2016年9月25日日曜日

Review of the Week.(Sept.19th - Sept.23rd 2016)

2016年9月19日(月)~9月23日(金)の週の簡単なReviewです。

*日銀が金融緩和の新たな枠組みを導入
 
 ・長短金利操作(イールドカーブコントロール)付き量的質的金融緩和 ・
 ・現行のマイナス金利政策は継続。
 ・10年物国債利回りを0%程度に誘導。
 ・量から金利へのフォーカスシフト。
 
*米FOMCが追加利上げを見送り

 ・年内(12月)に1回の利上げ実施を示唆。

金融市場

①株式市場 / 債券市場

 ・日米の金融政策会合を消化して主要株式市場は上昇するも
  週末には失速する展開。債券市場は価格上昇(利回り低下)
 ・日経平均は、16,754.02円で越週。(前週16,519.29円)
 ・米Dow→$18,263.43、S&P500→$2,164.80、Nasdaq→$5,305.75)
 (前週  $18,148.86               $2,139.10               $5,243.20)
 (前週比  +0.76%          +1.20%             +1.17% )
 ・米10年債利回りは、1.62%。(前週1.69%)
  ・米30年債利回りは、2.35%。(前週2.43%)

②商品市場

 ・商品市場も上昇先行するも週末に失速
 ・産油国合意に向けたサウジアラビアとイランの事前交渉の不調の報道
  が原油価格の足を引っ張る展開
 ・原油価格は、1バレル当たり$44.73で越週。(前週$43.25)
 ・金価格は、1オンス当たり$1,337.85で越週。(前週$1,311.00)

③為替市場

 ・BOJ,FOMCを挟んだ値動きの荒い展開
  週明けの大統領候補討論会も波乱材料
 ・USDJPYは、BOJ,FOMCを消化して上昇後に反落
 ・週次ではAUD,JPY,CHFが勝ち組
 ・週次の負け組は、GBP,NZD,USD

JPY STRENGTH : Potential Hot Potato

黒田日銀による、金融緩和の新たな枠組み提示ですが、詳細を理解するのは容易な事ではありません。

新たな政策の枠組みの名称は「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和」。

長期金利の誘導方法はこれまでも実施してきた国債買い入れを軸とする・・・・
買い入れ額は当面、現状の80兆円程度を目標とし、残存年限にこだわらず幅広い国債を買い入れる・・・・・・・・

おいおい・・・・・名前長すぎるぜ・・・

量的緩和という名前の通り、これまでは量をコントロールして需給を捜査して緩和や引き締めを操作してきたものを、今後は量ではなく金利に着目して云々という説明も非常にわかりずらいでしょう。そもそも金利操作の限界を認めたところから量的緩和に踏み込んだわけです。量的緩和が今ひとつとなって、量から金利へと言われてもと思う人も多いでしょう

当局が操作するのは政策金利(=短期金利)のみであり、これは既にゼロ金利政策を経てマイナス金利にまで踏み込んでしまいました。今回、量から金利へシフトというところの金利は長期金利だというのがミソという事になりますね

とにかく黒田日銀が金融緩和の深堀りに動いたのだという事実を好意的に受け止めて、且つFOMCの追加利上げの見送りもあって株式市場は概ねポジティブな動きをしていますが、ちょっと今後の波乱材料になりそうな怪しいシグナルを放っているのがJPY(日本円)の動きです。
USDJPY DAILY

先週もUSDJPYは、BOJ後の上昇時にも103円すら触れずに、一気に100.10まで急落するなどの局面もありました。

101円水準で越週していますが、100円の節目は目と鼻の先です。

当局のETFの購入は事実上の株式市場への価格維持目的の介入行為ですが、為替市場ではなかなか同様のインパクトは残せないし、そもそも介入自体が国際的な理解を得るのも困難です。

当局的には、株価は力技で維持、イールドカーブ操作で金融機関の収益機会も提供しながら為替市場の円高にだけは頭を抱えるというような図式がリスクシナリオとして待っているのかもしれません。

AUDNZD : Up From All-Time-ish Low.

