2014年10月13日(月)~10月17日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①英国
・9月CPI⇒+1.2%(予想;1.4%,yoy)。
⇒Coreで+1.5%(予想+1.8%,yoy)。
・9月小売物価指数⇒+2.3%(予想+2.3%,yoy)。
・9月PPI Core⇒+0.8%(予想+0.9%,yoy)。
・8月ILO方式失業率⇒6.0%(予想6.1%)。2008年以来の低水準。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏8月鉱工業生産⇒▲1.8%(予想▲1.6%,mom)。
・欧州圏周縁国の債券市場が急落(長期金利上昇)
⇒スペインの長期債入札の不調が引き金。
⇒ギリシャ、イタリア、スペイン、フランスの債券市場が崩れる。
・独10月ZEW景況感調査
⇒Expectation(期待)は▲3.6(予想+0.2)
⇒2012年11月以来のマイナス圏。
⇒Current(現状)は3.2(予想15)。
・スイス9月PPI⇒▲0.1%(mom),▲1.4%(yoy)。
・スイス10月ZEW景況感調査(期待)⇒▲30.7に急落。
③豪州 / NZ
・豪9月NAB Business Confidence⇒5に低下(先月7)。
・豪10月消費者インフレ期待⇒3.4%に低下。
・NZ9月製造業指数⇒58.1に上昇。
④日本
・与党自民党内に急速な円安への懸念
⇒日銀や内閣との意見交換を予定しているとの報道。
⑤米国 / カナダ
・米9月小売売上高⇒▲0.3%(予想▲0.1%,mom)。
⇒Ex-Autoで▲0.2%(予想+0.2%,mom)。
・米Empire State(NY州)製造業指数⇒6.17に急落(予想20.0)。
・米9月PPI⇒+1.6%(予想+1.8%,yoy)。
⇒Coreで+1.6%(予想+1.7%,yoy)。
・米敷失業保険申請件数⇒10月11日の週は264千件(予想285千件)。
⇒2000年4月以来の最低水準。
・米FRB Beige Book
⇒米経済は”Modest to Moderate”な成長を継続。
⇒雇用回復も堅調。インフレは抑制されている。
⇒幾つかの地区で楽観度が増大し、多くの地区で消費活動が増大。
・米9月住宅着工件数⇒101.7万件(予想100.8万件)。
・米9月建設許可件数⇒101.8万件(予想104万件)。
・米Lockhart Atlanta連銀総裁
⇒雇用の状態は依然として正常化から程遠い。
・米Bullard St.Louis連銀総裁
⇒FRBはQE終了の先送りも選択肢。
・米Plosser Philadelphia連銀総裁
⇒FRBは利上げ開始の前倒しの準備へ。
⇒欧州経済減速の米国景気への影響は軽微。
・米Yellen FRB議長
⇒所得や富の格差拡大傾向を非常に憂慮。
・加9月CPI⇒+2.0%(予想+2.0%,yoy)。
⇒Coreは+2.1%(予想+2.0%,yoy)。
⑥中国
・9月CPI⇒+1.6%(予想+1.7%,yoy)。
・9月PPI⇒▲1.8%(予想▲1.6%,yoy)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・前半は株式市場から債券市場への資金移動が加速。
・特に債券市場が未曾有の大混乱。
⇒米10年債利回りは、一時遂に2%割れ(1.868%)。
⇒独10年債利回りは、史上最低の0.716%まで低下。
⇒終盤は欧州周縁国市場が崩れて主要国債券市場にも売り圧力。
⇒ジャンク債市場も大崩れ。
・日経平均は14,532.51円で越週(先週15,300.55円)。
・Dow→$16,380.34,S&P500→$1,886.74,Nasdaq→$4,258.44
(先週 $16,544.10 $1,906.13 $4,276.24)
・週次でDow▲1%、S&P500▲1%、Nasdaq▲0.4%。
・米10年債利回りは、2.20%に戻して越週(先週2.29%)。
・米30年債利回りは、2.97%で越週(先週3.02%)。
②商品市場
・原油価格は4週続落。但し週末には反発へ。
・貴金属も週末には小反発モード。
・原油価格は、バレル単価で$83.03(先週$85.31)。
・金価格は、オンス単価で$1,237.60(先週$1,223.19)。
③為替市場
・米ドル独歩高基調には乱暴な調整が先行。
・原油価格の底割れを受けてカナダドルに売り圧力。
・中国の追加景気浮揚施策への期待などで豪ドルは安定。
・円とスイスフランの上昇圧力も週末にかけて弱まる展開。