCAD↓ 1.8169 1.8300 -131 -0.72%
5.USDJPY↓ 101.46 102.04 -58 -0.57%
6.EURNZD↓ 1.5545 1.5626 -81 -0.52%
7.AUDNZD↓ 1.0734 1.0786 -52 -0.48%
8.EURCAD↓ 1.4556 1.4625 -69 -0.47%
9.USDCHF↓ 0.8908 0.8949 -41 -0.46%
10.AUDCAD↓ 1.0049 1.0095 -46 -0.46%
下落通貨 ⇒ USD(4回),GBP(2回),EUR(2回),AUD(2回)
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年6月27日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
上記通貨ペアの分解は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(3回),NZD(2回),GBP,EUR,CHF,CAD,USD
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDJPY ↑ 89.03 88.86 +17 +0.19%
2.GBPJPY ↑172.84 172.51 +33 +0.19%
3.AUDJPY ↑ 95.60 95.42 +18 +0.19%
4.EURJPY ↑138.46 138.26 +20 +0.14%
5.CHFJPY ↑113.88 113.72 +16 +0.14%
6.CADJPY ↑ 95.11 95.01 +10 +0.11%
7.USDJPY ↑101.46 101.36 +10 +0.10%
8.NZDUSD ↑0.8774 0.8766 +8 +0.09%
9.AUDUSD ↑0.9422 0.9414 +8 +0.08%
10.AUDCAD ↑1.0049 1.0041 +8 +0.08%
下落通貨 ⇒ JPY(7回),USD(2回),CAD
クロス円がフラフラと上昇しつつ週の取引を終えた・・・と言う印象ですね。
2014年6月21日土曜日
Review of the Week.( June 16th - June 20th.2014)
2014年6月16日(月)~6月20日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events
①米国 / カナダ
・米6月Empire State製造業指数⇒19.3(予想15.7)。
・米4月TICデータ(対米証券投資)
⇒▲$24.2bio(資本流出、予想$41.3bioの流入)。
・米5月鉱工業生産⇒+0.6%(予想+0.6%,mom)。
・米5月設備稼働率⇒79.1%(予想78.9%)。
・米5月CPI⇒+2.1%(予想+2.0%,yoy)。
2012年10月来の最高値。
単月の上昇幅(+0.4%)も2013年2月来最高値。
・米5月CPIコア⇒+2.0%(予想+1.8%,yoy)。
・米5月住宅着工⇒100.1万件(予想103万件)。
・米5月建築許可件数⇒99.1万件(予想103万件)。
・米FOMC政策決定会合
⇒金融政策据え置き。
⇒Tapering継続。資産購入額を100億ドル減額し350億ドルへ。
⇒2014年経済成長予測を2.9%→2.1%~2.3%に引き下げ。
寒波など一時的要因によるもの。
・加6月卸売売上高⇒+1.2%。
・加5月CPI⇒+0.5%(予想+0.2%,mom)。
・加4月小売売上高⇒+1.1%(予想+0.4%)。
②欧州 / スイス
・欧州圏5月CPI⇒+0.5%確定値。コア+0.75%確定値(yoy)。
・欧州圏6月ZEW⇒58.4(予想59.6)。
・独6月ZEW⇒29.8(予想35.0)。
・ZEW Fuest総裁⇒独経済は足元良好だが頭打ち。
第2四半期は厳しい。
・独5月PPI⇒▲0.2%(予想±0%)。
・スイス5月PPI⇒▲0.8%(予想▲0.9%)。
・スイス6月ZEW⇒4.8に下落。
・スイスSNB政策決定会合
⇒金融政策変更なし。3ヶ月Liborレンジ0~0.25%。
⇒対ユーロの為替レート下限も1.2に維持。
⇒ECBの緩和の影響を注視(Jordan総裁)。
③英国
・6月RightMove住宅価格指数⇒+0.1%(mom)。
・BOE Bean副総裁
⇒正常化を象徴する形での利上げは良い事。
⇒エマージェンシーレベルの金利の長期化は弊害有り。
⇒投資増加と製造業の自信回復が噛み合ってきた。
⇒自信を深める材料は多数あり。
・5月CPI⇒+1.5%(予想+1.7%,yoy)。
コア+1.6%(予想+1.7%,yoy)。
・5月PPIコア⇒+1.0%(予想+1.1%,yoy)。
・BOE議事録(6月)
⇒利上げにはインフレ圧力上昇の追加材料が必要。
⇒性急な引き締めは生産活動に有害。
・5月小売売上高⇒▲0.5%(予想▲0.5%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA議事録
⇒現状の緩和策は景気刺激に十分な水準。
⇒当面は現状維持が適切。
⇒年内は潜在成長率をやや下回る見通し。
⇒豪ドルの水準は歴史的に見て高い。
・豪4月景気先行指数⇒▲0.1%。
・豪5月Westpac景気先行指数⇒+0.1%(mom)。
・NZ第1四半期GDP⇒+1.0%(予想+1.1%,qoq)。
⑤IMF
・米国の2014年成長予測を下方修正。
⇒4月の2.8%から2.0%に大幅下方修正。
主に第1四半期の悪天候の影響による修正。
⇒2015年の米経済成長予測は3.0%で据え置き。
⑥日本
・5月貿易収支⇒▲8622億円の赤字(予想▲1兆305億円)。
・日銀6月金融政策決定会合
⇒政策方針の現状維持を全会一致で決定。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場が調整から再上昇へ。債券市場は保合い。
・日経平均も堅調。海外からの資金流入も増加傾向。
・日経平均は15,349.42円で越週(先週15,097.84円)。
・米株も堅調。DowとS&p500は史上最高値で越週。
・Dow→$16,947.08,S&P500→$1,962.87,Nasdaq→$4,368.04。
・週次でDow+1%、S&P500+1.4%、Nasaq+1.3%。
・米10年債利回りは2.61%(先週2.60%)。
・米30年債利回りは3.44%(先週3.41%)。
②商品市場
・中東情勢など背景に上昇トレンド継続。
・原油はバレル単価で$107.26(先週$106.80)。
・金価格も堅調。オンス単価で$1,314.05(先週$1,276.64)。
③為替市場