相当長期間の最安値水準を更新していたAUDNZDですが、流石に先週のイベント前後で一旦の反発過程に入ってきました
AUDNZD DAILY
ヒストリカルデータの分析からこれを買い下がって苦戦していた結構大きなファンドがあるようですが、一息ついたところでしょうか。

チャート的には過去のレジサポラインまで来ています。今週のプライスアクションに注目かと思います

Global Stocks : Trying to Look on the Bright Side of Things.

BOJとFOMCの2大イベントを消化して株式市場は上昇しましたが、週末には早くも失速感が漂う展開となっています

BOJが金融緩和の新たな枠組みを提示し、FOMCは追加利上げ見送りですので、株式市場には友好的とも言える一方で、先行き不透明感との戦いが新たなテーマになったという印象です
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI225 DAILY

イベント前に調整していた株価が、反発して前回高値を超えられずに反落する展開になりかけていますが、ここがちょっとした正念場となりそうです

CRUDE OIL : Saudi - Iran Making Little Progress?

産油国が減産、最低でも増産抑制での合意を目指す重要な会議を控えたサウジ、イランの事前会合の不調が伝わった事で、上昇しかけていた原油価格は週末に失速しました
CRUDE OIL DAILY

チャート的にはかなりの煮詰まり感ですが、下値が一定で上値は繰り下がってくるような形状が目を引きます

大きく見れば、やはり右下がりと言わざるを得ないチャートですが、減産合意などあれば一気に流れが変わる可能性もあるでしょう。

ちょっと動きやすい時節でもあり要注意ですね

Precious Metals : Still Waiting For the Verdict...

従来レンジをブレイクする機運は高まれど中々上にも下にも抜けきれない状況の貴金属ですが、USDも乱高下する中で要注意の時節に入っている感じはしています
GOLD DAILY
SILVER DAILY

株を売って金を買おうというような推奨も再び目を引き始めていますが、足元の両者の相関は意外と高そうです。

本当に動くときには、逆相関的なベクトルが出るという事なのかもしれません。

結構PLブレてまーす。

Top FX Movers of the Week.(Sept.19th - Sept.23rd.2016)

2016年9月19日(月)~9月23日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

    通貨ペア  週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.GBPAUD1.6996   1.7339    -343   -2.02% 

2.AUDNZD1.0506   1.0302    +204   +1.94% 

3.AUDUSD0.7621   0.7490    +131   +1.72% 

4.NZDJPY  73.09     74.25    -116   -1.59% 

5.GBPJPY130.87   132.89    -202   -1.54% 

6.NZDCHF0.7022   0.7119     -97    -1.38% 

7.GBPCHF1.2570   1.2739    -169   -1.34% 

8.AUDCAD1.0030   0.9896   +134    +1.34% 

9.USDJPY100.97    102.26   -129    -1.28% 

10.EURAUD1.4715   1.4883   -168    -1.14% 

上昇通貨 ⇒ AUD(5),JPY(3),CHF(2)
下落通貨 ⇒ GBP(3),NZD(3),USD(2),CAD,EUR

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

2016年9月23日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。

  通貨ペア    終値   始値  変動(pips) 変動(%)
 1.EURNZD↓1.5476  1.5524    -48   -0.31%  

 2.GBPNZD↓1.7871  1.7924    -53   -0.30%  

 3.AUDNZD↓1.0506  1.0537    -31   -0.30%  

 4.NZDCAD↑0.9536  0.9518    +18   +0.19%  

 5.CADCHF↓0.7361  0.7370     -9    -0.12%  

 6.NZDUSD↑0.7241  0.7233     +8    +0.11%  

 7.EURAUD↓1.4715  1.4729    -14   -0.10%  

 8.CADJPY↓ 76.66     76.73     -7    -0.09%  

 9.NZDCHF↑0.7022  0.7016     +6    +0.09%  

10.EURCHF↓1.0885  1.0894     -9    -0.08%  

上昇通貨 ⇒ NZD(6回),CHF(2回),AUD,JPY
下落通貨 ⇒ EUR(3回),CAD(3回),GBP,AUD,USD,CHF

2016年9月18日日曜日

Review of the Week.(Sept.12th - Sept.16th 2016)

