一方で、対照的に開始時期から寧ろ賞賛も期待もされながら、やがて成果の乏しさが疑問視されて追加策の投入が不可避となっているのが欧州の諸政策です。
政策を小出しにして“失われた10年”に突入した日本の教訓から、出し惜しみをしないスタンスで問題に対処するDraghi総裁の鮮やかな手腕は絶賛され、当初は市場からのECBへの信任も総裁自身への信頼も非常に高まったものでした。Draghi総裁は、Fisrt Nameから”Super Mario”と持ち上げられ、諸政策は”Draghi Magic”と持て囃されました。
しかし、効果がない・・・・と言うよりは、効果があっても期待したレベルではない・・・・・それだけ問題の根が深い・・・・という事ではないかと思うのですが、ここへ来て経済指標が底割れしてきている傾向が強まり、まばら模様の統合欧州の中の優等生だったドイツ経済にも失速感が強まっている事がなどから欧州圏に対する市場参加者の警戒感は相当上昇して来たようです。
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そこでそろそろ心配するべきなのが、EURCHFの下落トレンドです。
今更説明する必要もないのですが、SNB(スイス中銀)は時刻企業の競争力維持のための通貨高の許容上限を対EURで1.20に設定していますので、いよいよ1.21を割って1.20台まで下落してきたEURCHFに関しては、今週は特に注意して動向をモニタリングしていく必要があるでしょう。
いわゆるProgram Tradeで、スイスの政策に変更がなければ必ず儲かると称してEURCHFをひたすら買い下がる戦略も跋扈している中で、遂にここまで下落してきたこの通貨ペアが1.20台でどう展開していくのか?
Stay Tuned ! と言う感じですね。