・FOMCやBOJもサプライズなく主要通貨はレンジ継続。
・米ドルは失速。カナダドルは好調な指標で上昇モード。
・アジア通貨ではベトナムドンが1%切り下げ。
・ドル円膠着も継続。101円台は固く102円台は重い状況。
1 Key Events
①米国 / カナダ
・米6月Empire State製造業指数⇒19.3(予想15.7)。
・米4月TICデータ(対米証券投資)
⇒▲$24.2bio(資本流出、予想$41.3bioの流入)。
・米5月鉱工業生産⇒+0.6%(予想+0.6%,mom)。
・米5月設備稼働率⇒79.1%(予想78.9%)。
・米5月CPI⇒+2.1%(予想+2.0%,yoy)。
2012年10月来の最高値。
単月の上昇幅(+0.4%)も2013年2月来最高値。
・米5月CPIコア⇒+2.0%(予想+1.8%,yoy)。
・米5月住宅着工⇒100.1万件(予想103万件)。
・米5月建築許可件数⇒99.1万件(予想103万件)。
・米FOMC政策決定会合
⇒金融政策据え置き。
⇒Tapering継続。資産購入額を100億ドル減額し350億ドルへ。
⇒2014年経済成長予測を2.9%→2.1%~2.3%に引き下げ。
寒波など一時的要因によるもの。
・加6月卸売売上高⇒+1.2%。
・加5月CPI⇒+0.5%(予想+0.2%,mom)。
・加4月小売売上高⇒+1.1%(予想+0.4%)。
②欧州 / スイス
・欧州圏5月CPI⇒+0.5%確定値。コア+0.75%確定値(yoy)。
・欧州圏6月ZEW⇒58.4(予想59.6)。
・独6月ZEW⇒29.8(予想35.0)。
・ZEW Fuest総裁⇒独経済は足元良好だが頭打ち。
第2四半期は厳しい。
・独5月PPI⇒▲0.2%(予想±0%)。
・スイス5月PPI⇒▲0.8%(予想▲0.9%)。
・スイス6月ZEW⇒4.8に下落。
・スイスSNB政策決定会合
⇒金融政策変更なし。3ヶ月Liborレンジ0~0.25%。
⇒対ユーロの為替レート下限も1.2に維持。
⇒ECBの緩和の影響を注視(Jordan総裁)。
③英国
・6月RightMove住宅価格指数⇒+0.1%(mom)。
・BOE Bean副総裁
⇒正常化を象徴する形での利上げは良い事。
⇒エマージェンシーレベルの金利の長期化は弊害有り。
⇒投資増加と製造業の自信回復が噛み合ってきた。
⇒自信を深める材料は多数あり。
・5月CPI⇒+1.5%(予想+1.7%,yoy)。
コア+1.6%(予想+1.7%,yoy)。
・5月PPIコア⇒+1.0%(予想+1.1%,yoy)。
・BOE議事録(6月)
⇒利上げにはインフレ圧力上昇の追加材料が必要。
⇒性急な引き締めは生産活動に有害。
・5月小売売上高⇒▲0.5%(予想▲0.5%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA議事録
⇒現状の緩和策は景気刺激に十分な水準。
⇒当面は現状維持が適切。
⇒年内は潜在成長率をやや下回る見通し。
⇒豪ドルの水準は歴史的に見て高い。
・豪4月景気先行指数⇒▲0.1%。
・豪5月Westpac景気先行指数⇒+0.1%(mom)。
・NZ第1四半期GDP⇒+1.0%(予想+1.1%,qoq)。
⑤IMF
・米国の2014年成長予測を下方修正。
⇒4月の2.8%から2.0%に大幅下方修正。
主に第1四半期の悪天候の影響による修正。
⇒2015年の米経済成長予測は3.0%で据え置き。
⑥日本
・5月貿易収支⇒▲8622億円の赤字(予想▲1兆305億円)。
・日銀6月金融政策決定会合
⇒政策方針の現状維持を全会一致で決定。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場が調整から再上昇へ。債券市場は保合い。
・日経平均も堅調。海外からの資金流入も増加傾向。
・日経平均は15,349.42円で越週(先週15,097.84円)。
・米株も堅調。DowとS&p500は史上最高値で越週。
・Dow→$16,947.08,S&P500→$1,962.87,Nasdaq→$4,368.04。
・週次でDow+1%、S&P500+1.4%、Nasaq+1.3%。
・米10年債利回りは2.61%(先週2.60%)。
・米30年債利回りは3.44%(先週3.41%)。
②商品市場
・中東情勢など背景に上昇トレンド継続。
・原油はバレル単価で$107.26(先週$106.80)。
・金価格も堅調。オンス単価で$1,314.05(先週$1,276.64)。
③為替市場
・FOMCやBOJもサプライズなく主要通貨はレンジ継続。
・米ドルは失速。カナダドルは好調な指標で上昇モード。
・アジア通貨ではベトナムドンが1%切り下げ。
・ドル円膠着も継続。101円台は固く102円台は重い状況。
Precious Metals : Jumped When We looked Away...
GOLD DAILY ⇒ Wow |
徐々に値を上げて過去何度も抑えられてきた強力なレジスタンスラインを上抜けして一気に走ったと言う展開ですね。
金は1オンス単価で13百ドルを越え、同じく銀価格は21ドルに迫る勢いです。
SILVER DAILY ⇒ Huge Jump! |
株価は史上最高値更新、VIX指数は2007年2月以来の低水準。為替市場はこう着状態という状況ですが、こういうところから風が吹き込まれるようにVolatileな金融市場が戻ってくるシナリオに期待したいものです。
CAD : Making a Good Comeback.
小売売上高やCPIなどが市場予想をSolidに上回ったこともありCADがしっかりと息を吹き返してきました。
USDCADは中期的に強気派も多かったのですが、過去の下値を支えてきたサポートラインの割れたところで一気に崩れました。
CADの上昇はドル以外のライバル通貨でも顕著です。
AUDもCADに押され、CADJPYは美しいブレイク相場となりました。
BOCにプレッシャーが掛かるとの憶測が広まっていますが、HawkishなスタンスにシフトするならCAD上昇は持続力のあるトレンドになるかもしれません。
USDCAD DAILY ⇒ Floor Broken. |
CADの上昇はドル以外のライバル通貨でも顕著です。
AUDCAD DAILY ⇒ AUD Declines vs CAD. |
AUDもCADに押され、CADJPYは美しいブレイク相場となりました。
BOCにプレッシャーが掛かるとの憶測が広まっていますが、HawkishなスタンスにシフトするならCAD上昇は持続力のあるトレンドになるかもしれません。
CADJPY DAILY ⇒ Broke Higher. |
USDJPY : Volume on the Rise but.........