2016年9月12日(月)~9月16日(金)の週の簡単なReviewです。

*FRB Brainard理事

 「FRBは、予防的利上げの実施を急ぐべきではない

金融市場

①株式市場 / 債券市場

 ・主要株式市場(米国以外)は軟調推移
  債券市場も価格低下(利回り上昇)
 ・日経平均は、16,519.29円で越週。(前週16,965.76円)
 ・米Dow→$18,148.86、S&P500→$2,139.10、Nasdaq→$5,243.20)
 (前週  $18,085.45               $2,127.81               $5,125.91)
 (前週比  +0.2%          +0.5%             +2.3% )
 ・米10年債利回りは、1.69%。(前週1.67%)
  ・米30年債利回りは、2.43%。(前週2.39%)

②商品市場

 ・商品市場も全般に軟調推移
 ・イランの輸出増などを嫌気して原油価格は、
  1バレル当たり$43.25で越週。(前週$45.88)
 ・金価格は、1オンス当たり$1,311.00で越週。(前週$1,329.00)

③為替市場

 ・長期金利上昇を追い風にUSDが上昇。JPYにも上昇バイアス
 ・指標軟調でGBPが最弱通貨
 ・CAD、NZDも負け組の展開

Global Stocks : Topping Out.....

主要株式市場は、ここへ来てTopping Outですね
米株市場が粘り腰を見せていますが、当局のETF買いに支えられている日本株もずるずる下げ足を重ねています。
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI225 DAILY

日独の市場がチャート的にもベア転を強く示唆している感じですね

今週は日米の金融政策会合がありますが、どういう展開となるでしょうか・・・

CRUDE OIL : Back to Bearish Tone..

イランの輸出が増え続けている事などから原油価格は上値がどんどん被ってくるような展開です
CRUDE OIL DAILY

チャート的にも下げ余地が強く感じられる状況です

$40を試しに行く展開が視野に入る状況ですね。

週末からUSDの基調が非常に強いのも原油価格には逆風になっています。

イベント週なので値動きには十分に注意ですね

Precious Metals : TRYING to HANG ON....

時折反発を見せながらも頭の重いレンジ取引の続く貴金属ですが、USDが上昇バイアスを強める状況の中で週末にやや力尽きたような越週になっています。
GOLD DAILY

SILVER DAILY
貴金属価格は、週単位で見ても横ばい推移となっています。

ただ、前回高値を取れずに反落する流れとなっており、今回も現行レンジの下値を試しに来ています。

今回も持ち堪えて反発の機会を伺えるでしょうか。

これも日米の金融政策の影響を強く受けるので非常にクリティカルな時間帯に入ってきましたね

GBP : Back Under Pressure.

GBPが下落再開・・・・・ という雰囲気が非常に強まってきました
各指標も弱く、当局のシグナルも11月の利下げを暗示するものが増えています。
GBPUSD DAILY
GBPJPY DAILY
EURGBP DAILY

トレンドが定まると一本気に動いてくれる通貨ですので、下落トレンド再開となるならば、今年のQ4の大きな材料になってくれるかもしれませんね。

今週のイベントでも振らされそうですが、見極めていきましょう。

JPY : UPWARD MOMENTUM FELT on CROSSES.

USDが強いので、USDJPYを見ているとレンジ感が強いのですが、JPY上昇の圧力はクロス円で強まってきました
AUDJPY DAILY
CADJPY DAILY
EURJPY DAILY
GBPJPY DAILY

USDJPYでも最後は101円台での越週となっているので、これが100円を試すような展開になれば、クロス円も結構下げているのでしょう。

今週はイベント週ですが、株安、円高という従来の相関に回帰していくのかどうかも注目材料ですね

Top FX Movers of the Week.(Sept.12th - Sept.16th 2016)