ドル円の取引のボリュームは結構上昇していますが、値動きの方は未だ冬眠状態です。
もう夏なのに・・・
明確に決められた上値と下値の間を彷徨い続けるような状況にオプション市場のVolatilityも歴史的にも最低水準となってきました。
ちょっと危険ではありますが、オプションは買うものではなく、運用商品にオプションの売却を組み込んで受け取るオプション量で利回りを嵩上げするような役割を果たす事も多くなってきました。
こういうのが出回ったところで動き出すと怖い一方で、出回れば出回るほどに市場は動きにくくなります。
101円台に下げても下値は走らず、102円台を回復しても上値も走らず。時間との戦いが続くような相場です。取引ボリュームの増加は良い兆候と信じましょう。
もう夏なのに・・・
USDJPY DAILY ⇒ Just Goofing Off. |
明確に決められた上値と下値の間を彷徨い続けるような状況にオプション市場のVolatilityも歴史的にも最低水準となってきました。
ちょっと危険ではありますが、オプションは買うものではなく、運用商品にオプションの売却を組み込んで受け取るオプション量で利回りを嵩上げするような役割を果たす事も多くなってきました。
こういうのが出回ったところで動き出すと怖い一方で、出回れば出回るほどに市場は動きにくくなります。
101円台に下げても下値は走らず、102円台を回復しても上値も走らず。時間との戦いが続くような相場です。取引ボリュームの増加は良い兆候と信じましょう。
Top FX Movers of the Week.(June 16th - June 20th.2014)
2014年6月16日(月)~6月20日(金)の週次ベースの主要通貨ペア動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
① AUDCAD↓
1.0095 1.0204 -109
-1.08%
② CADJPY↑ 94.86
93.93 +93 +0.98%
③ USDCAD↓
1.0754 1.0854 -100
-0.93%
④ AUDCHF↓
0.8401 0.8461 -60
-0.71%
⑤ CHFJPY↑
113.98 113.26 +72
+0.63%
⑥ EURAUD↑
1.4483 1.4397 +86
+0.59%
⑦ GBPCAD↓
1.8300 1.8408 -108
-0.59%
⑧ NZDCAD↓
0.9354 0.9408 -54
-0.58%
⑨ USDCHF↓
0.8949 0.9000 -51
-0.57%
⑩ EURJPY↑
138.77 138.07 +70
+0.50%
通貨ペアの分解結果は以下のとおりです。
上昇通貨 ⇒ CAD(5回),CHF(3回),EUR(2回)
下落通貨 ⇒ AUD(3回),JPY(3回),USD(2回),GBP,NZD
全体的にはこれまた値幅の狭い週でしたね。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年6月20日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
① USDCHF↓
0.8949 0.8962 -13 -0.15%
② CADCHF↓
0.8319 0.8331 -12 -0.14%
③ AUDCHF↓
0.8401 0.8411 -10 -0.12%
④ GBPCHF↓
1.5228 1.5246 -18 -0.12%
⑤ EURUSD↑
1.3599 1.3583 +16 +0.12%
⑥ NZDUSD↑
0.8700 0.8690 +10 +0.11%
⑦ AUDNZD↓
1.0786 1.0798 -12 -0.11%
⑧ GBPNZD↓
1.9552 1.9572 -20 -0.10%
⑨ EURCAD↑
1.4625 1.4611 +14 +0.10%
⑩ USDJPY↓
102.04 102.12 -8
-0.08%
上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ CHF(4回),NZD(3回),EUR(2回),JPY
下落通貨 ⇒ USD(4回),CAD(2回),AUD(2回),GBP(2回)
2014年6月15日日曜日
Review of the Week( June 9th - June 13th.2014)
2014年6月9日(月)~6月13日(金)の週の簡単なReviewです。
1. Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏6月Sentix投資家信頼感
⇒8.5(予想13.3)。2014年最低値。
・ECB Liikanen理事(フィンランド中銀総裁)
⇒低インフレの長期化の悪影響を懸念。
⇒先週の緩和はECBの決意と行動力の証左。
・ECB Makuch理事(スロバキア中銀総裁)
⇒ECBは必要あらば追加緩和余地あり。
・ECB Mersch専務理事
⇒ABSの購入も有効な実体経済への資金供給手段。
現在のような長期低インフレ環境でこそ有効。
・ECB月例報告
⇒喫緊のデフレ兆候は無い。
⇒複数の国で価格調整が進行中もデフレ要因ではない。
・欧州圏4月鉱工業生産⇒+0.8%(予想+0.5%,mom)。
・独5月卸売物価指数⇒▲0.1%(予想+0.3%,mom)。
・独5月CPI⇒+0.9%(予想+0.9%,yoy)。
・スイス5月失業率⇒3.2%(unch)。
・スイス4月小売売上高⇒+0.4%(yoy)。
②英国
・4月鉱工業生産⇒+0.4%(mom),+3.0%(yoy)。
年率は2011年以降で最速の上昇ペース。
・4月製造業生産⇒+0.4%(mom),+4.4%(yoy)。
・英財務省⇒長期的な経済政策が順調に機能。
成果の出ている政策の着実な継続が重要。
・4月失業率⇒6.6%に低下(予想6.7%)。
・BOE Carney総裁
⇒引締めの開始時期に関する憶測が出回っているが、市場の
予想より早期の実施となる可能性あり。
③米国 / カナダ
・米5月小売売上高
⇒+0.3%(予想+0.6%,mom)。
Ex-Autoで+0.1%(予想+0.4%,mom)。
・米失業保険申請件数⇒6月7日の週は317千件(予想309千件)。
・米5月輸入物価指数⇒+0.1%(予想+0.2%,mom)。
・米5月PPI⇒+2.0%(予想+2.4%,yoy)。
コアPPIも+2.0%(予想+2.3%,yoy)。
・加5月住宅着工⇒198千件(予想185千件)。
・加4月製造業出荷指数⇒▲0.1%(mom)。
④日本
・第1四半期GDP
⇒+1.6%に上方修正(予想+1.4%,qoq)。2.5年ぶり高水準。
⇒消費増税前の駆け込み民間消費が+2.3%と牽引。
⇒民間企業設備投資も4.9%から7.6%に大幅上昇修正。
・5月消費者信頼感⇒39.3(予想37.6)。
・4月経常収支
⇒+1874億円の黒字。黒字は3ヶ月連続。
⇒前年同月比では▲76.1%。
⇒貿易収支は▲7082億円の赤字。
1996年以降4月の赤字額としては最大。
・4月第三次産業活動指数⇒▲5.4%
・4月鉱工業生産⇒▲2.5%から▲2.8%に下方修正(mom)。
・日銀政策決定会合⇒全会一致で金融政策維持。
・日銀 黒田総裁⇒経済は概ね想定内の推移。
インフレ目標2%達成前のQQE の終了は無い。
⑤中国
・5月貿易収支⇒+$35.9bioの黒字(予想+$22.6bio)。
・IMF⇒中国は2014年の成長目標を7%にするべき。
⇒中国は景気刺激ではなく構造改革に注力を。
・5月CPI⇒+2.5%(予想+2.4%,yoy)。
・5月PPI⇒▲1.4%(予想▲1.5%,yoy)。
・5月鉱工業生産⇒+8.8%(予想+8.8%,yoy)。
・5月小売売上高⇒+12.5%(予想+12.2%,yoy)。
⑥豪州 / ニュージーランド
・豪4月住宅ローン実行額⇒±0(予想+0.2%)。
・豪5月NABビジネス信頼感⇒7(unch)。
・豪6月Westpac消費者信頼感⇒+0.2%。
・豪5月雇用統計⇒就業者▲4.8千人(予想+10千人)。
失業率は5.8%で横ばい。
・NZ中銀(RBNZ)政策決定会合
⇒2015年3度目乗り上げ。OCRを3.00%から3.25%へ。
⇒インフレ圧力の上昇を予想。
⇒物価上昇の抑制と金利水準の適正化が肝要。
・NZ中銀 Wheeler総裁
⇒将来の予想は不確定要素が大きい。
⇒中銀としてはNZDの低下と長期金利の上昇が望ましい。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は株式市場下落+債券市場堅調の図式。
・日経平均は日銀の景気楽観モードにより横ばい水準。
金曜終値は15,097.84円(先週15,077.24円)。
・Dow→$16,775.55,S&P500→$1,936.10,Nasdaq→$4,310.65
・週次ベースでDow▲0.9%,S&P500▲0.7%,Nasdaq▲0.25%。
・米10年債利回りは2.60%(先週2.60%)。
・米30年債利回りは3.41%(先週3.44%)。
②商品市場
・中東情勢懸念等によりエネルギー関連に上昇バイアス。
・貴金属も反発モード維持。
・原油価格はバレル単価で$106.80(先週$102.76)。
・金価格はオンス単価で$1,276.64(先週$1,252.99)。
③為替市場
・金利要因がメインドライバー。
利上げのあったNZDが最強通貨。
利上げ時期の前倒し観測でGBPも上昇。
GBPは対EURで19ヶ月ぶり高値水準へ。
・コモディティ市場堅調を受けたコモディティ通貨も堅調。
・ドル円はレンジ継続。101円台は固く102円台は重い。
1. Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏6月Sentix投資家信頼感
⇒8.5(予想13.3)。2014年最低値。
・ECB Liikanen理事(フィンランド中銀総裁)
⇒低インフレの長期化の悪影響を懸念。
⇒先週の緩和はECBの決意と行動力の証左。
・ECB Makuch理事(スロバキア中銀総裁)
⇒ECBは必要あらば追加緩和余地あり。
・ECB Mersch専務理事
⇒ABSの購入も有効な実体経済への資金供給手段。
現在のような長期低インフレ環境でこそ有効。
・ECB月例報告
⇒喫緊のデフレ兆候は無い。
⇒複数の国で価格調整が進行中もデフレ要因ではない。
・欧州圏4月鉱工業生産⇒+0.8%(予想+0.5%,mom)。
・独5月卸売物価指数⇒▲0.1%(予想+0.3%,mom)。
・独5月CPI⇒+0.9%(予想+0.9%,yoy)。
・スイス5月失業率⇒3.2%(unch)。
・スイス4月小売売上高⇒+0.4%(yoy)。
②英国
・4月鉱工業生産⇒+0.4%(mom),+3.0%(yoy)。
年率は2011年以降で最速の上昇ペース。
・4月製造業生産⇒+0.4%(mom),+4.4%(yoy)。
・英財務省⇒長期的な経済政策が順調に機能。
成果の出ている政策の着実な継続が重要。
・4月失業率⇒6.6%に低下(予想6.7%)。
・BOE Carney総裁
⇒引締めの開始時期に関する憶測が出回っているが、市場の
予想より早期の実施となる可能性あり。
③米国 / カナダ
・米5月小売売上高
⇒+0.3%(予想+0.6%,mom)。
Ex-Autoで+0.1%(予想+0.4%,mom)。
・米失業保険申請件数⇒6月7日の週は317千件(予想309千件)。
・米5月輸入物価指数⇒+0.1%(予想+0.2%,mom)。
・米5月PPI⇒+2.0%(予想+2.4%,yoy)。
コアPPIも+2.0%(予想+2.3%,yoy)。
・加5月住宅着工⇒198千件(予想185千件)。
・加4月製造業出荷指数⇒▲0.1%(mom)。
④日本
・第1四半期GDP
⇒+1.6%に上方修正(予想+1.4%,qoq)。2.5年ぶり高水準。
⇒消費増税前の駆け込み民間消費が+2.3%と牽引。
⇒民間企業設備投資も4.9%から7.6%に大幅上昇修正。
・5月消費者信頼感⇒39.3(予想37.6)。
・4月経常収支
⇒+1874億円の黒字。黒字は3ヶ月連続。
⇒前年同月比では▲76.1%。
⇒貿易収支は▲7082億円の赤字。
1996年以降4月の赤字額としては最大。
・4月第三次産業活動指数⇒▲5.4%
・4月鉱工業生産⇒▲2.5%から▲2.8%に下方修正(mom)。
・日銀政策決定会合⇒全会一致で金融政策維持。
・日銀 黒田総裁⇒経済は概ね想定内の推移。
インフレ目標2%達成前のQQE の終了は無い。
⑤中国
・5月貿易収支⇒+$35.9bioの黒字(予想+$22.6bio)。
・IMF⇒中国は2014年の成長目標を7%にするべき。
⇒中国は景気刺激ではなく構造改革に注力を。
・5月CPI⇒+2.5%(予想+2.4%,yoy)。
・5月PPI⇒▲1.4%(予想▲1.5%,yoy)。
・5月鉱工業生産⇒+8.8%(予想+8.8%,yoy)。
・5月小売売上高⇒+12.5%(予想+12.2%,yoy)。
⑥豪州 / ニュージーランド
・豪4月住宅ローン実行額⇒±0(予想+0.2%)。
・豪5月NABビジネス信頼感⇒7(unch)。
・豪6月Westpac消費者信頼感⇒+0.2%。
・豪5月雇用統計⇒就業者▲4.8千人(予想+10千人)。
失業率は5.8%で横ばい。
・NZ中銀(RBNZ)政策決定会合
⇒2015年3度目乗り上げ。OCRを3.00%から3.25%へ。
⇒インフレ圧力の上昇を予想。
⇒物価上昇の抑制と金利水準の適正化が肝要。
・NZ中銀 Wheeler総裁
⇒将来の予想は不確定要素が大きい。
⇒中銀としてはNZDの低下と長期金利の上昇が望ましい。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は株式市場下落+債券市場堅調の図式。
・日経平均は日銀の景気楽観モードにより横ばい水準。
金曜終値は15,097.84円(先週15,077.24円)。
・Dow→$16,775.55,S&P500→$1,936.10,Nasdaq→$4,310.65
・週次ベースでDow▲0.9%,S&P500▲0.7%,Nasdaq▲0.25%。
・米10年債利回りは2.60%(先週2.60%)。
・米30年債利回りは3.41%(先週3.44%)。
②商品市場
・中東情勢懸念等によりエネルギー関連に上昇バイアス。
・貴金属も反発モード維持。
・原油価格はバレル単価で$106.80(先週$102.76)。
・金価格はオンス単価で$1,276.64(先週$1,252.99)。
③為替市場
・金利要因がメインドライバー。
利上げのあったNZDが最強通貨。
利上げ時期の前倒し観測でGBPも上昇。
GBPは対EURで19ヶ月ぶり高値水準へ。
・コモディティ市場堅調を受けたコモディティ通貨も堅調。
・ドル円はレンジ継続。101円台は固く102円台は重い。
NZD Jumped on RBNZ Rate Hike.