2016年9月12日(月)~9月16日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

    通貨ペア 週終値  週始値 変動(pips) 変動(%)
1.GBPJPY132.89    136.20    -331   -2.49% 

2.GBPUSD1.2996   1.3264    -268    -2.06% 

3.CADJPY  77.37     78.69    -132    -1.71% 

4.GBPCHF1.2739   1.2935    -196    -1.54% 

5.GBPAUD1.7339   1.7588    -249    -1.44% 

6.EURGBP0.8579   0.8463    +116    +1.35% 

7.GBPNZD1.7872   1.8103    -231    -1.29% 

8.USDCAD1.3211   1.3046    +165    +1.25% 

9.NZDJPY  74.25     75.15     -90     -1.21% 

10.EURJPY114.06    115.32   -126     -1.10% 

上昇通貨 ⇒ JPY(4),USD(2),CHF,AUD,EUR,NZD
下落通貨 ⇒ GBP(6),CAD(2),NZD,EUR


The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

2016年9月16日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。

    通貨ペア   終値    始値 変動(pips) 変動(%)
1.GBPAUD1.7339  1.7462   -123   -0.71% 

2.GBPJPY132.89   133.76    -87   -0.65% 

3.GBPNZD1.7872  1.7989   -117   -0.65% 

4.GBPCAD1.7170  1.7279   -109   -0.63% 

5.GBPUSD1.2996  1.3074    -78    -0.60% 

6.EURGBP0.8579  0.8536     +43   +0.50% 

7.GBPCHF1.2739  1.2801     -62   -0.49% 

8.CHFJPY104.28   104.48     -20  -0.19% 

9.EURAUD1.4883  1.4908     -25   -0.17% 

10.EURNZD1.5337  1.5359     -22   -0.14%

上昇通貨 ⇒ AUD(2),NZD(2),JPY(2),CAD,USD,EUR,CHF
下落通貨 ⇒ GBP(7),EUR(2),CHF

2016年9月11日日曜日

Review of the Week.(Sept.5th - Sept.9th 2016)

2016年9月5日(月)~9月9日(金)の週の簡単なReviewです。

*Richmond連銀Lacker総裁

 "It looks liks the case for a rate hike is going to be strong in September"

*中国の外貨準備が2011年8月以降の最低水準まで減少

 6年振りの水準まで下落しているCNY(人民元)買い介入による減少。

*BOC(カナダ中銀)が現行金融政策を維持

 ただし、足元の国内景気の弱さを懸念。

*ECB(欧州中銀)が現行金融政策を維持

 追加刺激に含み。資産購入の拡大、継続に言及無しで市場は失望。

金融市場

①株式市場 / 債券市場

 ・ECB後の失望、北朝鮮核実験等を材料に週末の株式市場は
  大きめの反落債券市場も価格下落、利回り上昇の動き
 ・日経平均は、週初から17千円台回復も16,965.76円で越週。
  (前週16,925.68)
 ・米Dow→$18,085.45、S&P500→$2,127.81、Nasdaq→$5,125.91)
 (前週  $18,491.72               $2,179.98               $5,249.90)
 (前週比  -2.2%          -2.4%             -2.4% )
 ・米10年債利回りは、1.67%。(前週1.60%)
  ・米30年債利回りは、2.39%。(前週2.27%)

②商品市場

 ・商品市場は週初から堅調推移も株式と同様週末に反落
 ・原油価格は、1バレル当たり$45.88で越週。(前週$44.23)
 ・金価格は、1オンス当たり$1,329.00で越週。(前週$1,325.47)

③為替市場

 ・前半USD売り、後半USD買いで多くの通貨が行って来いの展開
 ・相対的にEUR,CHF,JPYが強くAUD,CAD,GBPが弱い流れ。
 ・USDJPYは、週初104.05→101.20→週足102.70。

Global Stocks : Shaken at the End.

週末の海外時間の株価調整は、唐突感があり今後も上値が重くなりそうな気配が濃厚かと思います。9月の米利上げ観測はネタとして新鮮味がなく、北朝鮮の核実験やECBのDraghi総裁発言への失望などが大きいのでしょうか。商品も下げていますので投資家がCash比率を高めているようにも感じます
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
FTSE100 DAILY
NIKKEI225 DAILY

今まで一番落ちにくかった米株が最高値圏の揉み合いに疲れたように下落幅を拡大したという印象です

日経先物も追随しており、こちらも1万7千台は重くなりそうな気配です

ここからは、株式市場の動向に注目でしょう。

CRUDE OIL : Stable at Best.

原油価格も週末に反落。在庫減少を示すデータを背景に買いが先行していたのですが、一時的な気象要因との見方が広がったために買いが続かなかったと言う側面もありそうです。
CRUDE OIL DAILY

まだまだレンジ感の強いチャートですが、株式市場の動向など外部要因による影響も受けそうなので、下値に注意と言う状況ではないでしょうか

Precious Metals : Another Volatile Week.

貴金属も非常に良い感じで反発から上値を伸ばす流れとなっていました。週末までもう一段上昇できるかとっも期待したのですが、結果は反落と相成りました。がっかり・・・・
GOLD DAILY
SILVER DAILY

直近レンジのど真ん中に戻されての越週と言う感じでしょうか。

横這い期間が長いので、そろそろ動きがと見てはいますが・・・・・
 このタイミングでの上値失敗は心配ですね

AUDNZD : In the Vicinity of the Record Low.....

さてさて・・・・引き続きベアトレンドの続くAUDNZDですが、現状水準が最安値に近付いており、反発期待も膨らんでいる模様です。
AUDNZD DAILY
木曜日の陽線で、どうかなとも思いましたが金曜日は陰線で越週しています。

このクロスのプレーヤーには逆張り系も少なくないので、ロングポジションはそこそこ膨らんでいることでしょう。

従来の相関ですと、株価が続落となればこのクロスもという事になりますが、足元は金融市場内で認識される相関は総じて低下傾向と認識していますので、注意深くプライスの動きを見極めていく必要がありそうです。

ベアですが、レベル感、節目には注意が必要です。

CAD : Drew Attention on the Weak side.

BOCが政策変更なしで、景気先行きに強い懸念を表明したことでCADは先週の最弱通貨となりました
USDCAD DAILY
CADJPY DAILY
EURCAD DAILY
EURCADあたりが、ちょっと面白いところまで来ていますので、ラインブレイク的な目線では上昇可能性を気にしておきましょう。一旦トレンドが出ると結構伸びるケースもありますので。

Top FX Movers of the Week.(Sept.5th - Sept.9th 2016)

2016年9月5日(月)~9月9日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

   通貨ペア  週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.AUDJPY 77.37    78.66    -129   -1.67% 

2.CADJPY 78.69    79.95    -126   -1.60% 

3.GBPJPY136.20  138.14   -194    -1.42% 

4.USDJPY102.69  103.91   -122    -1.19% 

5.EURCAD1.4652  1.4481   +171    +1.17% 

6.EURAUD1.4890  1.4725   +165    +1.11% 

7.AUDCHF0.7345  0.7417    -72    -0.98% 

8.CADCHF0.7469  0.7542    -73    -0.98% 

9.NZDCAD0.9552  0.9463    +89    +0.93% 

10.EURGBP0.8463  0.8386    +77    +0.91% 

上昇通貨 ⇒ JPY(4),EUR(3),CHF(2),NZD
下落通貨 ⇒ CAD(4),AUD(3),GBP(2),USD

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

2016年9月9日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。

    通貨ペア  終値     始値   変動(pips) 変動(%)
1.AUDCHF0.7345   0.7380    -35   -0.48% 

2.AUDJPY 77.37     77.64     -27   -0.35% 

3.EURAUD1.4890   1.4839    +51   +0.34% 

4.CADCHF0.7469   0.7494    -25   -0.33% 

5.NZDCHF0.7137   0.7160    -23   -0.32% 

6.AUDUSD0.7534   0.7556    -22   -0.29% 

7.EURCAD1.4652   1.4613    +39   +0.27% 

8.NZDJPY 75.15     75.34     -19   -0.25% 

9.EURNZD1.5325   1.5291    +34   +0.22% 

10.GBPAUD1.7588  1.7549    +39   +0.22% 

上昇通貨 ⇒ CHF(3),EUR(3),JPY(2),USD,GBP
下落通貨 ⇒ AUD(5),NZD(3),CAD(2)

2016年9月4日日曜日

Review of the Week.(Aug.29th - Sept.2nd 2016)

2016年8月29日(月)~9月2日(金)の週の簡単なReviewです。

*黒田日銀総裁

 ・日銀の取り得る施策は潤沢。
 ・2%インフレ目標達成に向けて断固とした処置を取り続ける。

*米シカゴ連銀Evans総裁

 ・米国社会の高齢化、生産性の低下は定着している。
 ・金利が急速に、或いは大幅に上昇する理由は見当たらない。

*米クリーブランド連銀Mester総裁

 ・米国の雇用市場は完全雇用水準にある。
 ・FRBは、継続的な金融引締め軌道にあるべき。

*米8月雇用統計

 ・NFP(非農業部門雇用者数)は、+151千人。(予想+180千人)
 ・7月の数字は、上方修正。(+255千人 → +275千人)
 ・失業率は4.9%で変わらず。