NZ中銀が25bpの利上げを行うことは予想通りでした。
予想通りでなかったのはNZDの上昇力だったのではないでしょうか。
市場は利上げを織り込んでいたわけですから、多くの場合は利上げが実施された後は利益確定の売りが出て下がってしまうパターンになるのですが、今回は相当値が伸びましたね。
いわゆる"Buy the rumor / Sell the fact"と言うパターンにならずに上値が伸びたのは、その後の中銀総裁のコメント等が相当タカ派敵であったために7月にも追加利上げを行う可能性が上昇しているためですね。
上の日次チャートは少し長めの期間で表示していますが、過去の高値圏に来ていますので、一気に抜けるには手強いレジスタンスゾーンに来ている事が判ります。一旦調整して次で抜けるかと言う展開かなーと思っています。
NZDは対円でも対豪ドルでも大健闘です。
NZDの上昇力に週明けから目が離せません!
予想通りでなかったのはNZDの上昇力だったのではないでしょうか。
NZDUSD DAILY ⇒ Steep Rise!! |
市場は利上げを織り込んでいたわけですから、多くの場合は利上げが実施された後は利益確定の売りが出て下がってしまうパターンになるのですが、今回は相当値が伸びましたね。
いわゆる"Buy the rumor / Sell the fact"と言うパターンにならずに上値が伸びたのは、その後の中銀総裁のコメント等が相当タカ派敵であったために7月にも追加利上げを行う可能性が上昇しているためですね。
上の日次チャートは少し長めの期間で表示していますが、過去の高値圏に来ていますので、一気に抜けるには手強いレジスタンスゾーンに来ている事が判ります。一旦調整して次で抜けるかと言う展開かなーと思っています。
NZDは対円でも対豪ドルでも大健闘です。
NZDJPY DAILY |
AUDNZD DAILY |
NZDの上昇力に週明けから目が離せません!
GBP Follows NZD with Hawkish BOE.
先週の為替相場は綺麗な金利相場と言う印象でした。
利上げ実施に加えて追加利上げの可能性も上昇したNZDを追いかけたのは、同様に中銀筋からHawkishなスタンスが示されたGBPでした。
対ドルでも対円でも非常に重要なレジスタンスゾーンとの戦いが始まっています。
過去の高値を結んだ横のラインに引っかかっていますので、ここを抜けると新境地と言うイメージです。
そうそう・・・対ユーロでは19ヶ月ぶり高値圏であり、当然ながら対スイスフランでも見事な上げっぷりです。
Solidなトレンドの開始の可能性に注目していきましょう。
低Volatility相場の起爆剤となってほしいものです。
利上げ実施に加えて追加利上げの可能性も上昇したNZDを追いかけたのは、同様に中銀筋からHawkishなスタンスが示されたGBPでした。
GBPUSD DAILY ⇒ Literally Jumped! |
GBPJPY DAILY ⇒ Trying Previous Highs. |
対ドルでも対円でも非常に重要なレジスタンスゾーンとの戦いが始まっています。
過去の高値を結んだ横のラインに引っかかっていますので、ここを抜けると新境地と言うイメージです。
そうそう・・・対ユーロでは19ヶ月ぶり高値圏であり、当然ながら対スイスフランでも見事な上げっぷりです。
EURGBP DAILY ⇒ GBP at 19mths High. |
GBPCHF DAILY ⇒ Touching Previous High. |
低Volatility相場の起爆剤となってほしいものです。
USDJPY Enjoys Summer Hibernation.
本稿の表題で、ドル円の状態を夏の冬眠としました。
冬眠は文字通り冬にするものですので、夏の冬眠と言うのは語義からして矛盾しているわけですが、ドル円の煮詰まり具合は、その位に異常だと言う気がしています。
週次のチャートで見てもピアノの鍵盤のような図柄になっています。
色の違う鍵盤が真横に並ぶさまはピアノかキーボードを想起する状態ですね。
どこからどう見ても本当に真横ですよね、これ・・・・
投資家は兎も角、トレーダーは干上がってしまう相場でしょう。細かい値動きに目線を合わせていると、いつか大きな相場を取り損ねるリスクもあるので当分はGBPやコモディティ通貨でBreakoutの可能性を見ていく方がよさそうですね。
冬眠は文字通り冬にするものですので、夏の冬眠と言うのは語義からして矛盾しているわけですが、ドル円の煮詰まり具合は、その位に異常だと言う気がしています。
USDJPY DAILY ⇒ Hovering........ |
週次のチャートで見てもピアノの鍵盤のような図柄になっています。
USDJPY WEEKLY ⇒ Key Board? |
どこからどう見ても本当に真横ですよね、これ・・・・
投資家は兎も角、トレーダーは干上がってしまう相場でしょう。細かい値動きに目線を合わせていると、いつか大きな相場を取り損ねるリスクもあるので当分はGBPやコモディティ通貨でBreakoutの可能性を見ていく方がよさそうですね。
Top FX Movers of the Week (June 9th - June 13th.2014)
2014年6月9日(月)~6月13日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①EURNZD↓ 1.5608 1.6046 -438 -2.81%
②NZDCHF↑ 0.7803 0.7590 +213 +2.73%
③NZDUSD↑ 0.8667 0.8495 +172 +1.98%
④EURGBP↓ 0.7981 0.8118 -137 -1.72%
⑤GBPCHF↑ 1.5264 1.5012 +252 +1.65%
⑥EURAUD↓1.4397 1.4613 -216 -1.50%
⑦NZDJPY ↑ 88.39 87.07 +132 +1.49%
⑧EURCAD↓1.4694 1.4909 -215 -1.46%
⑨AUDCHF↑0.8461 0.8339 +122 +1.44%
⑩CADCHF↑0.8290 0.8173 +117 +1.41%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ NZD(4回),GBP(2回),AUD(2回),CAD(2回)
下落通貨 ⇒ EUR(4回),CHF(4回),USD,JPY
短期変動ではなく週次ベースで見ると完全な金利相場になっているイメージではないでしょうか。NZDやGBPの上昇、EUR,CHFの後退などはまさにそうですよね。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年6月13日(金)の北米時間における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPNZD↓ 1.9553 1.9588 -35 -0.18%
②NZDUSD↑ 0.8667 0.8657 +10 +0.12%
③NZDCHF↑ 0.7803 0.7794 +9 +0.12%
④EURNZD↓1.5608 1.5626 -18 -0.12%
⑤GBPCAD↓1.8408 1.8428 -20 -0.11%
⑥AUDNZD↓1.0839 1.0850 -11 -0.10%
⑦GBPAUD↓1.8035 1.8052 -17 -0.09%
⑧USDCAD↓1.0854 1.0864 -10 -0.09%
⑨NZDJPY ↑ 88.39 88.32 +7 +0.08%
⑩CADCHF↑0.8290 0.8284 +6 +0.07%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ NZD(6回),CAD(3回),AUD
下落通貨 ⇒ GBP(3回),USD(2回),CHF(2回),EUR,AUD,JPY
NZDの上昇は最後まで猛威を振るったと言う感じでしょうか。
2014年6月8日日曜日
Well-Tuned EIGO : From Pillar to Post.
Martinezを攻めるCotto選手(手前) |
先週の材料に取り上げたBoxingのビッグマッチですが、予想外の一方的な試合展開となりMiguel Cotto選手がSergio Martinez選手から9回終了時点でTKO勝利を捥ぎ取りプエルトリコの選手としては初めての4階級制覇の偉業を成し遂げました。
クラスを上げて挑戦者となったCotto選手は、初回から王者Martinezから3度のダウンを奪うなど終始ペースを握り続けてTKOで試合終了となった時点でも全ジャッジの採点はフルマークだったようです。
試合が終われば、Martinez陣営も勝者を讃えており、Martinez選手側のプロモータであるLou DeBella氏も以下のコメントを出していました。
Miguel beat him from pillar to post. Miguel Cotto is a great champion.
で・・・この from pillar to post ですが、直訳すると"柱から柱へ"と言う意味ですが、Cotto選手がMartinez選手をコーナーからコーナーに追い回して体勢を立て直す猶予を与えずに攻め切ったと言う試合展開が見えてきます。
from pillar to post で、あちこち、次から次に、あれこれと、とことん、こてんぱんに・・・と言う意味で使えるようです。
それにしてもこの結果には少々驚きました。個人的にはMartinez選手が有利と見ていたのと、両選手共に好戦的な試合スタイルなので、どちらが勝つにしても試合は一進一退の好試合になると見ていたからです。Cotto選手の戦績はこれで39勝4敗、Martinez選手は51勝3敗2分ですので両者が超一流の選手達であることは明白ですね。
Cotto選手の方は、練習の成果が十分に出せたと言う事で、
It was a reflection of my hard work for the past 10-11 weeks. と言っていました。ここは、reflectionが目を引きますね。
個人的には、かつて「楽しみな若手が出てきたな」と思っていたCotto選手が、今回の結果を受けて「彼はまだまだ出来る事を証明した」等と言われ、現役最強と言われたMartinez選手がこれで引退するのが決定的であると書かれているのを見ると、時の流れを実感してしまいます。自分が歳をとるのも無理もないかという感じですね・・・・
Review of the Week.(June 2nd - June 6th.2014)
2014年6月2日(月)~6月6日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米5月ISM製造業⇒53.2(予想55.5)。
・米5月ADP雇用レポート
⇒民間部門雇用は+179千人(予想208千人)。
・米4月貿易収支⇒$▲47.2bioに赤字拡大。
・米5月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)は+217千人(予想+219千人)。
前月データは+288千人から+282千人に若干の下方修正。
⇒失業率は6.3%で変わらず(予想は6.4%への上昇)。
・加BOC金融政策決定会合
⇒政策金利1.00%で据置き。政策バイアスは中立。
⇒声明文「CPI2%到達は一時的なエネルギー価格上昇
と為替レートの影響」。
・加4月貿易収支⇒cad▲0.6bioの赤字(予想+0.1bioの黒字)。
・加4月建築許可⇒+1.1%(予想+1.0%,mom)。
・加5月雇用統計
⇒雇用者週は+25.8千人の増加(予想+21.5千人)。
⇒失業率は7%に上昇(予想は6.9%で横ばい)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏5月製造業PMI⇒52.2に下方修正。
・欧州圏5月サービス業PMI⇒53.2に下方修正。
・欧州圏5月小売業PMI⇒49.9に低下。
・欧州圏5月CPI⇒+0.5%(4月の+0.7%から低下,yoy)
2009年11月来の低水準に回帰。
・欧州圏4月失業率⇒11.7%(予想11.8%)。
2012年10月以降の最低失業率。
・欧州圏第1四半期GDP⇒+0.2%(予想+0.15%,qoq)。
・欧州圏4月PPI⇒▲0.1%(予想通り,mom)。
・欧州ECB金融政策決定会合
⇒3つの利下げを発表
a.政策金利(Refinace rate)を0.25%→0.15%。
b.中銀預金金利(Deposit rate)を0%
→▲0.1%(初のマイナス金利)。
c.限界貸出金利(Marginal Lending Facility rate)を0.75%→0.4%。
⇒Draghi総裁記者会見
重要な決断をしたがこれで終わりではない。
必要があれば追加措置。実体経済への貸出し増加が必要。
・欧州圏4月小売売上高⇒+0.4%(mom)。
・独4月貿易収支⇒+eur17.7bioの黒字(予想より大)。
・独5月CPI⇒+0.9%(予想+1.1%,yoy)。
・スイス5月SVME PMI⇒52.5(予想55.5)。
・スイス5月CPI⇒+0.2%(予想+0.1%,yoy)。
③英国
・5月製造業PMI⇒57に低下。
・5月建設業PMI⇒60(予想61)。
・5月サービス業PMI⇒58.6(予想57.5)。
・4月Mortgage Approval⇒62.9千件(予想64.5千件)。
・BOE金融政策決定会合
⇒政策金利0.5%据置き。月次資産購入規模gbp375bioも据置き。
・4月貿易収支⇒gbp▲9.6bioに赤字拡大。
④豪州 / ニュージーランド
・豪4月建築許可⇒▲5.6%(予想+2.0%,mom)。
・豪RBA金融政策決定会合
⇒政策金利2.5%据置き。バイアスも中立。
⇒声明文は非炭鉱部門の設備投資増加を見込むなど
全体的に楽観ムード。
⇒豪ドル高への懸念は後退の印象。
・豪4月小売売上高⇒+0.2%(予想+0.3%,mom)。
・豪第1四半期経常収支⇒aud▲5.7bioに赤字縮小。
・豪第1四半期GDP⇒+1.1%(予想+1.0%,qoq)。
・豪4月貿易収支⇒aud▲122mioの赤字(予想は黒字)。
⑤日本
・第1四半期資本支出⇒+7.4%(qoq)。
・5月製造業PMI確定値⇒49.9.