*米リッチモンド連銀Lacker総裁

 ・米経済は早期利上げを必要としている。

金融市場

①株式市場 / 債券市場

 ・主要株式市場の多くは行って来いの強保合い推移
  債券市場は、小幅に価格低下(利回り上昇)
 ・日経平均はしっかり上昇。16,925.68円で越週。(前週16,360.71円)
 ・日経先物は週末海外時間に17千円台を回復
 ・米Dow→$18,491.72、S&P500→$2,179.98、Nasdaq→$5,249.90)
 (前週  $18,395.40               $2,169.04               $5,218.92)
 (前週比  +0.5%          +0.5%             +0.6% )
 ・米10年債利回りは、1.60%。(前週1.62%)
  ・米30年債利回りは、2.27%。(前週2.28%)
 
②商品市場

 ・商品市場全般に大幅下落後に小反発して越週
 ・原油価格は、1バレル当たり$44.23で越週。(前週$47.30)
 ・金価格は、1オンス当たり$1,325.47で越週。(前週$1,320.80)

③為替市場

 ・米国の9月利上げの可能性をにらみUSD上昇が先行し、
  予想を下回る雇用統計後にUSDが反落する流れ
 ・例外的にJPYの下落は、米雇用統計後に加速
  JPYは週の最弱通貨に
 ・USDJPYは一時104円台を回復し103円台後半で越週

Global Stocks : Could this be a Deciding Month?

米国の利上げの時期を見極めつつ、主要株式市場は神経戦のような展開となっている感のある米国市場、我が道を行くかの如く上昇バイアスを強める日本株市場、欧州市場はその中間と言うイメージになっていると思います
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI225 DAILY

8月はどこも上げ切れず、下げ切れずという展開で、レンジ取引で横ばいと言う流れでした。

欧米市場は、週末の雇用統計後に復活の狼煙を上げたような状態でしょうか。

ある意味欧米株の下値を止めてきたようにも感じるのが、日経平均のパフォーマンスなのですが、このところ陽線続きでショート勢を締め上げるような展開のまま越週しています。
 金曜日には、海外で先物が1万7千円台を回復しての越週ですので、日経平均は週初から注目でしょう

CRUDE OIL : Still Playing the $40-$50 Range.

原油価格の反発が2016年の主要テーマの一つでしたが、この1バレル当たり$40~$50の間のレンジに閉じこもったまま次の展開待ちが続いています
CRUDE OIL DAILY
9月の米国利上げ可能性の上昇を背景としたUSD上昇の煽りで商品市場全般に頭の重い展開でしたが、週末の雇用統計が思ったほどの内容ではなく、少し戻しての越週でした。

これはもう9月に利上げがあるのかどうか、また産油国側の減産合意に向けた動きがどうなるのか次第と思われます。

一つ気になる新材料として、ペルシャ湾においてイラン船籍が米国を挑発するような動きを強めているという報道があります。地政学リスクとして気にしておきましょう。

PRECIOUS METALS : IsTthis Deep Correction Over?

貴金属は、随分調整しましたね。
週末に反発傾向を強めていますが、予断は許さない状況でしょうか。
GOLD DAILY
SILVER DAILY

特にSILVERのチャートについては、ここから再上昇出来れば美しいというイメージですね。

9月は重要月となりそうな気配を感じますね

JPY Weaker + Nikkei Higher : More to Go ?