⑥中国
・5月製造業PMI⇒50.8(予想50.7)。
・5月サービス業PMI⇒55.5に上昇(過去6ヶ月の最高値)。
・5月HSBC製造業PMI⇒49.4に下方修正。
・政府発表
⇒地方や中小企業への貸出しを増やした金融機関への
準備預金基準の優遇を実施予定。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場上伸+債券市場頭打ちの図式。
・日経平均は1万5千円台へ。
15,077.24円で越週(先週14,632.38円)。
・米株も史上最高値更新中。
・Dow→$16,923.77,S&P500→$1,949.42,Nasdaq→$4,321.40
・週次でDow+1.2%,S&P500+1.3%,Nasdaq+1.9% の上昇。
・米10年債利回りは2.60%(先週2.47%)。
・米30年債利回りは3.44%(先週3.39%)。
②商品市場
・引き続き上値の重い展開が中心。
・米雇用統計後にエネルギー関係中心に小幅上昇。
・貴金属も下げ渋りモード。
・原油価格はバレル単価で$102.76(先週$102.88)。
・金価格はオンス単価で$1,252.99(先週$1,250.31)。
③為替市場
・株価の堅調や需給要因で円安基調。
ドル円は週半ばに102円台後半まで反発。
・AUD堅調もNZDやCADは失速気味。
・USDもレンジ取引でドルインデックスは80台で停滞。
・EURはECB利下げ後に1.35水準まで急落するも大口需給要因
から1.36台に急反発する展開。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米5月ISM製造業⇒53.2(予想55.5)。
・米5月ADP雇用レポート
⇒民間部門雇用は+179千人(予想208千人)。
・米4月貿易収支⇒$▲47.2bioに赤字拡大。
・米5月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)は+217千人(予想+219千人)。
前月データは+288千人から+282千人に若干の下方修正。
⇒失業率は6.3%で変わらず(予想は6.4%への上昇)。
・加BOC金融政策決定会合
⇒政策金利1.00%で据置き。政策バイアスは中立。
⇒声明文「CPI2%到達は一時的なエネルギー価格上昇
と為替レートの影響」。
・加4月貿易収支⇒cad▲0.6bioの赤字(予想+0.1bioの黒字)。
・加4月建築許可⇒+1.1%(予想+1.0%,mom)。
・加5月雇用統計
⇒雇用者週は+25.8千人の増加(予想+21.5千人)。
⇒失業率は7%に上昇(予想は6.9%で横ばい)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏5月製造業PMI⇒52.2に下方修正。
・欧州圏5月サービス業PMI⇒53.2に下方修正。
・欧州圏5月小売業PMI⇒49.9に低下。
・欧州圏5月CPI⇒+0.5%(4月の+0.7%から低下,yoy)
2009年11月来の低水準に回帰。
・欧州圏4月失業率⇒11.7%(予想11.8%)。
2012年10月以降の最低失業率。
・欧州圏第1四半期GDP⇒+0.2%(予想+0.15%,qoq)。
・欧州圏4月PPI⇒▲0.1%(予想通り,mom)。
・欧州ECB金融政策決定会合
⇒3つの利下げを発表
a.政策金利(Refinace rate)を0.25%→0.15%。
b.中銀預金金利(Deposit rate)を0%
→▲0.1%(初のマイナス金利)。
c.限界貸出金利(Marginal Lending Facility rate)を0.75%→0.4%。
⇒Draghi総裁記者会見
重要な決断をしたがこれで終わりではない。
必要があれば追加措置。実体経済への貸出し増加が必要。
・欧州圏4月小売売上高⇒+0.4%(mom)。
・独4月貿易収支⇒+eur17.7bioの黒字(予想より大)。
・独5月CPI⇒+0.9%(予想+1.1%,yoy)。
・スイス5月SVME PMI⇒52.5(予想55.5)。
・スイス5月CPI⇒+0.2%(予想+0.1%,yoy)。
③英国
・5月製造業PMI⇒57に低下。
・5月建設業PMI⇒60(予想61)。
・5月サービス業PMI⇒58.6(予想57.5)。
・4月Mortgage Approval⇒62.9千件(予想64.5千件)。
・BOE金融政策決定会合
⇒政策金利0.5%据置き。月次資産購入規模gbp375bioも据置き。
・4月貿易収支⇒gbp▲9.6bioに赤字拡大。
④豪州 / ニュージーランド
・豪4月建築許可⇒▲5.6%(予想+2.0%,mom)。
・豪RBA金融政策決定会合
⇒政策金利2.5%据置き。バイアスも中立。
⇒声明文は非炭鉱部門の設備投資増加を見込むなど
全体的に楽観ムード。
⇒豪ドル高への懸念は後退の印象。
・豪4月小売売上高⇒+0.2%(予想+0.3%,mom)。
・豪第1四半期経常収支⇒aud▲5.7bioに赤字縮小。
・豪第1四半期GDP⇒+1.1%(予想+1.0%,qoq)。
・豪4月貿易収支⇒aud▲122mioの赤字(予想は黒字)。
⑤日本
・第1四半期資本支出⇒+7.4%(qoq)。
・5月製造業PMI確定値⇒49.9.
⑥中国
・5月製造業PMI⇒50.8(予想50.7)。
・5月サービス業PMI⇒55.5に上昇(過去6ヶ月の最高値)。
・5月HSBC製造業PMI⇒49.4に下方修正。
・政府発表
⇒地方や中小企業への貸出しを増やした金融機関への
準備預金基準の優遇を実施予定。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場上伸+債券市場頭打ちの図式。
・日経平均は1万5千円台へ。
15,077.24円で越週(先週14,632.38円)。
・米株も史上最高値更新中。
・Dow→$16,923.77,S&P500→$1,949.42,Nasdaq→$4,321.40
・週次でDow+1.2%,S&P500+1.3%,Nasdaq+1.9% の上昇。
・米10年債利回りは2.60%(先週2.47%)。
・米30年債利回りは3.44%(先週3.39%)。
②商品市場
・引き続き上値の重い展開が中心。
・米雇用統計後にエネルギー関係中心に小幅上昇。
・貴金属も下げ渋りモード。
・原油価格はバレル単価で$102.76(先週$102.88)。
・金価格はオンス単価で$1,252.99(先週$1,250.31)。
③為替市場
・株価の堅調や需給要因で円安基調。
ドル円は週半ばに102円台後半まで反発。
・AUD堅調もNZDやCADは失速気味。
・USDもレンジ取引でドルインデックスは80台で停滞。
・EURはECB利下げ後に1.35水準まで急落するも大口需給要因
から1.36台に急反発する展開。
EURUSD : Tricky Move Through ECB Announcement.
EURUSDは注目されたECBの緩和直後に急落し、1.35割れ目前まで行きましたが、そこから急反発する展開でした。
日次チャートで右から二本目に長い下髭を出した陽線がありますね。
ECBの緩和・・・・注目のマイナス金利も含む緩和で直後に急落したものの、そこで大口の買い注文が出て急反発となり、木曜日は陽線で終了と言う展開でした。
上下に長く、実体部分は陽線で長い下髭・・・・・となればそこは一旦目先の底を打った可能性の高い形状(ロウソク足)と言うことになりますが、金曜日は地味な陰線で終了しています。
ECBのあった木曜日の値動きを15分足で見てみましょう。
中央やや左の急落して長い陰線が出ている部分がECBの発表なのですが、その前の膠着とその後の戻しがすごいと思いませんか?
これが最初の日足チャートの中身と言うことになります。
波動的には1.37台あたりをやってから再下落して1.35を割れていくのが綺麗なのですが、市場では結構EUR強気派も多く今後の展開が注目されますね。
EURUSD DAILY ⇒ Big Move After ECB. |
日次チャートで右から二本目に長い下髭を出した陽線がありますね。
ECBの緩和・・・・注目のマイナス金利も含む緩和で直後に急落したものの、そこで大口の買い注文が出て急反発となり、木曜日は陽線で終了と言う展開でした。
上下に長く、実体部分は陽線で長い下髭・・・・・となればそこは一旦目先の底を打った可能性の高い形状(ロウソク足)と言うことになりますが、金曜日は地味な陰線で終了しています。
ECBのあった木曜日の値動きを15分足で見てみましょう。
EURUSD 15minutes through ECB. |
これが最初の日足チャートの中身と言うことになります。
波動的には1.37台あたりをやってから再下落して1.35を割れていくのが綺麗なのですが、市場では結構EUR強気派も多く今後の展開が注目されますね。
USDJPY : Feels Just Like Moving in Circle.
円の上昇バイアスは一服して越週しています。ドル円も102円台後半まで回復し、一時は103円も回復するかのような勢いでした。
ドル円も堂々巡りのようなレンジ基調が随分長期間続いてきました。
最近は海外勢の売りに100円台或いはもう一度90円台に突っ込むかと言う予想も多かったのですが、株価の堅調推移や本邦勢の纏まった外貨需要を背景に下値を断続的に切り上げるような流れになってきました。
米株も史上最高値を更新して上昇しており、日経平均も1万6千円台を回復と言う動きになっていますが、株価もドル円もこのままタンデムで波乱無く高値を取っていけるものではないと思っています。
このペアが堂々巡りに終止符を打ってどちらかに飛び出す際の方向とキッカケは大いに気になるところです。
USDJPY DAILY ⇒ Now What? |
ドル円も堂々巡りのようなレンジ基調が随分長期間続いてきました。
最近は海外勢の売りに100円台或いはもう一度90円台に突っ込むかと言う予想も多かったのですが、株価の堅調推移や本邦勢の纏まった外貨需要を背景に下値を断続的に切り上げるような流れになってきました。
米株も史上最高値を更新して上昇しており、日経平均も1万6千円台を回復と言う動きになっていますが、株価もドル円もこのままタンデムで波乱無く高値を取っていけるものではないと思っています。
このペアが堂々巡りに終止符を打ってどちらかに飛び出す際の方向とキッカケは大いに気になるところです。
Precious Metals : Seen an Interim Bottom?
ディスインフレ環境や株式市場好調の裏側で続落していた貴金属市場ですがECBが踏み込んだ緩和に動いたところで少し息を吹き返しています。
ここでもまた・・・・この週末もここぞ買い場と言う推奨が結構出てきていますが、最近の動きを見ているとそういう推奨を出しながら自分達は売っている人達がいるんじゃないかと勘繰りたくなる相場が続いていましたね。
株価が上昇して長期金利は下がる(要するに債券価格が上昇する)と言うかつてのNew Economyと呼ばれた(当時のFRB Greenspan議長に)時代に戻ったような環境の中でダラダラ下落していた貴金属が一息ついていることは事実です。
ECBが主要国中銀として初のネガティブ金利を導入します。前例の無い時代に入っている事を再確認する思いですが、非常に抑制された金融市場全体のVolatilityや貴金属の低迷などはここからどう動いていくのでしょうか。
運用の世界ではかつて機能したグローバルマクロモデルの多くが全く機能しなくなっています。貴金属も世界中の投資家が群がるように買っていたのはほんの数年前です。
激動の時代・・・・・ですかね・・・
GOLD DAILY ⇒ Bottoming? |
SILVER DAILY |
株価が上昇して長期金利は下がる(要するに債券価格が上昇する)と言うかつてのNew Economyと呼ばれた(当時のFRB Greenspan議長に)時代に戻ったような環境の中でダラダラ下落していた貴金属が一息ついていることは事実です。
ECBが主要国中銀として初のネガティブ金利を導入します。前例の無い時代に入っている事を再確認する思いですが、非常に抑制された金融市場全体のVolatilityや貴金属の低迷などはここからどう動いていくのでしょうか。
運用の世界ではかつて機能したグローバルマクロモデルの多くが全く機能しなくなっています。貴金属も世界中の投資家が群がるように買っていたのはほんの数年前です。
激動の時代・・・・・ですかね・・・
Top FX Movers of the Week.(June 2nd - June 6th.2014)
2014年6月2日(月)~6月6日(金)の週の週次ベースの主要通貨ペア動向です。
通貨ペア ↑↓ 週始値 週終値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週始値 週終値 変動(pips) 変動(%)
①AUDCAD↑ 1.0201 1.0096 +105 +1.03%
②AUDJPY ↑ 95.66 94.69 +97 +1.01%
③GBPCAD↑ 1.8361 1.8179 +182 +0.99%
④GBPJPY ↑ 172.20 170.50 +170 +0.99%
⑤CADCHF↓ 0.8173 0.8251 -78 -0.95%
⑥CHFJPY ↑ 114.68 113.61 +107 +0.93%
⑦EURCAD↑1.4909 1.4788 +121 +0.81%
⑧NZDCAD↑0.9282 0.9207 +75 +0.81%
⑨NZDJPY ↑ 87.07 86.37 +70 +0.80%
⑩EURJPY ↑ 139.82 138.70 +112 +0.80%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(2回),GBP(2回),CHF(2回),EUR(2回),NZD(2回)
下落通貨 ⇒ CAD(5回),JPY(5回)
週次ベースではCADとJPYの下落が中心の動きでしたが、これらも規模的には大した動きとも言えません。豪州、欧州、英国で中央銀行の政策決定会合があり米国でも雇用統計という重要なイベントが多かった6月の第一週ですが、終わってみれば思いのほか静かな週でしたね。
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