8月は取引量も多くなかったと思いますが、その中で当局のETF買いの威力は大きく、日本株全体に相当な押し上げ効果をもたらしていると推測できます。
 
これに関しては、あちこちに記事も出ており、2017年末には日経平均銘柄の4分の1において日銀が筆頭株主になるとの驚くべき内容になっています

投資業界には、非常に根強い円高、株安への警戒(と言うか予想ですね)が共有される中で、実際の相場の方は、じりじり、じわじわと円安、株高の動きが続いてきている訳です
NIKKEI225 DAILY
USDJPY DAILY

9月は、とりあえずUSDJPY104円台、日経平均1万7千円台の維持や上値余地に注目が集まる展開となりますが、この動きにしっくりこない何かを感じている市場参加者も多い事でしょう。

ちょっと予測は難しいですが、確信犯的に逆張ると時間軸に押し潰されるような展開も想定されるので、当面は短期足で順張り的な動きをする方が無難かもしれませんね。

AUDNZD : Still Worth Your Attention.

世の中何となく楽観バイアスで動いている中で、警戒心をくすぐるのがAUDNZDの下落トレンドです
AUDNZD DAILY

一旦止まりそうなポイントには来ていますが、相関的には世の中のリスク意欲や株価動向との相関が高いクロスだけに、この見事な下げトレンドは目を引く材料ではあります。

チャート的にも綺麗なダブルトップで、ネックライン切れば、まだまだ下げ余地が広がるイメージですね。

主要株式市場が高値圏で推移しながら、円もついに円安傾向を強め始めています。
 金融市場の楽団の中で、一人だけ違う楽曲を奏でているイメージのAUDNZDと言う感じでしょうか。

Top FX Movers for the Week.(Aug.29th - Sept.2nd 2016)

2016年8月29日(月)~9月2日(金)の週の週次ベースの主要通貨動向です。

    通貨ペア 週終値  週始値  変動(pips) 変動(%)
1.GBPJPY138.14    133.63     +451   +3.26% 

2.NZDJPY  75.73      73.61    +212    +2.80% 

3.AUDJPY  78.66      76.96    +170    +2.16% 

4.CADJPY  79.95      78.25    +170    +2.13% 

5.USDJPY103.91    101.79     +212    +2.04% 

6.CHFJPY105.95    104.05     +190    +1.79% 

7.EURJPY115.94    113.95     +199    +1.72% 

8.EURGBP0.8386    0.8519    -133    -1.59% 

9.GBPCHF1.3024    1.2837    +187    +1.44% 

10.GBPUSD1.3290    1.3129    +161    +1.21% 

上昇通貨 ⇒ GBP(4),NZD,AUD,CAD,USD,CHF,EUR
下落通貨 ⇒ JPY(7),EUR,CHF,USD

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2016年9月2日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。

    通貨ペア    終値   始値 変動(pips) 変動(%)
1.GBPAUD1.7550  1.7585    -35    -0.20% 

2.GBPNZD1.8213  1.8247    -34    -0.19% 

3.EURAUD1.4725  1.4751    -26    -0.18% 

4.EURNZD1.5283  1.5307    -24     -0.16% 

5.GBPCAD1.7258  1.7285    -27    -0.16% 

6.GBPCHF1.3024  1.3042    -18    -0.14% 

7.EURCAD1.4481  1.4500    -19    -0.13% 

8.GBPJPY138.14   138.31   -17    -0.12% 

9.GBPUSD1.3290  1.3306    -16    -0.12% 

10.EURUSD1.1152  1.1162    -10    -0.09%

上昇通貨 ⇒ AUD(2),NZD(2),CAD(2),USD(2),CHF,JPY
下落通貨 ⇒ GBP(6),EUR(4)

Top FX Movers for the Month of August 2016

2016年8月の月次ベースの主要通貨動向です。

    通貨ペア 月終値  月始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDCHF0.7131   0.6983    +148    +2.08% 

2.NZDJPY↑  74.96    73.48    +148    +1.97% 

3.AUDNZD1.0364   1.0524    -160   -1.54% 

4.USDCHF0.9837   0.9692    +145    +1.47% 

5.USDJPY103.41    102.02    +139   +1.34% 

6.EURCHF1.0975   1.0830     +145   +1.32% 

7.EURJPY115.38    114.01    +137   +1.19% 

8.GBPNZD1.8114   1.8316    -202    -1.12% 

9.NZDCAD0.9498   0.9393    +105    +1.11% 

10.AUDUSD0.7516   0.7599     -83    -1.10% 

上昇通貨 ⇒ NZD(5),USD(3),EUR(2)
下落通貨 ⇒ CHF(3),JPY(3),AUD(2),GBP,CAD